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都知事選
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昨日、Zyngaの看板ソーシャル農場ゲーム・FarmVilleに、Hot Rod Tractorという新アイテムがリリースされました。このアイテムはこれまでのアイテムと一線を画す特徴を持っており、ソーシャルゲームの現状について、いくつかの示唆を与えてくれるので、ここに考えを少し書いてみたいと思います。 このトラクターを購入するには、「(Zyngaが運営する別のゲームである)Mafia Warsにおいてレベル10以上であること」という条件を満たす必要があります。これまでも販売期間や在庫数などの点で条件を設定することがありましたが、今回のように別ゲームでのパラメータ(変数)を条件とした点はとても新鮮です。 この条件つきアイテムの公開により、ZyngaはFarmVilleの利用を促進するだけでなく、むしろFarmVilleに集まった7400万人のアクティブユーザーをMafia Warsに送ること
Twitterというサービスは、140字という字数制限のために、時間を割いて情報を「編集する」必要がありません。そのため、頭に浮かんだことをすぐに発信でき、リアルタイムな情報が集まるようになりました。そこで、集まったリアルタイム情報を役立てようと、いろいろな角度からするサービスがいくつか現れています。 例えば、Twitter内に現れるURLを、言及された回数を基準にして序列化し、リアルタイムなトレンドとして見せるTweetmemeや、キーワードの盛り上がり具合をウォッチして、グラフやタグクラウドの形で可視化するTwitscoopなどがあります。また、Twitter以外のWebサービス(diggのようなニュース投稿サイトなど)も横断的に検索するものとして、OneRiotやScooplerというサービスがあります。ちなみにTwitter自身もSummizeという企業を買収し、Twitter S
facebookは英語以外にもドイツ語・フランス語・スペイン語で利用することが可能が、これら以外の24言語でも現在翻訳作業が進められています。翻訳は全てユーザーがボランティアで行うもので、これはfacebook自身によるいわゆるクラウドソーシング(不特定多数のネットユーザーに対する業務のアウトソーシング)です。翻訳作業に参加するためには、Translationsという専用アプリケーションを追加すれば良いです。この翻訳アプリケーションを追加すれば、実際に翻訳作業が進行中の言語であっても使ってみることができます。 翻訳は、第一に用語集の作成、第二にフレーズの翻訳、第三に翻訳への投票という3ステップを経て完成されます。これらは全てユーザーが行います。各言語別に進捗状況を把握することができますが、主要言語の進捗状況を、翻訳されたフレーズの多い順に並べると次のような具合です。 100% トルコ語 9
facebookやMySpaceなど、友人とのコミュニケーションがメインの目的である「ピュア」なSNSにとって、その膨大なトラフィックの収益化は長年の課題と言われています。やや楽観的と言われるeMarketerの調査では、アメリカ国内だけで2008年にMySpaceは$585M(約514億円)、facebookは$210M(約185億円)の広告売上があると見積もられています。 ちなみにAlexaによると、MySpaceのトラフィックの70%がアメリカから、一方facebookは30%がアメリカからのようです。facebookはユーザー参加型(クラウドソーシング型)翻訳で国際化しましたが、海外オフィスはいまだにダブリン、ロンドン、パリだけですし、世界的な規模で見ると広告売上高の増加率はアメリカ国内ほどではないと思います。 また、2008年11月24日に発表されたオンライン広告に関するIDCの
2008年11月24日に発表されたオンライン広告に関するIDCの調査にあるように、SNS内の広告はクリック率、コンバージョン率ともにウェブ全体の平均よりも低いということが指摘されています。Web1.0と呼ばれたポータルサイト全盛の時代では、ユーザーはウェブサイト運営者に情報を求めていたのですが、Web2.0と呼ばれるユーザー参加型のサイトでは、運営者は文字通り場所を提供するだけで、ユーザーの求める情報は他のユーザーから発信されるものとなっています。 そのため、単純にページビューの多さを売り出し、インプレッション(表示回数)に応じて課金する広告枠(CPM広告)を販売しても、そのページビューはほとんど「足あとのチェック」、「日記の書き込みによる画面遷移」、「プロフィールの更新」、「ログイン・ログアウト」といったユーザーの消費欲求とはおおよそ関係のない行動の産物でしかない、という状況が生まれてい
最近のFriend Connectとfacebook Connectによるプラットフォーム争いについては、複数のWebサービスが関係していることもあり、一体どういうことなのか少しわかりにくいところがあるように思います。私の理解している範囲で図にまとめてみました。下の右から二つ目の「Full Screen」ボタンを押すと拡大できます。(英語と日本語があります) Social Web Platform War OverviewView SlideShare presentation or Upload your own. (tags: openid google) 少し上の図を補足しますと、GoogleのFriend Connectは、その要素技術として、ログインにOpenID、ソーシャルアプリ構築にOpenSocial、セキュアなアクセスにOAuthを採用するなど、基本的にオープンソース路線
ここ数週間、GoogleのFriend ConnectやFacebook Co...
