アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.性暴力をなくす為には、まず、加害者の声を聞かなければならない。その思いで、毎日拘置所に足を運びました。 本書は、ある連続強姦事件の調査から見えてきたことを中心に、性暴力を抑止する法のあり方を考えるものです。一年近くにわたって裁判を傍聴し、捜査記録を精査すると共に、加害者に対してインタビュー(接見、書面)を行いました。 性暴力事件の裁判では、加害男性ではなく被害女性が裁かれると言われ、これまでもその問題点が指摘されてきました(そして、今も指摘され続けなければならない状態にあります)。一方で、加害者はどの様に捜査され、裁かれているのでしょうか? 調査から見えてきたのは、強姦は男性の性欲(=本能)によるとする前提や、加害者に対する責任追及が極めて甘く、犯罪事実の供述を得る為ならば加害者に擦り寄ることも厭