【ローマ=松浦一樹】外国人観光客に対する「ぼったくり」が多発しているイタリアで、ミラノに出張した日本人男性が、ナイトクラブで7265ユーロ(約97万円)もの法外な料金を支払わされていたことがわかり、伊消費者団体が法的支援に乗り出した。伊レプブリカ紙が10日、伝えた。 男性は昨年12月、日本人の同僚2人とナイトクラブで酒を飲み、クレジットカードで料金を支払ったが、帰国後の1月になって多額の引き落としがあり、ぼったくりに気づいた。伊観光局(東京・港区)を介して被害通報を受けたローマの「消費者保護・指導協会」は、在日伊大使館を通じてナイトクラブを告訴するよう勧告。協会の弁護士が、代金の回収も手助けするという。 イタリアでは6月にも、ローマの有名レストランで、日本人観光客が約700ユーロ(約9万3000円)の昼食代を請求され、伊メディアに大きく報じられた。