独立したばかりの南スーダンとスーダンの間で通貨戦争が勃発している。先月中旬に「南スーダン・ポンド」を流通させ始めた南スーダンに対抗し、スーダンが先週新紙幣を発行した。 南スーダン政府の高官パガン・アマムは、南部の独立直後に北部が新紙幣を発行するのは協定違反だと主張。約7億ドル分の旧紙幣が紙くずと化すという。貧困にあえぐ南スーダンにとっては大打撃だ。 アマムは、新紙幣の発行は「経済戦争を引き起こしかねない敵対的な行動だ」と、スーダンに強く警告した。 この事態を受けて、スーダン中央銀行のバドラル・ディン・マフムード副総裁は緊張状態の打開に乗り出した。「スーダン経済を守るべく、あらゆる予防措置を取る。南スーダンに残っている旧紙幣に関しては、南北双方が納得のいく合意に至ることを期待する」と語った。 だがアマムは、スーダン政府が南スーダンに対し、北側の石油パイプラインの使用料に関して、1バレル当たり