埼玉県警機動隊のプールで昨年6月、隊員の佐々木俊一巡査(当時26歳)が水難救助の訓練中に意識不明となり、その後死亡する事故があり、県警は安全管理を怠ったとして、指導する立場だった警部ら男性警察官6人を業務上過失致死容疑でさいたま地検に17日に書類送検する。 捜査関係者によると、6人は訓練統括責任者である中隊長の50歳代の警部と、当日の訓練責任者だった30歳代の警部補、指導員の20~30歳代の巡査部長2人と巡査2人。6人は昨年6月29日夕、同県朝霞市の屋外訓練水槽(水深最大5メートル)で訓練中に溺れた佐々木巡査について、呼吸状態を把握するなどの注意義務を怠ったことにより、死亡させた疑い。 佐々木巡査は、はしごを何度もつかむなど訓練をやめようとしたが、複数の指導員が、佐々木巡査のマスク付近を足で押したり、肩を両手で押したりして水中に戻すことを繰り返したという。浮き上がらなくなったため、指導員が