2年前に開館したさいたま市大宮区の「鉄道博物館」が埼玉県内に与える年間経済効果が111億円になるとの推計を「埼玉りそな産業協力財団」がまとめた。 浦和レッズがJリーグ優勝を決めた2006年度の127億円に匹敵する額だ。 鉄道博物館は07年10月に開業し、2年間の累計入場者数は300万人を超える。財団は基本的な実力が反映されるよう、08年度のデータで計算。入場者141万人の交通費や飲食費、土産購入費などの直接効果が75億円、店舗が新たに商品を仕入れたり、社員を増やすなどした波及効果が36億円とした。 財団は「現在は日帰り客がほとんどだが、サッカー観戦や近場の観光スポットと組み合わせた宿泊プランを観光業界で開発すれば、経済効果はもっと上がる」としている。