愛知県と名古屋市を一つにする「中京都」の具体化議論が進まない。大村秀章知事と河村たかし市長が知事、市長選で共通公約に掲げて2年。「2人は熱意を失った」との見方も出ている。 「2回目から時間がかかり申し訳ない。いろんな『不幸』もあった」。県と市が19日に開いた「中京独立戦略本部」第3回会合の冒頭、河村氏は謝罪した。 河村氏は昨年、衆院選を前に橋下徹氏との連携を目指し相談なく「中京維新の会」を設立した大村氏に怒り、長期間仲たがいした。さらに2人が熱望した日本維新の会との連携が実現しなかった「不幸」も、河村氏の念頭にあったとみられる。2カ月に1度程度会合を開き、具体像を平成24年度中に示すとしていたが、4月21日投開票の名古屋市長選も控え、今後の開催見通しは未定。ある市議は「これまでは両氏とも維新の会を振り向かせるため、中京都にこだわっていたが、空振りに終わった今、もう関心がないのでは」と冷やや