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この1週間は、統率者戦ファンの皆さんにとって、統率者戦ルール委員会のメンバーにとって、そしてマジック・コミュニティ全体にとって、波乱の連続でした。その中で私たちは、プレイヤーやファンの皆さんが熱意を込めてさまざまな意見を交わす姿を見てきました。しかしそこには、目に余るほど多くの害意や悪意が含まれていました。 これから私たちは、統率者戦について多くの議論を重ねていくつもりです。しかしまずは、最も差し迫った事柄から始めたいと思います。この1週間にわたり人々の会話はエスカレートし、統率者戦ルール委員会メンバーの安全を脅かす個人攻撃が容認できないほどのものになっています。これは許されることではありません。皆さんがマジックについてどのように感じようとも、誰かを脅かして良いことには決してなりません。これに対しては、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト一同、団結して立ち向かいます。マジック・コミュニティのメン
この記事は「統率者戦ルール委員会/Commander Rules Committee」による告知の転載です。告知全文や詳しい説明は、mtgcommander.netをご覧ください(リンク先は英語)。 告知日:2024年9月23日 《波止場の恐喝者》 禁止 《宝石の睡蓮》 禁止 《魔力の墓所》 禁止 《有翼の叡智、ナドゥ》 禁止 その他 「銀枠プロジェクト/Silver Border Project」やその他の新たな取り組みに関する更新 それぞれの更新についての説明は、以下をご覧ください。 発行日 テーブルトップ:2024年9月23日 Magic Online:2024年9月23日12時(日本時間翌24日4時) 今回の禁止についての統率者戦ルール委員会による説明 禁止制限告知について詳しくお話する前に、大事なイベントについてお伝えしたいと思います。9月28~29日に、ルール委員会と「Card
『モダンホライゾン3』のリード・デザイナーとして、本日私たちが下した決断について皆さんにお伝えしたいことがあります。 《有翼の叡智、ナドゥ》は、デザインに失敗しました。 コミュニティの皆さんはプレビュー・シーズンの時点で、《手甲》や《コーの先導》と《有翼の叡智、ナドゥ》の組み合わせでライブラリーをすべて引き切ることが可能であると見抜きました。とはいえ当初の予想通り最初期のリストは洗練されておらず、脆弱性が高かったり、《有翼の叡智、ナドゥ》が主要なゲームプランというよりはバックアップ・プランとして使われていたりしました。「プロツアー『モダンホライゾン3』」を迎える前には「ナドゥ」デッキは明白に強力なデッキとなっていましたが、まだ禁止されるほどのものではありませんでした。 皆さんもご存知の通り、プロツアーによってすべてが変わったのです。世界最高のプレイヤーたちは頂点へ登りつめるためにこのデッキ
やあみんな! マジックのデザイナーにしてパウパー・フォーマット委員会(PFP)の一員である、ガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyだ。改めて説明しておくと、パウパー・フォーマット委員会は、パウパー環境と禁止カードのリストを管理するグループだ。 この記事を書いているのは私1人だが、パウパー・フォーマット委員会の7人は常にパウパーの話を交わしている。デッキリストを共有し、イベントの結果やメタゲームの状況について議論し、パウパー環境に見受けられるトレンドを知らせ合っている。5か国にまたがるメンバー同士、オンラインでも対面でもコミュニケーションを密に取っているのだ。私たちが決定を下す際は、必ずメンバー全員で話し合った上で結論を導き出している。私はパウパー・フォーマット委員会を代表して、私たち全員が積み重ねた会話と思考の結果を共有するために筆をとっているのだ。 本日は、全会一致で決定されたこ
スタンダードというフォーマットの最大の特徴、それはローテーションの存在だろう。 カードプールが増え続けるパイオニアやモダン、レガシーなどと異なり、スタンダードでは年に一度カードプールの新陳代謝が起こる。これにより、年に一度スタンダード環境には劇的な変化がもたらされるのだ。逆に言えば、直前の最もカードプールが広いタイミングというのは最もスタンダード環境が変化しにくいタイミングでもある。すでに既存のアーキタイプが十分な成果を残しており、それら既存のアーキタイプと互角以上に渡り合うデッキを生み出すことは難しいからだ。 特に昨年はローテーション周期の変更のため特例的にローテーションが起こらず(参考)、現行のスタンダード環境は丸2年近く「使用できるカードが増えることはあっても(禁止カードなどの例外を除いて)減ることはない」という状態だった。 そのため既存デッキの中での有利不利などは日々変化しつつも、