Googleが発表したFriend Connectとfacebookが発表したfacebook Connectがどちらも一般公開され、SNSのプラットフォーム戦争が激化しています。簡単に説明しますと、facebook Connectを使えば、facebookのIDを使って外部の(facebook以外の)サイトにログインでき、外部のサイトでfacebookのプロフィール情報や、友人リスト(ソーシャルグラフ)を利用できるようになります。 一方GoogleのFriend Connectは、複数のSNS(現時点ではorkut、plaxo、Google Talk、twitterのみ)から好きなペルソナ(人格)を選んで、Friend Connect対応サイトにてプロフィール情報として利用できるというものです。ログインはOpenID対応のGoogle, Yahoo, AIMなどを利用できます。また、各サ
インターネット調査会社・Hitwiseの資料によると、2008年10月19日か...
はてなブックマークというソーシャルブックマークサービスを前から使っていたのですが、deliciousというこの分野のパイオニアがリニューアルしたタイミングでdeliciousに乗り換えました。deliciousはオススメです。以下が、はてなブックマークと比較した時のお気に入りのポイントです。 1.ブラウザのブックマークのように使える delicious BookmarksというFirefoxのアドオンがとても使いやすいです。Ctrl+Dでサクッとブックマークできるし、サイドバーもあるので、ソーシャルブックマークなのにWebっぽさを感じません。ただ、タグを擬似フォルダのように扱って、2階層まで絞り込めるのですが、タグ自体を忘れてしまうと、目的のブックマークを検索するのが大変そうです。このあたり、結局ソーシャルブックマークでは体系的な管理は不可能のように思えます。 deliciousでは複数の
サンフランシスコ発祥のYelpというWebサービスがあります。これは、レストランを始めとしたあらゆるローカルビジネスのレビューを集めるユーザー参加型サービスで、レビュー対象はショッピング、美容、夜遊び、エンタメから医療、教育まで幅広く、アメリカとカナダの主要な都市をカバーしています。主なユーザー層は、西海岸に住み、独身で、収入・学歴ともに比較的高く、外食好きなF1層(20歳~30歳代前半の女性)です。 Competeによると、2008年9月時点での月間訪問者数は172万、2004年10月のリリース以降、Benchmark Capital、Bessemer Venture Partnersなどから合計約31億円を調達しており、直近のファイナンス時点での評価額は200億円程度と言われています。この金額はデザインプロダクトのZazzle、不動産のZillow、動画のMetacafeなどと同じ規模
PayPalというオンライン決済&送金サービスがあります。PayPal自体は1998年の設立後、2002年にオークションサイト最大手のeBayに約15億ドルで買収されていますが、このPayPalの元メンバーは、PayPalを離れた後も強いネットワークで結ばれ、独特のカルチャーと起業家精神を維持して様々な分野で事業を立ち上げており、"PayPal Mafia"と呼ばれています。 例えば、ビジネスSNSのLinkedin(直近のバリュエーションで企業価値1000億円)、デジタル画像スライドショーのSlide(同500億円)、ローカルビジネスのレビューサイトのyelp(同200億円)、家系図サイトのGeni(同100億円)、電気エネルギーのスポーツカーを作るTesla Motors(これまでに100億円を調達)、言わずと知れたYouTube(1650億円でGoogleが買収)といった会社の創業者
kaboodleというサービスがあります。これは、情報収集のためのWebサービスで、Web上のいろいろなサイトで集めた情報を友人と共有したり、好みの合う人から新しい情報を得たりすることができるというもので、ショッピング、旅行の計画、リサーチなどに活用できます。 Competeによると、2008年9月の月間訪問者数が約330万人、多くは10代から20代の女性で、ショッピングのための情報収集に最も良く使われています。2005年にリリースした後、これまでにShea Venturesなどから約5億円を調達し、2007年8月にファッション、美容などの分野でメディアを持つHearst Corporationに約30億円で買収されました。 このサービスは、ブックマークするためのボタンをブラウザーに設置して利用するタイプのサービスで、ネットサーフィン中にこのボタンを押すことで、閲覧中のページ内のテキストや
