原発事故のあと放牧を休止していた宮城県石巻市の牧場で、牧草の放射性物質の濃度が基準を下回り、安全が確認できたとして、20日から放牧を再開しました。 宮城県石巻市の内陸部にある公営の河北上品山牧場は、原発事故の直後から、「牧草に放射性物質が付いた可能性が高い」という宮城県の自粛の呼びかけに応じて放牧を休止していました。 その後、土を耕して新たに牧草を育て、放射性物質の濃度が基準を下回っていることが確認できたため、20日から放牧を再開しました。 20日は、朝から地元の酪農家がトラックで牛を運び、体重の検査や空間放射線量の検査を受けました。 牧場に牛を運んできた酪農家の男性は、「牛舎で牛の面倒を1年中見るのは大変だったので、最高の気持ちです」と喜んでいました。この牧場ではことし11月まで、42頭の肉用牛を放牧する予定ですが、牧草などの放射性物質の検査が追いつかず、27区画のうち8区画に限っての再