ドラマ「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)の舞台は長崎県の軍艦島(端島)。1955年、三菱の炭鉱島として賑わった時代が映像で再現される。軍艦島を取材し本にまとめた編集プロダクション・風来堂は「端島を買い取った三菱は、埋め立てで島の面積を3倍にし、当時最先端の鉄筋コンクリートの高層住宅を建て、家族ぐるみでの移住を奨励した」という――。 ※本稿は、風来堂『カラーでよみがえる軍艦島』(イースト新書Q)の一部を再編集したものです。 最盛期は東京ドーム1.3個分の面積に5000人以上が暮らしていた 面積は0.063km²という狭さでありながら、最盛期には5000人以上が暮らしていた超過密人口島・端島はしま。海底炭鉱から採掘される石炭で栄え、小さな島から朦々と煙が上がる姿から呼ばれた「軍艦島」の通称の方が一般に知られている。 非常に緑が少なく、無機質さを感じさせるコンクリートに囲まれていることから「緑