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ブックマーク / plaza.rakuten.co.jp/kngti (84)

  • 死者をして死者を葬らしめよ - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.08.17 死者をして死者を葬らしめよ (13) カテゴリ:社会 死者に哀悼の意を表すということは、どんな場合にももっともひっそりと行われるべきことだ。それは、その死にどのような名分や大義があろうと、あるいはそのようなものがないたんなる偶然の死であろうと、いっさい関係のないことだ。どのような死者にも固有の名前と固有の顔があるのであり、死者を悼むということは、そのような名前と顔を知っている人によってこそ、行われるべき行為だ。死者を知らぬ者、死者について語る言葉を持たぬ者、死者のために涙を流すことのできない者は、ただそのような哀悼を黙って見守っていればよい。それ以上のことなど、すべきではない。 哀悼を表すという行為は、たんなる自己の満足のために自分の 「愛国心」 を発露することでも、自分がいかに 「愛国者」 であるかを世間に表明し誇示するために行うことでも、他人に自分の考える 「愛国

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    PledgeCrew 2009/06/17
    「靖国」参拝をめぐる騒動について
  • 「美しい魂」を持った人 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.05.17 「美しい魂」を持った人 (2) カテゴリ:歴史その他 一昨日は5.15事件66周年の記念日であった。なにか記念の記事でも書こうと思ったのだが、仕事が忙しくてついつい書きそびれてしまった。 5.15事件とは、言うまでもなく右翼思想にかぶれた海軍の青年将校らが、民間から調達した武器で当時の犬養毅首相らを襲撃し、暗殺した事件だが、「話せば分かる」、「問答無用」 という、犬養と襲撃した将校らとのやりとりでも有名である。 ところで、もともと「はてな」のIDを取ったついでに開いた、はてなの別館のほうで、最近こんな箴言めいたものを書いた。 すべての全体主義は 「共感」 を強要する共同体の上に成立している。 他者の名を借りた怒りとは、しばしば最も欺瞞的で不実な 「怒り」 である。 最も残酷になれる人間とは、おのれだけは汚れておらず、 またおのれだけはけっして汚れることがないと確信して

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    PledgeCrew 2009/05/26
    強迫的な倫理はしばしば人を盲目にする。人は善意によって「悪」に加担し、圧制への道を敷くこともある。
  • 物事は正しい言葉で呼ばなければならない - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.05.24 物事は正しい言葉で呼ばなければならない (8) カテゴリ:社会 仕事のせいで(音を言えばネタがなかったからでもあるが)更新を怠っていたうちに、いろんなことが起きていた。国内では鳩山氏が小沢氏に代わって民主党の代表になり、海の向こうでは、盧武鉉 前韓国大統領が在職時代の「献金問題」をめぐって自殺した。 さて、21日にはいよいよ裁判員制度が始まったわけだが、この制度を定めた 「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」 なる長ったらしい名前の法律では、まずこんなふうに規定されている。 第一章 総則 第一条 この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和22年法律第59号)及び刑事訴訟法(昭和23年法律第131号)の特則その他の

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    PledgeCrew 2009/05/25
    実を言うと、この法律や審議会の記録を見つけ出してちゃんと読んだのも、21日に制度が発効してからなのでした。世の中から激しく遅れています。それにしても法律って分かりにくい。法学部卒なのに
  • ほのめかしの政治学 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.06.20 ほのめかしの政治学 (6) カテゴリ:社会 「特定アジア」 という言葉がある。どうやら、この言葉は中国韓国北朝鮮という、一部の日人によって 「反日的」 と言われている三国をまとめて指す言葉として、いつのまにか使われるようになっているらしい。 いうまでもないことだが、「特定」 という言葉はそれだでけでは意味をなさない。中央アジアも 「特定」 のアジアであるし、東南アジアも西アジアも 「特定」 のアジアである。そこで使われている 「特定」 という言葉がどこの地域を指しているのか、はじめに定義されていなければ、この言葉がアジアのどこを指しているのかは誰にも分からない。 にもかかわらず、この 「特定アジア」 という言葉は、中国韓国北朝鮮という 「特定」 の諸国を指す固有の言葉として、とりわけそのような諸国やその国民、出身者に対する嫌悪や侮蔑の感情をあらわにする人々に