このたび、セット・ブースターとドラフト・ブースターは1つに合わさり、我々が「プレイ・ブースター」と呼ぶ新型ブースターになる。この記事では、こうなった理由を説明し、新たなプレイ・ブースターの内容を紹介し、マジックへの導入について詳しい情報をお伝えしよう。 プレイ・ブースターはどのように生まれたのか 話は2018年にさかのぼる。「Studio X」(我々はテーブルトップのマジックを担当する部署をこう呼んでいる)は、プレイヤーがマジックの何を楽しみ、何がプレイヤーに効いていないかに関する大量のデータを日々精査している。すると時折、我々がマジックの作り方を再考するきっかけになるデータを見つけることがあるのだ。今回見つけたデータは、「ブースターを開封するプレイヤーの大部分は、それを使ってリミテッド・フォーマット(ドラフトやシールド)をプレイしない」というものだった。なるほど、と我々は思った。リミテッ
告知日:2023年5月29日 スタンダード 《鏡割りの寓話》//《キキジキの鏡像》禁止 《絶望招来》禁止 《勢団の銀行破り》禁止 発効日: テーブルトップおよびMagic Online 2023年5月29日 MTGアリーナ 2023年5月30日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 スタンダードの変更に伴う禁止制限理念の更新 先日、我々はテーブルトップのスタンダードとあらゆるレベルでそれを改善するための新しい焦点についての記事を掲載しました。本日はその目標に向かっての第二歩目を発表します。プレイヤーがスタンダードの禁止について話をするとき、それがプロツアーの上位卓で競っている人であっても、地元のお店で行われるもっとリラックスした水曜夜のスタンダードを楽しんでいる人であっても、我々がコミュニティから得られた反響のほとんどは現在の禁止の間隔がいかに混乱を招くものであるかについ
トレイリアの生徒および卒業生へ。 本日、我らが称えるべき研究部門が数か月におよぶ言語学的研究と多大なる献身による成果をここに発表することを、心から誇りに思う。ファイレクシアの潜伏工作員から押収した物品を調査し、発掘された門船から発見されたファイレクシア人の残骸と照合することで、故 ヴァルコ・インドリアン/Valko Indorian准教授(考古学および言語学)がファイレクシア語のアルファベットの解読に成功したのである。そして彼の研究成果と彼が残した日記をもとに、言語学チームは本稿で発表するファイレクシア語の使用規則を作成した。 この場をお借りして、次元を超えた侵略者との戦争で尊い犠牲となったインドリアン准教授に敬意を表したい。彼の研究を知ったファイレクシア人は、潜伏工作員を送り込んで研究の進展を妨害した。インドリアン准教授は、命を賭して重要な研究を守ったのだ。 我々は、この感染する恐怖に一
2003年12月、私はマジックの主席デザイナーに就任した。私がすべきだと考えたことの1つとして、毎年マジックの「1年」の締めくくりに、その年に発売されたすべてのセットについて論じ、そのデザインの方向性についての私の考えを語る記事を書くということがあった。大統領が毎年行なう、アメリカの一般教書演説に倣うことにした。最初にその記事を書いたのは2005年、私が監督した「マジックの1年」全体のセットが世に出た年である。 過去の17本の記事は以下の通り。 2005 2006 2007 2008 2009 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 この記事の構造は次の通り。まず最初に、その1年全体を振り返り、その年の良かったところと教訓について語る。その後、順に、各ブースター製品(新しいカードが入って
皆さまこんにちは。 ここ数週間は多くのことが起きました。『ゲートウォッチの誓い』において、通常ではありえない情報のリークが起こったのです。そこで私は、この機会に皆さまと少しお話をしたいと思います。 ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社員とともに新セットをどのように皆さまにお披露目していくか、その計画を練ることが、私の仕事の中でもとても大事なものです。マジック・コミュニティの皆さまに新セットの魅力をお伝えできるよう様々なコンテンツを配置していくのは、非常に複雑な難しい仕事です。そのため、社外の方がちょっとした楽しみのために私たちの想定していない形で情報をリークしてしまうと、とても多くの人が計画を見直さなくてはいけなくなるのです。 「マジックのこれからを知る」ことをめぐっては、プレイヤーの皆さまと、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社との間に葛藤は避けられません。マジックの大前提は「変化を続けること」
