反日デモ、胡錦濤派主導か 党内抗争優位狙う? (10/12 06:55) 【北京佐藤千歳】日本による尖閣諸島の国有化に反発し、中国全土に広がった反日デモは、共産党政権内で胡錦濤国家主席に近いグループが主導したとの見方が強まっている。官製デモを日本への圧力に利用すると同時に、胡氏を引き継ぐ習近平国家副主席に近いグループとの党内人事抗争で優位に立つ狙いがあったとされる。 北京や香港在住のジャーナリストや研究者でつくるグループが、9月下旬から党関係者への接触やインターネット上の情報収集を通じ、デモの背景を分析して文書にまとめた。 グループに所属する北京の作家は「西安や四川省、広東省などデモが拡大した地区の共通点は、現地の党組織のトップが胡氏を支持する共産主義青年団(共青団)グループに属していることだ」と指摘する。 共青団は、党内の若手エリートで構成し、胡氏も所属した組織。胡氏は共青団から地方の指