先週末のことだ。 ふと、子どもの頃の記憶が蘇った。寒空の下、落ち葉を集めて作った焼き芋の味。新聞紙とアルミホイルに包んだサツマイモを焚き火に放り込み、まだかまだかと待ちわびる時間。パチパチとはぜる音、香ばしい匂い、そして頬張ったときのホクホクとした甘さ。 みんな食べたいなとなるときがないか? 今はしかし焼き芋大会なんてものもない。 「よし、今度の休み、河川敷で久しぶりに本格的な焼き芋をやろう」 そう思い立ったのが、すべての間違いだった。 まず現代の河川敷に行って愕然とした。きれいすぎるのだ。ゴミ一つ落ちていないし、あの頃のように乾燥した落ち葉が山のように積もっている場所などどこにもない。仕方なくホームセンターで薪と炭を買い、バーベキューが許可されているエリアに向かった。 炭に火をつけ、アルミホイルに包んだ芋を網の上にのせる。 少し肌寒い風の中、煙がふわりと立ち上る。「これこれ、こ