米政府は、中国が設立を主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対して、疑いの姿勢を崩さない。同盟国に不参加を呼びかけたが、多くの国が雪崩を打った。元米財務長官のローレンス・サマーズ氏は、最近の論評で「このひと月は、アメリカが、世界の経済システムの保証人としての役割を失った時として記憶されるかもしれない」と語り、政権の姿勢を批判した。米政府はなぜ参加に反対しているのか、AIIBにはどのような懸念が存在するのか、それを知る手がかりとして、識者の語るところを見てみよう。 ◆アメリカの懸念を無視した参加国へのメッセージ? かつて、アジア開発銀行(ADB)で米国代表理事を務めたカーティス・チン氏は、フォーチュン誌で、自らの経験を踏まえ、AIIBが今後備えるべき要件について論じている。 氏によれば、米政府は、各国に、AIIBへの参加を控えるよう呼びかけていたが、40以上の国がこれを無視した。今後、
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