告知日:2020年10月12日 スタンダード 《創造の座、オムナス》禁止 《幸運のクローバー》禁止 《僻境への脱出》禁止 ヒストリック 《創造の座、オムナス》一時停止 《時を解す者、テフェリー》禁止 《荒野の再生》禁止 《炎樹族の使者》一時停止解除 ブロール 《創造の座、オムナス》禁止 発効日:2020年10月12日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 ヒストリックとブロールの部分はジェイ・パーカー/Jay Parkerが担当しています。 スタンダード 先月行われたスタンダードの禁止制限の変更で、我々はスタンダードのメタゲームおよび《創造の座、オムナス》デッキを監視し続け、必要になればさらに変更を行うということを強調しました。その後のラダーでのプレイやトーナメントの結果、そしてこの週末に行われたグランドファイナルのデッキ分布を観察し、我々は追加の変更は避けられないとの結論
皆さんこんにちは! 最近涼しくなってきて、秋の到来を感じさせる季節になってきましたね! さて、今回は前回から引き続きMTGアリーナで『ゼンディカーの夜明け』でドラフトしてきましたので、そこで得た経験を皆さんに共有する記事をお送りしていきます。 それではまずは環境のポイントから見ていきましょう! 1.『ゼンディカーの夜明け』ドラフト環境のポイント 『ゼンディカーの夜明け』ドラフトは、『ゼンディカーの夜明け』ドラフト・ブースターを3パック使用します。 環境のポイント1:アーキタイプ環境 『ゼンディカーの夜明け』は、カード同士のシナジーを推奨する指針となるカードがたくさんあるセットです。この指針となるカードに寄せたピックをし、特定のカードを集めシナジーを軸にデッキを作ることを「アーキタイプ・ドラフト」といいます。 今回の『ゼンディカーの夜明け』ドラフトではこのアーキタイプ・ドラフトを基本的には目
告知日:2020年9月28日 スタンダード 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》禁止 発効日:2020年9月28日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 我々は「マジック:ザ・ギャザリング・アリーナ」と「Magic Online」で『ゼンディカーの夜明け』が使用可能になったこの最初の1週間、スタンダード・フォーマットを注視してきました。デジタル・プラットフォームでは無数のゲームがすでにプレイされ、初期のデータとこの週末のイベントの結果は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《水蓮のコブラ》、《創造の座、オムナス》を使った多色のランプ・デッキがローテーション後のメタゲームで問題となっていることを示しています。 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》は強力でローテーション前から議論の種になっていたカードですが、我々はこのカードを環境の一部として存続させるかどうかを判断する前に、メタゲームを前
アメリカでは毎年、大統領が「一般教書演説/the State of the Union」と呼ばれるスピーチを行ない、その国の状態について語っている。2003年に私が主席デザイナーになったとき、私はマジックに関する同じようなことをする必要があると考えた。そして、毎年8月に、前年のデザインがどうだったかを分析する記事を書いている。これは第16回目の「デザイン演説」記事である。(私がこの記事を書き始めたのは、私が監督した最初のセットが世に出た年である2005年なのだ。) 過去の15本の記事は以下の通り。 2005 2006 2007 2008 2009 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 この記事の構造は次の通り。まず最初に、前年のマジックのデザイン全体について語り、1年間の良かったところと教訓の両方を詳述してい
