東電兼職問題 不可解なNHK委員長の辞任(5月25日付・読売社説) NHKの数土文夫経営委員長が24日、委員長と経営委員の職を辞する意向を示した。突然の辞任表明である。 数土氏は、実質国有化される東京電力の社外取締役に6月に就任する予定で、NHKとの兼職人事が問題視されていた。 数土氏は記者会見で、「東電の経営が国難だという思いは高まった。東電の再スタートへの協力を優先した」と述べた。 2日前の会見では、「東電との兼職は問題ない」と強調していただけに、唐突感は否めない。 経営委員は、国会同意人事の重要なポストである。あっさりと現職を投げ出すという判断は、不可解な印象を残した。 辞任劇の発端は、NHKの重要な取材対象である東電の経営陣にNHK経営委員長が加われば、報道の中立性が損なわれる――との不信感が広がったことだ。 一部の市民グループやNHK労組などが反発を強め、視聴者からもNHKに批判
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