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アメリカ大統領選
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女川一中2年・阿部由季さんと木村圭さんの発表の概要は次の通り 「私たちが考えた三つの津波対策」 あの日、大地震の30分後に襲ってきた巨大津波によって、女川では、日本各地で観測された中で最大の43メートルもの津波が到達し、今回最大の人口の8・77%以上の尊い人命が失われ、家屋の80%以上が流失しました。 甚大な被害があった岩手や福島、そして私たちの宮城では、食べ物や飲み物さえない極限の生活が来る日も来る日も続きました。 2011年4月11日、私たち新入生67名は入学式を例年通りに行うことができました。 女川町のすべての児童生徒700名には、入学式の日に、ユニセフからのバッグ、そして三重県鈴鹿市のNPO法人愛伝舎のご協力により全国、世界からのご支援により始まった「希望のえんぴつプロジェクト」を通じて、鉛筆やノートをいただきました。 最初の社会科の授業で、先生は「愛するふるさとが、大
■山口二郎氏と宮本太郎氏 ■政策決定に影響力 北海道大学大学院法学研究科の山口二郎教授(54)=政治学=と宮本太郎教授(54)=福祉政策論=が今春から来春にかけて相次いで退職し、東京の大学で教壇に立つことになった。論壇や政府の有識者会議などで活躍、政策決定に影響力を持った看板教授2人が北大を去ることになる。 山口氏は、東大法学部助手を経て1984年に北大の助教授になった。93年に同教授、2000年から大学院法学研究科教授。民主党結党時からブレーンを務め、09年の政権交代を後押しした。12年10月には、政治を道内から変えようと、政策団体「『市民が主役』の政治をつくろう! 北海道フォーラム」を発足させた。 山口氏によると、来年度いっぱいは北大で教壇に立ち、来年4月から法政大学で教授に就く予定という。山口氏は「これまで自由に研究や活動ができたが、ここで環境を変えてみようと思った」と話して
●二枚舌ならぬ二枚腰でいこう 玄侑宗久さん(三春町) 復興のたたき台を提言した芥川賞作家 福島とフクシマ。言葉は繊細な方がいいと思っているので、原稿では書き分けています。 例えば、県全体が汚染地域だ、という大ざっぱな語られ方があります。そういう考え方についてはフクシマと書く。漢字では書きたくありません。 ひらがなだと湿りすぎで、カタカナだと突き放したイメージになる。こうした書き分けは日本語独特のものでしょう。フクシマという表現は今後も残っていくのではないでしょうか。 今、執筆中の仮設住宅を舞台にした短編小説では、カセツという表現を使ってます。仮設住宅に住む人がよく「ちょっとカセツに戻るね」とか言いますね。そのせいか、自然とカセツと書いていました。 カセツって、別の星の名前かと思うくらい、隔絶された場所です。「収容所じゃないの?」という人もいるほど。住み続けるには厳しい場所です。
◆山口中心部 半径500メートルに4店 山口市の中心部で回転寿司バトルが繰り広げられている。4月に「はま寿司」、10月に「無添くら寿司」が相次いでオープンし、湯田温泉街に近い半径約500メートルに大手チェーンの4店がひしめく状態になっている。 (原篤司) ◆「勝機は十分」「多すぎる」 10月下旬、「無添くら寿司山口店」(吉敷下東4丁目)のグランドオープンの日。「こうやってキャップを上げて、中のお皿だけを取って下さい」。女性店員が席に向かう客に、レーンを流れる皿を透明のプラスチックのふたで覆う「鮮度くん」の使い方を説明していた。 くらコーポレーション(大阪府堺市)広報宣伝部の中野浩マネジャー(44)は「『鮮度くん』はうちだけのシステム。激戦区とはいえ、無添加と安全安心の取り組みで勝機は十分だと考え、打って出た」。これが県内初出店で、さらに店を増やすか検討中だ。 「はま寿司山口湯田
