1.はじめに 以前から画像を鉛筆画に変換する手法はありましたが、今回はその制作プロセスも含めて生成する手法をご紹介します。 *この論文は、2020.12に提出されました。 2.手法 この手法の新しいところは、単に画像から鉛筆画を生成するだけでなく、その制作プロセスを生成できるところにあります。 下記は全体のフレームワークです。入力 I が、3つのブランチ( ETF, Q, G )に入り、合成されて最終出力 R を得ます。 1つ目のブランチは、ETF (Edge Tangent Flow)処理 によって画像の特徴抽出をしっかり行った後に、画面を並行な線が引ける領域に分割します。 2つ目のブランチは、量子化(アナログをデジタル化)したQを求め、1つ目で分割した領域毎にピクセルの明度から線を引く幅を決定し、平行線を引いて行きます。 線を引く順番は下記のスコアSが大きい順で、ここでGは明度、Tiは