中谷防衛相は、今月7日の長距離弾道ミサイル発射に先立ち、自衛隊に破壊措置命令を出した。迎撃ミサイル「SM3」搭載のイージス艦3隻を日本近海に展開し、地対空誘導弾「PAC3」も沖縄など7か所に配備した。 二段構えの迎撃態勢に問題はなかったか。検証が欠かせない。 北朝鮮が再三のミサイル発射で技術力を着々と向上させていることを踏まえれば、自衛隊の迎撃能力をさらに高める必要がある。 まずは、ミサイル防衛対応型イージス艦を現在の4隻から2020年度に8隻に増やす計画を着実に実行せねばならない。 日米両政府が共同開発中の次世代型SM3の開発・配備も急ぎたい。SM3より射程が長いため、日本全体を守るのに現在は3隻が必要だが、2隻で可能になる。迎撃精度も大幅に向上する。 将来的には、より能力が高い最新鋭装備の導入も課題となる。 菅官房長官は、米軍の「最終段階高高度地域防衛」(THAAD)の保有について、「