過大な在庫を抱えていつ閉店するか分からない「地方の大型店」は、いつ爆発するか分からない時限爆弾だ。これは、大量返品から身を守るべく暗躍するメーカーの物語である。 チャンス到来と思いきや メーカーにとって、量販店の新店オープンは売上を稼ぐ絶好のチャンスだ。普段それほど回転しない商品でも、在庫がその時点で“ゼロ”の新しい売り場に並べると、アイテムごとに売上が確実に見込めるからだ。もちろん、これは店に対する売上であって、エンドユーザーに売れるかどうかはまた別の問題だ。しかし、売り上げノルマに追いかけられている営業マンにとって一時的に多額の売り上げが発生する、またとない機会になる。 ところが、売り上げノルマに追いかけられている営業マンであっても、将来的なことを考えると乗り気になれないタイプの店舗がある。それが量販店でよくある「地方の郊外型大規模店舗」だ。広い面積を持ち、多数のアイテムを導入できるに
![地方から「郊外型大規模店舗」が消える理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3c6fe4827f949e15eb87f059ade7b54c99a7dc89/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_pcuser.gif)