国際協力NGO「難民を助ける会(AAR)」は7月14日、9日に独立したばかりの世界で最も新しい国・南スーダンの活動報告会を都内で開催した。角谷亮、豊井彰一両駐在員が、新国家が抱える問題とAARの支援プロジェクトの概要を説明した。 アフリカで54番目の国家となった南スーダンは人口およそ862万人。面積は日本の1.7倍にもなる。問題は山積状態だが、とりわけ喫緊の課題とAARが考えるのは、きれいな水へのアクセス確保と医師不足への対応だ。 角谷駐在員によると、人口の約4割がいまも、家畜と同じように、池や沼の泥水を飲んでいるという。このため下痢にかかる子どもは非常に多く、不衛生な水に起因して1000人中118人の幼児が命を落としている。 残りの6割は、井戸水を飲料水としている。ただ問題は、井戸水の1人当たり使用量が1日6.3リットルと極めて少ないことだ。これはおよその目安でいえば、日本人がトイレを1