男子100メートルで日本人初となる9秒台を出した桐生祥秀(9日、福井運動公園陸上競技場で)=吉野拓也撮影 陸上の日本学生対校選手権が9日、福井市の福井運動公園陸上競技場で行われ、男子100メートル決勝で桐生祥秀(21)(東洋大)が日本人で初めて10秒の壁を破る9秒98の日本新記録を樹立して優勝した。 風は記録が公認される追い風1・8メートル。従来の日本記録は伊東浩司が1998年バンコク・アジア大会で出した10秒00で、世界記録はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年世界選手権ベルリン大会で記録した9秒58。 滋賀県出身の桐生は、京都・洛南高3年だった2013年4月、10秒01をマーク。東洋大に進んだ14年には、日本選手権100メートルで初優勝。16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーでは第3走者を務め、日本の銀メダル獲得に貢献した。 ◆きりゅう・よしひで 1995年生まれ。東