日本プロ野球選手会の臨時大会後、硬い表情で記者会見する新井貴浩会長(左端)ら=20日午後、大阪市内のホテル 決勝戦でのテレビ視聴率が36、4%(関東地区)に達し、日本中を歓喜の渦に巻き込んだ3年前のWBCは、今も記憶に新しい。しかし、来春に迫った次回大会について選手会は不参加という決断を下した。「出場したい気持ちはあるが、次の世代を考えると、苦渋の決断をせざるを得なかった」。そう話す新井会長の表情は終始堅かった。 WBCでは代表チームのスポンサー権やライセンシング(商品化)権を主催者側に譲渡することを参加条件にしている。選手会では再三にわたり日本側への帰属を求めたが、ライセンシング権は莫大な利益を生むため主催者側も譲らず、改善はみられなかった。 今後の交渉の余地について新井会長は「(主催者側から)アプローチがあるとは考えにくい」と指摘するが、ある大リーグ関係者は「MLB選手会に所属する日本