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    PledgeCrew 2009/05/14
    「特定アジア」という言葉について。サルトル「ユダヤ人」からちょいと引用
  • 岡倉天心からアジア主義まで - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.05.03 岡倉天心からアジア主義まで (8) カテゴリ:明治維新・アジア主義 明治期の日人による英文の著作というと、新渡戸稲造の 『武士道』 のほかに、内村鑑三の 『余は如何にして基督教徒となりし乎』 とか、岡倉天心の 『茶の』 なども有名である。岡倉は 『東洋の理想』 にある 「アジアはひとつである」 という言葉でも知られているが、それより前に書かれ、死後に公開された 『東洋の目覚め』 という文書では、次のようなことを書いている。 十八世紀の後半、東方の略奪からうまれた信用と資によって、ヨーロッパ産業主義の発明的エネルギーが活動をはじめる。木材のかわりに、石炭が精錬につかわれるようなった。今や、飛梭、紡績機、ミュール精紡機、動力織機、蒸気機関等のおそるべき装置が完成された。農業と協力することも、人類の産業計画を十分に解決することもなしに商業主義の時代に入ったために、西洋

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    PledgeCrew 2009/05/05
    finalventさんや松永さん、久間さんらに対する異論の表明という意味もこめてます。/id:noharraさん、仏革命でローマが呼び出されたのは共和制の手本として。維新で万世一系の天皇制が呼び出されたのとは事情が違います
  • ロシア・グルジア紛争のゆくえ - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.08.11 ロシア・グルジア紛争のゆくえ (6) カテゴリ:国際 連日の激しい日射と高温のせいか、このところ大気がきわめて不安定のようで、午後になると魔王のような黒雲がむくむくとわきあがり、雷もゴロゴロと呻りだして、にわか雨が降りだす。どうやら、空の上で龍と虎による激しい戦いがおこなわれているようだ。 グルジアとロシアの紛争は、わずか二日間で2,000人を超える死者を出したそうだ。グルジア側は戦闘を停止し、紛争地域である南オセアチアからの撤退をロシア側に通告して、停戦交渉を呼びかけたそうだが、ロシア側は通告の受理は認めたものの、「グルジア軍は攻撃を続けている」 として、停戦に応じていないとのことだ。 ロシアはグルジア共和国の首都トビリシを空爆し、黒海でもグルジア海軍の艦船を沈めるなど、すでに全面戦争の様相を呈している。コーカサス山中にあるグルジア共和国は、面積わずか7万平方キロに

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    PledgeCrew 2009/04/04
    ローザ・ルクセンブルク「民族問題と自治」、これ一冊を読み終えるのに20年かかった、おいおい
  • 「自己評価」の高すぎる人たち - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.11.06 「自己評価」の高すぎる人たち カテゴリ:政治 アメリカの大統領選挙は、民主党のオバマ候補が当選した。これが今後の日や世界にとってどういう影響をもたらすかはわからないが、とにかくキング牧師らによる公民権運動からわずか40年で、明確に 「有色人種」 の血を引く大統領が誕生したということは、アメリカ歴史にとって画期的なことだと言っていいだろう。 公民権運動が始まる前の、学校やバスの座席、出入りする公園や飲店の類にいたるまで、黒人と白人とが別々に分けられていた時代を知る人らにとっては、おそらく隔世の感があるに違いない。心配されていた 「ブラッドリー効果」 は、たいした影響がなかったようだ。オバマ陣営と彼を支持する人たちには、そのような 「効果」 など吹き飛ばすだけの勢いがあったということなのだろう。 とはいえ、先日、白人青年らのネオナチグループによる暗殺計画が発覚したよ

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    PledgeCrew 2009/04/03
    「自己評価」の高すぎる人、あの人とかこの人とか。
  • ネット上の「怪人」たち - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2009.03.28 ネット上の「怪人」たち (32) カテゴリ:ネット論 映画やミュージカルでもおなじみのフランスの作家ガストン・ルルーによると、パリのオペラ座の地下には 「怪人」 が棲んでいるそうだが、ネットという仮想空間にも、様々な 「怪人」 が棲んでいる。 だいたいにおいて、この種の 「怪人」 というのは、自分ではブログを持っていないか、あるいは持っていてもたいしたことを書くわけでもなく、他人のところに押しかけては、頼まれてもいないのに批評したり説教したり、また議論を吹っかけたりするのが好きな人たちである。 その特徴はといえば、一番はなんといっても自己評価が異常に高いことである。そのような自己評価の過大さと、そこから垣間見えるきわめて強い自信とがいったいなにに根ざしているのかは、人ではないから分からない。 その中には、いわゆる 「一流大学」 を出たり、高い 「学歴」 を持っている