告知日:2020年8月3日 スタンダード 《荒野の再生》禁止 《成長のらせん》禁止 《時を解す者、テフェリー》禁止 《大釜の使い魔》禁止 パイオニア 《真実を覆すもの》禁止 《隠された手、ケシス》禁止 《歩行バリスタ》禁止 《死の国からの脱出》禁止 ヒストリック 《荒野の再生》一時停止 《時を解す者、テフェリー》一時停止 ブロール 《時を解す者、テフェリー》禁止 発効日:2020年8月3日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 ヒストリックとブロールの項目はジェイ・パーカー/Jay Parkerによるものです。 スタンダード 前回の禁止制限リストの更新では、我々はスタンダードに何も変更を加えないことを選びました。当時、スタンダード環境はプレイヤーズツアー・オンライン3と4の結果が出たばかりで、直近に相棒ルールの変更が行われ、そして『基本セット2021』がフォーマットに追加さ
ゲームの面白さとコレクションをそのままに、新たなプラットフォームで。 Epic Gamesストアとの提携により、間もなくMTGアリーナがmacOSにも対応します。 「間もなく」っていつ? 今週です! 2020年6月26日より、Epic GamesストアにてmacOS版MTGアリーナがダウンロードできるようになります。macOS版では完全なクロスプラットフォームを実現し、『基本セット2021』の実装を含めWindows版と同一のサポートをお届けします。新たに始める方も既存のプレイヤーの皆さんも、Windows版と同じカードやフォーマット、イベント、プレイ・モード、各種機能をmacOSで体験できるのです。 MTGアリーナをプレイしたことがある方は、お手持ちのウィザーズ・アカウント情報でゲームにログインしていただけます。所有しているカードやスリーブ、ゴールド、ジェムなどもすべてそのままです。ただ
本日、私たちは1994年に印刷された「Invoke Prejudice」につきまして、そのmultiverse IDの変更とGathererにおけるカード画像の削除を行います。このカードには人種差別を想起させる描写が含まれており、さらに数年前に割り当てられたmultiverse IDは不運にもそれを助長させるものでした。人種差別的要素は、私たちのゲームはもちろん、いかなる場所においても存在が許されるものではありません。 しかしその点で言うなら、本来、このカードは印刷されるべきでもGathererに記録されるべきでもなかったのでしょう。それにつきましては、私たちも忸怩たる思いでおります。ここ数週間に起きた出来事と現在進行形で交わされている「有色人種を支援するためにできること」についてのさまざまな意見を受け、私たちも私たち自身を省みて、私たちが取り組んできたことと取り組んでこなかったことを見つ
告知日:2020年6月1日 新しい相棒ルール 各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるとき(あなたのメイン・フェイズの間でスタックが空であるとき) に{3}を支払うことでサイドボードからあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。 スタンダード 《裏切りの工作員》禁止 《創案の火》禁止 ヒストリック 《裏切りの工作員》一時停止 《創案の火》一時停止 テーブルトップ発効日(ルールおよび禁止制限):2020年6月1日 Magic OnlineおよびMTGアリーナ ルール変更発効日:2020年6月4日 Magic Online 禁止制限発効日:2020年6月1日 MTGアリーナ 禁止制限発効日:2020年6月4日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 相棒ルールの変更 マジックのルール変更は禁止制限リスト更新の通常の範疇
マジックプレイヤーのみなさん、こんにちは! 「こちマ!!」では『マジック:ザ・ギャザリング』(以下、マジック)を、はじめて遊ぶ方にも楽しく、そしてわかりやすく! 新製品やイベントなどの情報をお知らせしています。 突然ですが、みなさん。すでに目撃しましたか? 《怪獣王、ゴジラ》の姿を。 子どものころに映画で見た? 懐かしいですよね。 「シェー!」してた? 宇宙行ったらそんな気分になる時もありますよね。 東京湾に開発した新兵器とともに潜った? はっ、博士!? いやいや、みなさん、見たんじゃないですか? 昨夜。マジック:ザ・ギャザリングの最新セット、『イコリア:巨獣の棲処』の公式トレーラーで! えっ、まだ? それならまずはぜひ、トレーラーをご覧くださいね! そうなんです。巨獣たちが闊歩する世界が、4月17日(金)発売の『イコリア:巨獣の棲処』のテーマ。そして、マジックの世界にも、あの怪獣王ゴジラ