◆JR中央線旧トンネル群(愛知県春日井市、多治見市) 「達人の見どころ」 ◆重厚なれんが造り 技術史上でも貴重 愛知、岐阜両県にまたがる高蔵寺―多治見両駅間のJR中央線は、1966(昭和41)年、従来の単線非電化の旧線から複線電化の新線に付け替えられ面目を一新した。 旧線は土岐川沿いの谷間をカーブしながら13のトンネルをくぐって走っていたが、山腹を貫く長い新トンネル(愛岐トンネル〈約3キロ〉など)で直結し、トンネル数も6となり所要時間も短縮された。 このトンネル群は歴史的、文化的価値が高いとして経済産業省から「近代化産業遺産」に指定され、今も保存されている。風光の優れた4トンネルを含む1・7キロの区間は遊歩道として整備された。 そしてNPO法人愛岐トンネル群保存再生委員会によって、毎年春秋季にトンネルウオーキングのイベントが開かれ、毎回1万人の参加者でにぎわっている。 明治時
◆明知鉄道 「達人の見どころ」 ◆歯科医院・温泉…主要駅に施設誘致 JR中央線恵那駅と駅舎がつながった恵那駅と明智駅を結ぶ25・1キロの鉄道で、国鉄明知線として1934(昭和9)年に開通した。二つの小分水嶺(ぶん・すい・れい)を越える急勾配と曲線の多い典型的な地方交通線である。国鉄改革時に県、沿線市の出資する第三セクター鉄道となり、「住民鉄道」として脱皮すべく、地域をあげてその活性化に努めている。 まず主要駅に、要介護・看護の高齢者専用住宅を備えた複合福祉施設、歯科医院、温泉などの施設を誘致した。とくに近くにスーパーが開設されたのに伴い、極楽駅(一般公募で命名)を新設した。縁起の良い駅名が人気を呼び、極楽(駅)行きの切符を求めて多くの人が訪れる。 郷土料理が楽しめる専用運行のグルメ列車が好評だったので、昨年からこれを食堂車扱いにして一般車両1両を連結した急行列車(大正ロマン号)に
【大久保貴裕】来春から秋田新幹線に仲間入りする新型車両「E6系」の名前が「スーパーこまち」に決まった。新型車両の愛称は通常、公募してデビューの1年ほど前に決まる。その後、観光キャンペーンなどで名前を売り込んでいくが、今回は公募をしないうえ、走行の4カ月前になっても決まらず、関係者をヤキモキさせていた。そして決まったのが「スーパーこまち」。なぜ、この愛称になったのか――。 鮮やかなあかね色の新型車両の愛称は? 「おばこ」「たざわ」など、さまざまな名前が言われた。中でも街で「有力視」されたのが「なまはげ」だった。 秋田市内で昨年11月に車両が公開された時は、子どもが「E6系」を見ながら「『なまはげ』になるんでしょ」と話す姿も。ある県幹部も発表前、「誰もがすぐに秋田と分かる名前は『なまはげ』しかない」と話していた。15年前の開通時の愛称公募でも「なまはげ」は上位だった。 今回は公募もなく、
●仙台管区気象台調査に記者が同行 吾妻山の火山性地震が10月半ばから、また増えている。噴火の兆候があるわけではないが、地下深くでマグマが動いていることを示唆する地震活動だ。山はいま、どうなっているのか。雪が降る前の先月下旬に実施された仙台管区気象台の現地調査に同行させてもらい、間近で見た。 ◇地震 「ここからは警報器を持っている私の後ろに、ぴったりついてきてください。どこに火山ガスがたまっているかわかりませんから」。吾妻連峰で最も高い一切経山(いっさいきょうざん、1948メートル)を登り始めたところで、火山監視・情報センター所長の小林徹さん(54)は言った。 吾妻山の大穴火口(おおあなかこう)と呼ばれる中腹が夜に青白く光りだしたのは、昨年3月の震災の2日後だった。2年前に1夜だけ確認されたことがあったが、連日のように続いた。福島市の市街地からも見えた。 発光は昨年11月15日を最
