米有力シンクタンクが外国政府から多額の寄付を受け、一部は外国政府が望む政策を米政府関係者に働きかけている――。米ニューヨーク・タイムズ紙はこのほど、シンクタンクの「中立性」を疑問視する長行の記事を掲載した。シンクタンク側は反論している。 7日付の1面と見開き2ページにわたる記事によると、ブルッキングス研究所や戦略国際問題研究所(CSIS)など28のシンクタンクが、外国政府などから過去4年間で少なくとも9200万ドル(約98億円)の寄付を受けたという。 たとえば、ノルウェーは、森林保護の支援金の増額を米政府に働きかけるようシンクタンクに求めたといい、外国政府からの金銭による政策への影響力を規制する法律に抵触する可能性もあると指摘。また、カタールやアラブ首長国連邦など産油国からの資金提供が多いといい、「シンクタンクが外国政府のロビー活動の担い手になりつつある」としている。 また、交渉が続く環太