こんにゃく入りゼリーなど食べ物をのどに詰まらせる事故が相次いでいる。今月中旬には千葉県で小学6年の男児が給食のパンを詰まらせて死亡する事故があった。食品による窒息死は年間4000人を超え、原因はもちやすし、肉、魚など多岐にわたる。専門家は「高齢者や子供の場合、日常、口にするどんな食品にもリスクがあることを知ってほしい」と注意を呼びかけている。(中曽根聖子) ≪早食い、丸飲みは「×」≫ 厚生労働省の調査によると、食べ物による窒息死者数は例年4000人を超え、平成18年は約4400人に上る。こんにゃく入りゼリーによる事故が社会問題化したこともあり、厚労省の研究班が今年、全国の救命救急センターや政令指定市の消防本部を対象に事故事例(18年)を調査したところ、救急搬送された人の大半が65歳以上の高齢者と10歳未満の子供だった。 全人口の22%をカバーする消防調査では1年間に724例の窒息事故が発生