◎水害被害の新宮・相賀地区/不明の大前さん長女に本贈る 新宮市立図書館は、約3千冊の本を積んで市内を回り貸し出しする自動車文庫「なかよし号」の巡回地点の一つだった、同市相賀(おうが)の雑貨店「大前商店」前での貸し出しを中止することを決めた。昨年9月の台風12号水害で同商店が濁流にのみ込まれ、当時88歳だった大前習子さんが行方不明となるなど被害が出て相賀地区の住民が減ったことが理由。「最後の日」となった21日は、図書館から長女の幸子さん(69)に習子さんが好きだった推理小説の文庫本3冊が贈られた。 図書館によると、なかよし号は、1977年から毎月第3水曜日に大前商店前で、地区の住民らに本を貸し出していた。台風12号前の昨年8月末の時点で同地区には22世帯34人が暮らし、貸し出しの冊数は多い月で30冊前後に上った。だが、今は5世帯8人が残るだけで、本を借りる人もいなくなったという。 幸子
ガンバ大阪はリーグ終盤に入って巻き返しを見せ、17日の清水戦も快勝した。だが、J1は残り2試合しかない。24日の次節で勝てなければ、降格が決定する可能性もある。この正念場で、DF岩下敬輔(26)が残り2戦とも出場停止なのは痛い。 前半戦リーグワーストタイの38失点だった守備のてこ入れに、夏に清水から期限付きで移籍してきた。21節のセ大阪戦、負傷した加地に代わり右SBでガンバデビュー。26節からはレギュラーCBに定着した。 181センチと特別に大きいわけではないが競り合いに強く、技術もある。松波監督は「戦術的IQも高い。一番大きいのはコミュニケーションをしっかり取れること」。守備時に位置取りが悪ければすぐに大声を飛ばす。危ないボールの失い方をした攻撃陣にも怒鳴り散らす。一方で、ゴールした選手には、最終ラインから駆けつけて共に大はしゃぎする。 あるクラブ幹部は「彼が来て、チームがずいぶん
日本維新の会は21日、総選挙で、兵庫4区(神戸市西区、西脇市など)、9区(明石市、淡路島)、11区(旧姫路市域)に、新顔の候補者を擁立すると発表した。これで維新の会の候補予定者は、県内で7人になる。 4区は、元朝日放送アナウンサーの清水貴之氏(38)。9区は、会社経営者の谷俊二氏(45)。11区は、経営指導会社役員の堅田壮一郎氏(26)。 いずれの選挙区も、民主、自民、共産の候補予定者が既に立候補を表明している。
須崎市は19日、著作権法違反の可能性があり刊行を延期していた昭和南海地震の津波証言集「海からの警告第2集」を21日に発刊すると発表した。当時の須崎町立須崎高等小学校の生徒らが書いた作文を収録するが、大半が無断掲載。市は「著作権法上の問題より、防災意識の高揚という公共の利益の方が大きい」と判断したという。 作文は、1946年12月の昭和南海地震直後に生徒107人が生々しい体験をつづったもの。全3冊あり、「南海大地震資料 作文」と表題がつく。 海からの警告第2集は、全員の作文を収録して1月に完成。しかし作文の執筆者の承諾を得ていないことが問題となり、発刊を延期し、市役所内の一室に保管していた。 市は権利者不明の著作物を利用できる文化庁長官裁定を受けられるかどうかを同庁に問い合わせた。しかし、(1)作文をとじた作文集は刊行されたことにはならず、無断で公表されない権利(公表権)が解決されてい
悲願のJ2昇格を実現させたV・ファーレン長崎に20日、衝撃が走った。指揮をとって3年目でチームをJFL優勝に導いた佐野達(とおる)監督(49)の、今季限りでの退任。諫早市のクラブ事務所には夕方から選手が集まり、宮田伴之社長らが事情を説明した。 報道関係者も続々と事務所に詰めかけ、クラブ側に説明を求めたが、広報担当者は「正式な発表はまだできない」を繰り返した。 午後10時前、フロントとの話し合いを終えて報道陣の前に姿をみせた有光亮太選手は「クラブ側から監督解任についての説明があったが、選手会として『それはおかしい』と伝えた。プロとして結果を出し、Jリーグで戦えるチームを作ってきたはずなのに、フロントの方向性がよく分からない」と語った。 クラブ関係者によると、23日に長崎市であるファン向けのJFL優勝・J2昇格報告会で正式に公表するという。
