伝説 バミューダ・トライアングルで起きた中でも最大の謎とされている事件が、フライト19消失事件である。 天気は快晴である。風も海も穏やかで、絶好の飛行日和だった。ベテラン・パイロットのチャールズ・テイラー中尉を隊長とする編隊は、順調であれば午後4時には基地に帰還する予定だった。 ところが午後3時15分、事態は急変する。フォート・ローダーデール基地の管制塔に、テイラー中尉から異変を知らせる無線が届いた。 テイラー中尉「管制塔へ。緊急事態だ。コースを外れたらしい。陸地が見えない……繰り返す……陸地が見えない」 管制塔「現在位置は?」 テイラー中尉「位置もはっきりしない。どこにいるのか判らないんだ……迷ったらしい……」 管制塔「真西を目指せ」 テイラー中尉「どっちが西かわからないんだ。何もかもおかしい……奇妙だ……方角がさっぱりわからない……海の様子もいつもと違う……」 この通信が奇妙なのは、「