delicious、digg、Zoho、twitter、friendfeed、technorati、Google Reader、どれも私が結構愛用しているWebサービスだけど、どのサービスも、IT業界の外に出てみると、なんだそれ、聞いたこともない、と言われそうだ。実際そうだと思う。 とても抽象的な作りをしていて、情報を取り扱うためのまさに「単なるツール」として普及したこれらのサービス。実際使っているのはオンラインライフの長い一部の人々だろう。1000万人以上の登録ユーザーがいるとしても、考えてみれば世界の人口のほんの0.1%程度に過ぎない。 情報を管理したり共有したりするサービスに対するニーズは、潜在的には全ての人類の内に存在するだろうけど、普及するかどうかは別の話。私はソーシャルブックマークのdeliciousを“タグ”で検索して、特定の分野の情報を得ることができるが、別の人からすれば、
Web2.0サービス、ユーザー参加型のWebサービスと言うと、競争力の源泉となるデータベースは当然ユーザー生成情報によって構築されるもの、と考えがちだが、必ずしもそうではない。むしろユーザーによる構築を待つまでもなく、サービス運営者が用意したほうが早く、メリットのあるものも多い。 例えば不動産情報を取り扱うZillowは既存の不動産データベース業者から新鮮な情報を数10万件単位で取り入れているし、食品レビューサイトのZeerは、10万点以上の食品について、栄養素、アレルゲン、生産者、その他の警告についての詳細な情報を用意しており、ユーザーレビューのない商品についてもこうした情報は確認できる。また、旅行をテーマとしたTripSay(プライベートベータ段階)は、世界各地の国・州・郡・都市のデータベースを用意している。身近なところではfacebookが大学のデータベースを持っている。こうした例は
画像はflickr、動画はYouTube、音楽はLast.fm、つぶやきはtwitter、友人はfacebook、ビジネス人脈はLinkedInといった具合に、少しでもユーザー参加型のサービスに没入してゆくと、自分の仮想的な分身をいたる所で管理しなければならなくなる。 一方で更新されたプロフィールは、他方でも更新しなければならないし、新たなサービスにサインアップしたら、新たに友人関係を構築しなければならない。分散化に伴うこうした手間を少しでも省くために、再度ウェブ上の一箇所に情報を集約させる仕組みが模索されている。 具体的には、ウェブメールのアドレス帳のインポートに始まり、OpenIDなどの共通IDの導入、データのポータビリティ確保、SNSに見られるプラットフォーム化、そして最近流行のアグリゲーションサービスの利用などが挙げられる。 アグリゲーションサービスとは、例えばFriendfeed
facebookは英語以外にもドイツ語・フランス語・スペイン語で利用することが可能だが、これら以外の24言語でも現在翻訳作業が進められている。翻訳は全てユーザーがボランタリーに行うもので、これはfacebook自身による一種のクラウドソーシング(不特定多数のネットユーザーに対する業務のアウトソーシング)だ。翻訳作業に参加するためには、Translationsという専用アプリケーションを追加すれば良い。この翻訳アプリケーションを追加すれば、実際に翻訳作業が進行中の言語であっても使ってみることができる。 翻訳は、第一に用語集の作成、第二にフレーズの翻訳、第三に翻訳への投票という3ステップを経て完成される。これらは全てユーザーが行う。各言語別に進捗状況を把握することができるが、主要言語の進捗状況を、翻訳されたフレーズの多い順に並べると次のような具合だ。 100% トルコ語 95% ハンガリー語
トランスコスモス傘下の株式会社ココアが「meet-me」という仮想世界サービスを正式リリースしたので使ってみた。キーボードとマウスで3D仮想世界を直感的に操作する、というアイデアは幻想に過ぎないのでは、という懸念がセカンドライフの時にもあったが、今回はどうだろう。3D世界に対するバブリーな期待もクールダウンしたこのタイミングで、あえてリリースした意図が気にならないこともない。勿論、アスキーの記事などからはセカンドライフの時のような煽りのニオイが漂ってくるし、大企業が肩を並べる株主陣を眺めても、リスク分散の上での3D実験場という印象はあるけども。 1.インストール セカンドライフはユーザーPCに専用ソフトをインストールさせるが、この点はmeet-meも同様だ。長期戦覚悟でインストール作業に挑みつつ、進捗状況をtwitterに独りつぶやく。案の定、インストーラパッケージ展開、Visual C+
