東京・豊洲市場(江東区)の建物下に盛り土がなかった問題で、現状での安全性を検証する都の専門家会議の初会合が15日、築地市場(中央区)で開かれ、地下空間で採取した大気から、国の指針値の最大7倍となる水銀が検出されたことが報告された。 また、同日付で市場を所管する都中央卸売市場の市場長に就任した村松明典氏は「豊洲市場の安全性を確保し、市場関係者の声を十分に聞きながら、信頼回復に向けて全力で取り組む」と述べた。 都は、専門家会議の平田 健正 ( たてまさ ) 座長(放送大学和歌山学習センター所長)の指示で、9月29~30日と10月6~7日の2回、市場建物の1階部分と地下空間、屋外の大気を採取し、ベンゼン、シアン、水銀の濃度を調査した。