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    PledgeCrew 2009/03/30
    おお、久しぶりの大漁。まっ、「逝きし世」の人とかApemanさんに「ブコメ弁慶、コメ欄番長」と言われた人とか、いろいろおりますね/↑おや、ご自分から登場とは/新たにLooper氏も「ネット上の怪人」名簿に追加(11.08)
  • 政治と「粛清」の論理 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.07.19 政治と「粛清」の論理 (6) カテゴリ:社会 やつは敵である。 敵を殺せ。 いきなり物騒な出だしで申し訳ないが、これは超難解なことで有名な未完の小説 『死霊』 の作者 埴谷雄高がちょうど半世紀前に書いた、「政治の中の死」 というエッセーの中の一節である。この言葉のあとに、埴谷は 「いかなる指導者もそれ以上卓抜なことは言い得なかった」 と続けている。 これもまた古い話だが、大江健三郎がどこかで、逮捕された連合赤軍の兵士の一人が、「私はドストエフスキーの 『カラマーゾフの兄弟』 を読みたい。なぜならそこに私たちのことが書いてあるから」 と言ったという話を書いていた。 これはむろん、正しくは 『悪霊』 のことである。人間の自由を証明するために自殺するキリーロフを初めとして、奇々怪々な人物が多数登場する 『悪霊』 の主題の一つは、陰謀的な 「革命組織」 による同志殺しである。

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  • ちょっと驚いたこと - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.07.30 ちょっと驚いたこと (13) カテゴリ:社会 そう言えば数日前、原子力空母ロナルド・レーガンが佐世保に寄航したというニュースがあった。原子力空母と言えば、なんと言ってもかのエンタープライズが有名であるが、最初の寄航は68年で中学生であったし、二度目の寄航の83年にはすでに大学を出ていたから、二度とも歓迎には行けなかった。 佐世保には、78年に原子力船むつがどういうわけだかやってきたことがあって、そのときは歓迎に行ったのだが、なぜかあちらには迷惑だったようで、あまり歓迎してもらえなかった。駅を出たとたんに、盾をずらりと並べた青いヘルメットの屈強なお兄さんらに小突き回されてたいへんな目にあった。 名前が空母についているぐらいだから、と思って調べてみたら、レーガンはすでに四年前に亡くなっていたのだった。93歳だったというから、とりあえずは大往生である。各国の元首相や元大統領

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  • 石原吉郎 『望郷と海』 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.08.08 石原吉郎 『望郷と海』 カテゴリ:歴史その他 暑い、暑い。ここ数年、毎年のように猛暑の記録が更新されているのだそうだ。このままいくと、いったい十年後にはどうなるのだろう。海にはサメがうじゃうじゃ泳ぎ、山には熱帯雨林が生い茂るといったことになるのだろうか。 先日たまたま立ち寄った百貨店で 「古市」 があったので、軽い気持ちで覗いてみたら、結局最後には、炎天下を10冊もぶら下げてえっちらおっちら帰る羽目になってしまった。まことに痛恨のきわみであるが、なにしろフロアいっぱいに並んだどもが、買って、買ってとみなせがむのである。心の中で手を合わせ、ごめんなさい、また今度ね、といって断るだけでも大変だったのである。 そんなに次から次へと買い込んでどうするのよ、新しいを買うのは、前のを読んでからにしなさいよと、つねづね言われているのではあるが、なかなかそうもいかない。なにし

