2007.08.17 死者をして死者を葬らしめよ (13) カテゴリ:社会 死者に哀悼の意を表すということは、どんな場合にももっともひっそりと行われるべきことだ。それは、その死にどのような名分や大義があろうと、あるいはそのようなものがないたんなる偶然の死であろうと、いっさい関係のないことだ。どのような死者にも固有の名前と固有の顔があるのであり、死者を悼むということは、そのような名前と顔を知っている人によってこそ、行われるべき行為だ。死者を知らぬ者、死者について語る言葉を持たぬ者、死者のために涙を流すことのできない者は、ただそのような哀悼を黙って見守っていればよい。それ以上のことなど、すべきではない。 哀悼を表すという行為は、たんなる自己の満足のために自分の 「愛国心」 を発露することでも、自分がいかに 「愛国者」 であるかを世間に表明し誇示するために行うことでも、他人に自分の考える 「愛国
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