南米パラグアイで、国会がルゴ大統領に対する弾劾決議を可決する「国会クーデター」から10日余り。大統領反対派が多数を占める国会がまともな反論機会も与えず、大統領「追放」を強行した背景に、米軍基地設置をめぐる策動があったことが明らかになってきました。(菅原啓) メキシコの有力紙ホルナダ1日付は、「ルゴ氏の罷免、米国の政治策動」の見出しで、ステラ・カロニ記者(ブエノスアイレス駐在)の記事を掲載しました。 記事は、パラグアイ上院で手続き開始から採決まで24時間足らずという、ルゴ大統領への「スピード」弾劾審議が行われていた6月22日、保守政党の下院議員らが米軍高官と会見し、国内に米軍基地を設置する交渉を行っていたことを暴露しました。 パラグアイのABCコロル紙によると、会見に出席した1人は、保守政党の倫理市民連合党(UNACE)幹部で、下院防衛委員長を務めるホセ・ロペス議員。同氏は、ボリビアと国境を