SaaSとASPの違いが議論されて久しい。個人的には、Wikipediaの定義がもっともしっくりくる。すなわち、次のようなものだ。Software as a service (SaaS) is a software application delivery model -- Customers do not pay for owning the software itself but rather for using it. -- The term SaaS has become the industry preferred term, generally replacing the earlier terms Application Service Provider (ASP) and On-Demand(SaaSとは、ソフトウェアアプリケーションの提供方法の一つである -- 顧客はソフ
企業が消費者の集団(クラウド)に対して、ビジネス・プロセスの一部をアウトソーシングすることをクラウドソーシング(crowdsourcing)と呼ぶが、この分野のサービスの成長が最近目立ってきている。 従来、例えば消費者向けソフトウェアやWebサービスの開発においては、Webを通じてユーザーの意見を貪欲に取り入れながら、ニーズを効率的に満たすためにスピーディーに開発するというスタイルは珍しくなかった。オンラインフォーラムしかり、モニターアンケートしかり。しかし、このような取り組みはWebを利用したマーケティングリサーチの域を出ない。 昨今注目されているクラウドソーシングとは、もっとコアな企業活動にユーザーを参加させる仕組みのことを指している。すなわち商品の企画・設計や、スペシャリストによるプロダクト・デザイン、本格的な品質管理、購入後のカスタマーサポート、高度に専門的な研究開発などがそうだ。
ここ数週間、facebook関連のブログ記事をよく書いていましたが、それには理由がないわけでもなく、facebookのオンライン広告収益を増やすための方法について考えることが、近いうちに本業になる見通しだからです。 というのも、6月15日からfacebook本社で働くことになりました。職名としてはSenior Manager of International Business Development - Monetization(国際事業開発担当シニアマネージャー、収益化グループ所属)というもので、主に西海岸とアジア太平洋地区をフィールドとして、事業開発戦略の立案、国際的なアライアンスの構築、東アジア系言語へのローカライゼーション、効率的なソーシャル広告開発のための技術パートナーとの折衝などを行う予定です。一部、facebookプラットフォーム事業に関連したマーケティング業務も執り行います
SNS内の広告と言えば、ユーザーのプロフィールにあるデモグラフィック属性(年齢・性別など)を利用したターゲティング広告がまず開発された。この手法は依然として用いられ、先日もDoubleClickを買収したGoogleがMySpace内で人口動態的ターゲティングを導入し始めたことがTechCrunchなどで報じられた。また、mixiは、コミュニティにつけられた「カテゴリ」を活用したターゲティング広告を販売している。言ってみればコンテンツターゲティングだが、テキスト解析を踏まえた動的なターゲティングを行っているわけではないので、まだまだ曖昧なターゲティングだ。 一方facebookが前面に出すのは「ソーシャル・アド」、つまりソーシャルグラフ(ユーザー同士のネットワーク)を活用した広告である。News Feedと呼ばれる、友人の新着情報を通知する機能を利用して、「友人のキャロリンが映画『アメリカ
FriendFeedは、最近流行りのサービスの一つ。ユーザーは自分が使っている複数のWebサービスのアカウントを登録しておくと、それぞれのサービスでの最新の活動履歴が友人に通知される。例えば自分のブログの最新記事、Last.fmで聴いた音楽、flickrにアップした写真、twitterへのつぶやき、LinkedInの更新情報などだ。こうしたSNSからの情報アグリゲーター(収集サービス)の分野では、他にSocialthingが勢いをつけている。 これらのサービスを使うユーザー像として、私はまず次の二種類の集団を想起する。一つは、自分の友人がいつどこでオンラインになり、何に興味を持ち、Web上でどんな行動をし、何をtwitterし、何をflickrしたか、いちいち気になってしょうがないような、帰属欲求・依存性の塊のようなユーザー。 もう一つは、この手のサービスを徹底的に活用し、自分の主義主張、
