山陽新幹線不通 JR西はタガを締め直せ(7月23日付・読売社説) JR西日本の安全対策に疑問を抱かせるようなお粗末な事故だ。 山陽新幹線のトンネル内で保守車両同士が追突事故を起こして脱線、新大阪―姫路間が始発から8時間以上も不通となった。 台風などの自然災害を除き、これほど長時間、新幹線がストップしたのは異例のことだ。ビジネス客や夏休みに入ったばかりの旅行客に混乱が広がった。 それでなくとも猛暑でうんざりなのに、計画を大幅に狂わされたとあっては、怒り心頭だろう。経済的な損失も計り知れない。 すべての保守車両には、車両が300メートル以内に接近すると警報が鳴り、自動的に非常ブレーキがかかる衝突防止装置が備え付けられていたという。 衝突防止装置が機能しなかったとすれば、何のための安全装置かわからない。装置の欠陥か、整備ミスなのか、徹底的に調査し、再発防止につなげるべきだ。 追突した車両の運転手