【パリ=三井美奈】11日付の仏週刊紙カナール・アンシェネは、2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催と東京電力福島第一原発の汚染水問題の影響を報じた記事と共に、手や足が3本ある相撲力士の風刺画を掲載した。 風刺画は3本の手がある力士と3本の足がある力士が土俵上で向き合い、防護服姿のリポーターが「すばらしい。フクシマのおかげで相撲が五輪競技になった」と中継する内容。また、別の風刺画では、防護服姿の2人が放射線測定器と思われる機器を手にプールサイドに立つ姿を描き、「五輪プールはフクシマに建設済み。おそらく(防護用の)ジャンプスーツ着用が水泳選手に許可されるだろう」との説明を付けた。同紙は政治風刺で知られる。 在仏日本大使館は12日、「不適切な表現で、被災者の心情を傷つける」と同紙に抗議した。同紙のルイマリー・オロー編集長は本紙の取材に対し、「被災者に不快な思いをさせたとすれば残念だが、この