[東京 15日 ロイター] ロイターが入手した内閣府試算によると、政府が財政健全化の目標に掲げてきた国・地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の2011年度黒字化が2018年度に大幅にずれ込むことがわかった。 世界的な金融危機に伴う景気低迷で税収が大幅に落ち込む結果、政府が標準シナリオとする世界経済が順調に回復する場合でも、2011年度の基礎的財政収支の赤字は15.2兆円、GDP(国内総生産)比2.9%に落ち込む。消費税率を2011年度から2015年度に段階的に引き上げて10%にしても、基礎的財政収支の黒字化は2018年度まで達成できない。 試算は、経済の先行きを、世界経済が2010年には順調に回復し日本経済が2010年代に実質成長率1%台半ばで推移するケース、世界経済が急回復し日本経済が2010年代に実質成長率2%以上で推移するケース、世界経済の停滞が長期化し日本経済が20