huluが3月12日に正式リリースした。huluはNBC UniversalとNews Corporationによるジョイントベンチャーで、ユーザー生成ビデオを持たず、テレビ番組や映画など、プロが作る映像をストリーミング配信している。1月にも『YouTubeからJoost、huluへ: テレビを揺るがす動画Webサービスたち』という記事で取り上げた。huluの意味するものは、「媒体としてのテレビの相対化」である。huluは日本からは通常見えないが、情報を入手したのでコンテンツ、視聴機能、広告配信手法などをレビューしてみよう。 1.コンテンツ huluは多くの映画とテレビを抱えている。コンテンツを提供するのは、FOXとNBCを中心に、Bravo、Universal Media Studio、USA Network、SONY Pictures Television、Mojo、The Onion
OpenIDが最近盛り上がっている(オフィシャルサイト)。と言ってもまずはテクノロジー先行だ。OpenIDに関するブログ記事などを見ても仕様についての話が多い。細かい仕様や実装方法は@ITの記事などをご覧いただくとして、実際のユーザーメリットについて考える。 OpenID対応サイトが増えると、一つのOpenIDを利用してそれらのサイトの認証をパスすることができる。複数のユーザーアカウントの同一性の保証がなされるので、利用者はそのアカウントとリアルな自分を結びつけて実際に証明する機会は一度で済むというわけだ。OpenID対応サイトとしてGoogleのBloggerやYahoo!日米、mixi、livedoorなどが名乗りを上げたので急速に話題性が高まっている。 より具体的には、これまではサイトの数だけメールアドレスとパスワードを管理していたが、OpenID対応により、一つのURLを記憶してお
Googleの提供するOpenSocial APIに賛同を表明したコンテナー(ホストとなるSNS)には、MySpace、Orkut、Ning、hi5、friendster、ImeemなどSNSのメジャープレイヤーが並んでいるが、その中にはビジネスよりのコンテナーも少し混じっている。LinkedIn、XING(ドイツ発のビジネスパーソン向けSNS)、Salesforce、Oracleなどがそうだ。 OpenSocialについて少し概要を確認すると、現段階(v0.7)でのOpenSocial APIは、ユーザーが持つ プロフィール(自分自身) ソーシャル・グラフ(友人ネットワーク) アクティビティ・ログ(サイト内での行動履歴) に関する情報にアクセスすることを可能にする(今後もっと増える)。ユーザーが持つ情報はSNSによって異なる(例えばあるSNSではプロフィールに「好きな映画」を登録できるが
例えば日本からhttp://www.google.com/にアクセスしようとしてブラウザにURLを入力すると、http://www.google.co.jp/に自動的にアクセス先を変更される。これはHTTPリダイレクトと呼ばれる技術で、ユーザーのパソコンから送信されるIPアドレス(国や地域ごとに割り振られている)や、Webブラウザで使われている標準言語を読み取って、ユーザーの所在地や使用言語に応じて最適な情報を配信できるサーバーへとアクセスを振り向けているのである(ITProの記事が詳しい)。 この仕組みは、私にとっては時折やたらとうざい。英語の情報が欲しい場面には日常的に出くわすし、とりわけインターネット業界で働く身としては、言語や国境によって境界を作為的に作り出すことは、多くのチャンスを逸失することを意味する。ましてや翻訳が稚拙な日本語サイトにリダイレクトされることなど迷惑千万である。
何でもかんでも機能をテンコ盛りにした結果、機能同士が相互に存在感を主張し合い、結果として全体的な使いやすさを失う、という話はよくある。そんな中でAppleのシンプルで思想に一貫性のある製品が逆に売れるわけだ。3cmもの厚さの説明書と一緒に売られる日本の携帯電話は早晩iPhoneのような製品に食われていくだろう。 Webサービスの世界でも同様に、大艦巨砲主義的な、これでもかというような機能テンコ盛りは嫌われる。しかし、機能が多いこと自体は悪くない。機能間の優先順位付けがなされていないことが問題だ。「一言で言い表せないウェブサービスは死ぬ」というブログ記事が最近あったが、極論するとそういうことである。優先順位をつければ、何が最も重要な特徴なのかおのずとわかる。 使い勝手の良いWebサービス、卑近な例で言えばGoogleの一連のサービスなどは、ユーザーに何をさせたいのかが明確だ。最も重要なメニュ
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