【ニューヨーク=柳沢亨之】国連によるリビアの復興支援計画を担うイアン・マーティン国連事務総長特別顧問は30日、記者会見し、反カダフィ派組織「国民評議会」が国連に対し、停戦監視団などの軍事的関与を拒む考えを伝えてきたことを明らかにした。 カダフィ政権に対する軍事作戦で欧米の支援を受けた国民評議会には、国民に独立性を訴える狙いがあるとみられる。 マーティン氏によると、国連は非武装の停戦監視団の派遣を検討していたが、24日にカタールで行った国民評議会幹部との会談などで、「国連部隊の配備を一切拒む」との意向が伝えられた。選挙実施、弾圧責任者の訴追、警察力の整備などについては、国連の支援を求める考えが示された。