長野県北部地震以来22日ぶり 3月12日に発生した長野県北部地震。震度6弱を観測した十日町市で、地震発生とほぼ同時に家を飛び出し、行方不明になっていた飼い猫が、22日ぶりに無事発見された。飼い主の夫婦は、「もう死んだと思っていただけに飛び上がるほどうれしい」と感激している。 この猫は、同市室野の農業米持善一さん(70)、初子さん(67)夫婦が飼っている4歳雄の「メル」。地震のあった12日午前4時頃、いつものように初子さんに抱かれて寝ていたが、大きな揺れに驚いたのか、ふとんから飛び出し、揺れで開いた玄関から外に出ていった。 家ではたんすなどがひっくり返り、壁にひびが入るなど、多くの被害が出たが、「子どもが同居していない自分たちには家族同然」のメルの失踪は、米持さん夫婦には何よりショック。すぐに心当たりの場所を探し始めた。 付近の空き家の中をのぞいたり、揺れで崩れた道路脇の雪の壁の下敷きになっ