国際学力調査 「脱ゆとり」が生んだV字回復(12月4日付・読売社説) 「脱ゆとり」教育によって、学力がV字回復を果たした。教育施策を見直した効果が表れたものと言えるだろう。 経済協力開発機構(OECD)が、義務教育修了段階の15歳を対象に、昨年実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。 平均得点で見ると、日本は参加65か国・地域の中で、「読解力」と「科学的応用力」が4位、「数学的応用力」が7位だった。 この調査は2000年以降、3年ごとに行われている。日本は1回目は好成績だったが、03年と06年の調査で読解力が14、15位に落ち込んだ。09年調査で改善の兆しが見られ、今回、3分野ともに平均得点、順位が上昇した。 成績アップの背景として考えられるのは、文部科学省が08年の学習指導要領改定で、ゆとり教育からの転換を目指し、学習内容と授業時間を増やしたことだ。 小中学校で討論形式や