数か月前、『イコリア:巨獣の棲処』が完成したときは、世界はまったく異なる状況でした。この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって世界が変化する中で、「コロナ」という言葉が別の意味を帯びるようになりました。 これからお見せするカードの名前には元となる題材があります。「コロナビーム」とは、スペースゴジラが吐く有名なビーム兵器のことです。その後「コロナ」という言葉には別の意味が加わりましたが、その時点でカード名の印刷変更は不可能でした。『イコリア:巨獣の棲処』の初版は間もなく配送され、そのセットにはこのカードも含まれています。そこで私たちは、可能な限りの方法で段階を追って当該カードの削除と変更を行うつもりです。 まず、『イコリア:巨獣の棲処』の再版ではこのカードが削除されます。次に、マジック:ザ・ギャザリング アリーナではこのカードの名前を《虚空の侵略者、スペースゴジラ
このルールに関して、英語を正文とし、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が著作権を持ちます。 英文は https://magic.wizards.com/en/rules にあります。 (このファイルの最後にも詳細は記述してあります) このファイルは、マジック:ザ・ギャザリングのComprehensive Rulesを、International Judge Programの 日本マジックジャッジルール文書翻訳チーム が 2024-07-30 に翻訳したものです。 作成にあたり*ぱお*/米村 薫氏らによる翻訳を基にしています。 もくじ 0. はじめに 1. ゲームの考え方
これほど多くの文章を書き続けていく上での課題の1つが、時折、ある話題について書いていたということを忘れて、同じことに関する記事をもう1つ書いてしまうことである。ここで起こったのは、そういうことである。今週の記事を書き終えてから、同じ問題を4年前に(「空白のページ」という記事で)取り上げていたことに気づいたのだ。この記事を放り出して別のことを書いても良かったが、4年前の記事を読んでみたところ、少しばかり違う方法で取り組んでいたことに気がついたので、その同じ問題に関する私の最新の見解を見るのは諸君にとって興味深いものになるかもしれないと考えた。 首席デザイナーとしての私の仕事の1つが、他のデザイナーの指導である。したがって、私は何年もの間、デザイナーと協力して、彼らが技能を高める手助けをしてきた。今日の記事は、私が指導してきたほとんどのデザイナーにとって最難関であると示されているデザインの領域
告知日:2019年11月18日 スタンダード 《王冠泥棒、オーコ》禁止 《むかしむかし》禁止 《夏の帳》禁止 ブロール 《王冠泥棒、オーコ》禁止 レガシー 《レンと六番》禁止 ヴィンテージ 《覆いを割く者、ナーセット》制限 テーブルトップ発効日:2019年11月22日 MTGアリーナ発効日:2019年11月18日 Magic Online発効日:2019年11月18日 禁止カード、制限カードのフォーマット別一覧はこちら。 次回禁止制限告知日:2019年12月16日 スタンダード ここ数週間に渡ってスタンダードのメタゲームは不健全な状態が続いたため、我々はそれを修正するため大規模な対策を講じます。主要な問題点は2つあり、《王冠泥棒、オーコ》を特徴としたシミック系食物デッキによる環境の支配と、競技メタゲームにおいて基本的に緑が多すぎることす。 《王冠泥棒、オーコ》を特徴とした食物デッキは、『エ
皆さんこんにちは、私の名前はブライアン・ホーレイ/Brian Hawley、マジックのプレイデザイン・チームのリードです。本日、我々はこちらでスタンダードにいくつかの禁止を告知しました。それに加えて、今年は多くのことが起きていたので、プレイデザインを代表して私は我々がどこにいるのか、そしてたどり着いた方法、学んだこと、そして次に向かう場所を通る少し時間を設けたいと思います。 我々の出発点 『戦乱のゼンディカー』に始まり『基本セット2019』までの間、我々――そのころは開発部と呼ばれていました――は看板セット、ひいてはスタンダード・フォーマットのパワー・レベルを徐々に下げるように意識的に努めていました。この方向性における我々の第一目標は、そのほとんどが通常は競技プレイに十分な影響を与えない高コストのカードや効果のデザイン空間を広げることでした。 我々はこれらの目標を達成しましたが、利益を上回
