なぜトランプはベネズエラに攻め込んだのか 年始早々、アメリカによるベネズエラへの軍事行動と同国大統領ニコラス・マドゥロさんの拘束という、かなり衝撃的な事態が起きました。とんでもないことしやがって。報道の通り、これらの名目は麻薬対策であり、麻薬密輸の罪でアメリカ司法から有罪判決が出ているというマドゥロさんに対し、アメリカ国内法に基づく刑事司法の執行という整理になっています。 ただ、この論理はあくまでアメリカ国内法の問題であって、これから自衛権も含めたアメリカなりの国際社会に対する釈明がどうなるかが注目されるわけですが……。これはとりもなおさず主権国家の領域内に軍を投入し、現職とされる大統領を拘束する行為が、国際法上きわめて問題含みであることは論を俟ちません。 2026年1月3日、ベネズエラに対して実施した攻撃について記者会見する米国のトランプ大統領(写真=モリー・ライリー/The White