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  • アイザック・ドイッチャー 『非ユダヤ的ユダヤ人』 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.06.13 アイザック・ドイッチャー 『非ユダヤ的ユダヤ人』 (14) カテゴリ:歴史その他 最近、なぜだかどういうわけだか、ユダヤ人問題に関する新書を三冊続けて読んだ。一冊目は、内田樹氏の 『私家版・ユダヤ文化論』、それからあとの二冊はずっと古いサルトルの 『ユダヤ人』(1956) と、ドイッチャーの 『非ユダヤ的ユダヤ人』(1970) である。もっともあとの二冊は、書棚の奥で十年以上も眠っていたのをたたき起こして読みなおしたのであるが。 アイザック・ドイッチャーという人は、『武装せる予言者』 に始まるトロツキー三部作やスターリンの評伝などを著した、ポーランド生まれのユダヤ系マルクス主義者である。また、膨大なソビエト史研究を残した E. H. カーとの交友でも知られている。 かれが亡くなってから、すでに40年たつ。スターリンの統治に対しては否定的であっても、そのもとでの近代化は

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  • 男たちの帝国 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2006.12.16 男たちの帝国 カテゴリ:私事・昔のことなど 「男たちの帝国」(星乃治彦著:岩波書店刊)というを読んだ。題はちょっと変わっているが、著者はドイツ近現代史の専門家で、副題は 「ヴィルヘルム2世からナチスへ」 となっており、宣伝用の帯には 「セクシュアリティから歴史を問い直すクィア・ヒストリー」 と書かれている。 の冒頭では、第二次大戦中にドイツの暗号解読などで成果をあげ、コンピュータ開発にも貢献したイギリスの天才的数学者、チューリングが、「同性愛」 という 「犯罪行為」 で逮捕され、(イングランドでは、1998年まで同性愛は刑罰の対象だったという)、最終的に自殺に追い込まれたことや、アップルのリンゴのロゴが、自殺した彼に対するオマージュではないかといった話が紹介されている。 論にはいると、まずビスマルクを失脚させて対英仏強硬路線をひた走り、第一次大戦を引き起こして、

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    PledgeCrew 2009/03/24
    大意は変わらぬが一部字句を修正し追加
  • 立場を超えた客観的真理? - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.03.19 立場を超えた客観的真理? (8) カテゴリ:雑感 虐殺された人の数をめぐる議論では、たいていの場合、加害者の主張のほうが被害者の主張よりも少ない。これは、死者の数を一つ一つ数えることのできないような場合には、よくあることだ。 かりに死亡者の数がある程度推測できる場合であっても、加害者のほうは「虐殺」の定義を問題にし、「戦闘中だった」とか「逃亡しようとしていたからだ」とかいろんな理由をを持ち出してきて、その数をなるだけ小さくしようとする。 それはたぶん「罪の意識」の裏返しに過ぎないと思うのだが、ここで「加害者と被害者の立場を超えた『客観的真理』」などと称するものは何を意味するのだろうか。 たとえば、加害者(殺す側)と被害者(殺される側)といった特定の立場を超えて通用する、「主観性を超えた社会的な意味での『客観性』」といった基準が、かりに加害者のほうですら認めざるを得ない

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  • うーん、でもやっぱりね - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.03.28 うーん、でもやっぱりね (5) カテゴリ:雑感 コメント反映と回答ありましたので、書き換えます。 とりあえず、回答していただいたことには感謝します。 いささか、こちらも性急なことを言っちゃったかなというのは、反省 でも、軍人の論理で言えば、一人のゲリラを殺すために100人の村人を殺しても「虐殺」ではないと判断できる。 これだけは、少なくとも撤回して欲しかったと思います。 この理屈でいけば、ソンミ村の虐殺だって「客観的には虐殺だとは言えない」って話になるんじゃないかと思います。 戦争というものは、一連の戦闘行為の連鎖で成り立っているわけで、どちらかが完全に武装解除されるか撤退でもしない限り、1つの戦闘が終わって一定の地域を平定したからといって、兵士にとっての「命の危険」が消滅するわけではありません。 それは今のイラクを見れば分かることです。 日中戦争のときも、侵略者であ

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  • 歴史について - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.03.23 歴史について (2) カテゴリ:歴史その他 20世紀は 「戦争と革命の時代」 であるということが言われたことがある。これは、言い換えると 「大量死の時代」 であると言ってもいいと思う。 第一次大戦、ロシア革命とその後の内戦、さらにスターリンの粛清、辛亥革命後の軍閥の抗争と日中戦争、そしてその前後を挟んだ国共内戦、第二次大戦とナチスによるユダヤ人虐殺、民間人を狙った都市への絨毯爆撃と広島・長崎への原爆投下。 また、中国革命後の毛沢東政権下での大躍進政策の失敗とその後の 「文化大革命」、さらには朝鮮戦争とベトナム戦争、カンボジアでのポルポトによる虐殺、アフリカ各国での内戦、最近では旧ユーゴの解体に伴った内戦など、20世紀に起きた 「大量死」 という事実は、それこそ両手両足の指を使っても足りないぐらいにあげられる。 こういった 「大量死」 は、多くの場合きちんとした記録など

