初対面の男女が手を取り合って踊る−。フォークダンスが、古くて新しい出会いの場として注目されている。合コンとは一味違い、無理なくいろんな人とスキンシップを図るスタイルが“オクテ”の男女にも好評だという。首都圏各地で開かれるダンスイベントはいつも盛況で、口コミで参加者の輪は広がりつつある。イベントの主催者は、素朴なダンスをきっかけに男女が結ばれ、少子化対策の一助になればと願っている。(村上智博) 東京・池袋。豊島区立勤労福祉会館ビルの1室に、20〜30代の男女40人が集まった。室内では、米国のレクリエーションでよく奏でられるボサノバが繰り返し流れ、参加者らは楽しそうにステップを踏んでいた。 日本フォークダンス連盟の公認指導者の鵜沢敏子さんらが「後ろに足を出すときは重心を乗せないようにしてくださいね」と、イロハを丁寧に指導。 当初、参加者は向かい合って手をつなぐのをためらい、ぎこちない雰囲気。だ