16年前のバンクーバー五輪。日本スノーボード界の第一人者は、思わぬ「ヒール役」となった。日本を巻き込み、大きなうねりを生んだ狂騒の中で、彼が貫き通した美学とは、一体何だったのだろうか? ミラノ・コルティナ五輪で再び注目を集める、かつてのレジェンドが語ったインタビューを再掲します。《全2回の1回目/つづきを読む》(初出:Number920号/2017年1月26日発売 肩書などはすべて当時) 今回は「難敵」なのではないかという杞憂は、すぐに雲散霧消した。 取材場所となった表参道の、とある小洒落たカフェ。夜9時すぎに現れたインタビュー相手は、私が最初に取材の礼を述べると、「こちらこそありがとうございます」と爽やかな笑顔を返してきた。 目の前に腰掛け、アイスラテを注文した人物は、想像以上に小柄で、顔も小さかった。 日本中からバッシングされた「レジェンド」の素顔は? ADVERTISEMENT 私と