「超光速粒子」をめぐるニュースは学界だけでなく、一般社会でも大きな反響を呼んだ。 実験結果は新聞各紙が1面で報じたほか、NHKなども取り上げた。ニュースサイト「MSN産経」では9月24、25日の全ニュースで第1位のアクセス数を記録。硬派の科学ニュースとしては極めて異例で、関心の高さを裏付けた。 国立天文台には「実験結果は本当なのか」などの問い合わせが相次いだ。1カ月近くたっても続いており、「その後、真相は判明したか」と“続報”を期待する声も。担当者は「天文と直接関係のないニュースでこれほどの反響はあまり聞かない」と驚く。 相対性理論によると、光より速い物質は時間をさかのぼっているとも考えられる。このため「実験結果が本当ならタイムマシンも可能」との専門家の談話が報じられ、日本科学未来館(東京)にはタイムマシンの質問も寄せられた。 大手書店の三省堂書店(東京)では、アインシュタインや相対性理論