イントロダクション ドラフトとは? それがいつ生まれたかというと遥か遥か昔。 私が知っている話としてはマジック黎明期、まだ『アルファ』や『ベータ』といった伝説のセットの頃。 ルールは全くといって良いほど整備されておらず、60枚のスターターデッキをそのまま使っている人もいれば、20枚の《Black Lotus》と20枚の《Ancestral Recall》、20枚の《稲妻》が共存していた......。 そう、当時はフォーマットはおろか、デッキに特定のカードは4枚までというルールすら無かったのです。 そんな中、とあるマジック好きが 「ただパックを開けるのはもったいない。俺が考えたクールなゲームで遊ぼうぜ?」 と言ったとか言わなかったとか。 ともあれこうして始まったであろうそのゲームでは、当時ですら弱く見向きもされなかった《スケイズ・ゾンビ》、《灰色オーガ》といったクリーチャーたちが活躍し、《ハ
「脳を収穫される運命にある男」 これからお見せするアート概要に登場しますが、この一文こそ、私が内部資料であるアート概要についての記事を書くくらい夢中になったきっかけです。アート概要を見るたびに、私はこれまで気づかなかったことを知ります。カードの絵が意味することが頭の中に流れ込み、これまで理解していなかったことが見えるようになるのは、気持ちの良いものなのです。そういう意味では、「脳を収穫される運命にある男」という一文も、目が飛び出るほど驚いたアート概要のほんの一部に過ぎません。 とはいえ、これから「濫用」を持つカードや「濫用しがいのある」カードのアート概要を目にしたら、目が飛び出てしまっても仕方がないかなと思いますよ。 どうぞお楽しみください。 舞台:『タルキール龍紀伝』でのタルキール 氏族:シルムガル 色:青のクリーチャー 場面:沼地の多いシルムガルの領土内 状況:シルムガル氏族に所属する
『エルドレインの王権』プレビュー特集第1週にようこそ。今日は、このセットがいかにしてアーサー王伝説とグリムのおとぎ話の邂逅に仕上がったかを見ていこう。先週の記事でほのめかしていた通り、これは長年に渡って続いてきた話である。今日はその話をする。また、今日の記事の締めくくりには、クールなプレビュー・カードを数枚お目にかけよう。 本題に入る前に、まず『エルドレインの王権』の展望デザイン・チームをご紹介する。 ご覧あれ! むかしむかし この話の始まりは、2005年に遡る。我々が『ローウィン』を手掛け始めたときのことである。その当時、はっきりしていたことは2つだけだった。1つ目が、ローウィンを部族ブロックにしようということ。そして2つ目が、同じ世界の闇版となる『シャドウムーア』ブロックに転回するため、『ローウィン』ブロックは対照的になるよう明るいものにすること。部族セットなので、我々はまず最初にクリ
告知日:2019年8月26日 スタンダード 《暴れ回るフェロキドン》 禁止解除 モダン 《甦る死滅都市、ホガーク》 禁止 《信仰無き物あさり》 禁止 《石鍛冶の神秘家》 禁止解除 ヴィンテージ 《大いなる創造者、カーン》 制限 《神秘の炉》 制限 《精神的つまづき》 制限 《ゴルガリの墓トロール》 制限 《Fastbond》 制限解除 発効日:2019年8月30日 Magic Online発効日:2019年8月26日 米国太平洋時間・正午 MTGアリーナ発効日:2019年9月4日 制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら。 次回禁止制限告知日:2019年10月7日 スタンダード 我々はフォーマットに良い影響を与えると思われる解禁可能なカードのために、定期的に禁止制限リストの見直しを行っています。《暴れ回るフェロキドン》は、『イクサラン』の年のスタンダードで赤のアグロ・デッキを弱め
表題を読んでわかってもらえたかもしれないが、今日は多様性、ダイバーシティについての話をする。この記事の重点は、一般にダイバーシティが良いものである理由ではなく(実際そうだが、それは今日の話題ではない)、ゲームがダイバーシティを持つことがゲームデザインのために良い理由を説明することにある。そのため、2016年のゲーム・デベロッパー・カンファレンスで最高評価を得た「20の年、20の教訓」に立ち返ろう。(記事その1、その2、その3、動画(英語)、ポッドキャスト(英語)とさまざまな形式で見ることができる。) なぜダイバーシティが必要なのかの話をする前に、まずここで言うダイバーシティとは何かを定義しておこう。ダイバーシティとは、この世界に存在する、(人種、民族、性別、性自認、性的指向、社会経済的地位、年齢、肉体的能力、障害/健常性、神経多様性、宗教的/霊的信仰、政治信条など)さまざまな個人を意識して
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