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  • オッカムも罪作りなことを言ったものである - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.01.17 オッカムも罪作りなことを言ったものである (19) カテゴリ:思想・理論 「オッカムのかみそり」 という言葉がある。オッカムという人は、13世紀から14世紀にかけてイギリスで活躍した、いわゆるスコラ哲学者の一人であるが、名はウィリアムという。オッカムというのは、もともと彼の出身地なのだそうで、ウィリアム・オヴ・オッカムという呼び方は、正確に訳すと 「オッカム村のウィリアムさん」 となる。 こういう呼び方は、かの 「モナリザ」 で有名な、ルネサンス時代の万能の天才 レオナルド・ダ・ヴィンチもそうで、この名前も正確に訳すと、「ヴィンチ村のレオナルド」 ということになる。つまりは、「ペンギン村のあられちゃん」 などという呼び方と同じである。 「オッカムのかみそり」 というのは、人の言葉で言うと 「必要が無いなら多くのものを定立してはならない」 ということらしいが、普通は

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  • 「疑似科学」 と 「陰謀論」 の相関性 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2008.01.20 「疑似科学」 と 「陰謀論」 の相関性 (12) カテゴリ:陰謀論批判 新年早々、一部ブログ界をにぎわした 「水伝」 騒動について、批判を受けた側の中に、あの批判を行った連中は 「陰謀論」 批判を展開した者らと同一であり、その当の狙いは 「9.11自作自演」 説を封殺することにあるといった声があるようだ。 なかなか興味深い洞察である。「事実」 としては、たしかにまったくの間違いではない。だが、いつものことだが、彼らはその 「解釈」 を間違えている。つまり、事実と事実をつなぐ論理にまったく根拠がないため、ただの 「妄想」 にしかなっていないのだ。 そもそも、「事実」 はそれだけではなにも語りはしない。「事実」 から 「意味」 を引き出すために必要なのは 「理性」 なのだから、「理性」 に欠けた者は、いくら 「事実」 を集めたところでなにも見ていないのと同じである。 彼

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    PledgeCrew 2009/03/18
    id:letterdust 疑似科学と優生学の問題についてはここで書いてます。もっとも主題は「陰謀論」批判であり、「優生学」は傍論的な扱いではあるけど
  • 今日の収穫 - 遠方からの手紙:楽天ブログ

    2007.04.27 今日の収穫 (6) カテゴリ:文学その他 今日もまた、ついついブックオフに足が向かってしまった。確かに、物の古書店のように掘り出し物がみつかることはあまりないのだが、そういう古書店は残念ながら手近にはないのである(最近はたまにインターネットで見つけたを注文します)。 だから、ほとんどは散歩のついでと時間つぶしのようなものなのだが、とにかくが大量に並んでいるのを見るだけで、仕事のストレスが解消されるのだから仕方がない。 で、今日の収穫は300円で買った弥生書房刊の 『ハイネ詩集』 であった。定価は1000円となっているが、20年前のものであるから今の定価はもっとすると思う。 いい歳をしてハイネだと、などと笑ってはいけない。ハイネは、「あーいをかーたるハイネのようなぼーくーの恋人」 などという軟弱な歌詞の似合う詩人では断じてないのである(もちろん、それはそれ、これは

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    PledgeCrew 2009/03/17
    ハイネはさだまさしの専売特許じゃないよ、という件について
  • 2008年04月09日の記事 | 遠方からの手紙 - 楽天ブログ

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    PledgeCrew 2009/03/17
    「宗教は・・・民衆のアヘンである」マルクスが批判したのはそのような慰謝を必要とする社会。宗教は悩める民衆を慰謝するから反動的だなんて愚かなことは言ってないんだけど。http://d.hatena.ne.jp/negative_dialektik/20090220