■県産へのこだわり、その理由は? ――11日にJR甲府駅北口にオープンした新県立図書館内のカフェ「liber」の経営を任されました。 カフェは「サイクルをつくること」をテーマにしています。全国の公立図書館では大手チェーンの飲食店が入店するケースもあるようですが、県外の資本に経営を丸投げすれば、仕入れも県外から、売り上げも県外に持っていかれてしまう。 そうではなくて、地域にお金を循環させる仕組みをつくること。それが、僕のような地元の人間が県営施設のカフェ経営を任されたことの意味だと思います。 ――飲み物や軽食の材料の多くが県産です。 きょうのコーヒーは「寺崎コーヒー」(甲府市丸の内1丁目)の豆。市内の別の喫茶店にも納品をお願いしているので、今後、週替わりで違うお店のものを楽しめるようにしようと思います。ジュースにつかっているモモは農協、サンドイッチは近くのパン屋さん、ケーキも近くの
福島県只見町と「ふるさと交流都市」の盟約を結ぶ柏市で市立柏第八小学校の全校児童673人が19日、町でとれた新米を学校給食で味わった。 原発事故による風評被害を払拭(ふっ・しょく)し安全性をアピールしたいと、町の要請で互いに産地米60キロずつを交換。交流都市の締結記念日に八小と町の小中学校で給食に使う初の事業を計画した。 4年1組には、町産米のコシヒカリを栽培した鈴木忠さん(74)が訪問。「こづゆ」と呼ばれる会津地方の郷土料理を一緒に楽しんだ。「自分が作った米を食べてもらってうれしい」 子どもたちも「いつもの米よりもピカピカだ」と大喜び。桜井凪々海(な・な・み)さん(10)は「弾力があっておいしい」とお代わりした。
◆みんな「候補奪われ刺客検討」 維新「生き残りへの戦い」 「第三極」として衆院選での選挙協力を検討していた日本維新の会とみんなの党の関係がこじれている。維新がみんなの立候補予定者2人を奪い、水野賢一参院議員が地盤とする9区にも候補を立てたためだ。反発するみんなは「刺客」の擁立も検討している。 「2人には知人や会社関係者を支援者として紹介していた。こういうことになったのは残念だ」。17日に公表された維新の1次公認リストの中身を知り、水野氏の関係者は悔しがった。 維新が公認した3人のうち、2区の中田敏博氏(44)と5区の木村長人氏(48)は、みんなの立候補予定者として活動していた。しかし、2人は党に無断で維新の公募に応募していたことが今月上旬に判明。みんなは選挙区支部長から2人を解任した。 水野氏は「わが党の候補内定者だった人間を突如、公認として発表するのは理解に苦しむ」と反発。中田氏
サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)のAC長野パルセイロを今季限りで退任した、薩川了洋(のり・ひろ)監督(40)。チームを2年連続2位に導く名采配で、勇退が惜しまれる。これまでの戦いぶりや来季への期待を聞いた。 ――2年連続2位と健闘しました。 優勝できなかったのは残念ですが、連続2位はすごいこと。チームが力をつけた証拠で、選手に感謝しています。今季は、お客さんを沸かせる試合が多かった。例えば、9月の長崎戦はロスタイムに得点して2―2で引き分けた。相手には元Jリーガーや体力で上回る選手が多かったが、あきらめずに怒濤(ど・とう)のように攻めた。「最後まで走るサッカーが、選手の体にしみついた」と実感しました。 ――パルセイロの良さは。 チームが明るい。勝てばみんなで楽しんで、負ければみんなで悔しがった。そういう一体感のあるチームは強いんです。課題は、緻密(ち・みつ)さ。カバーリン
北九州市内を走る北九州モノレール(小倉―企救丘、8・8キロ)に19日、北九州市立大をPRするラッピング車がお目見えした。片方の側面が濃紺、もう一方が緑で、キャンパスの写真とともに「グローバル人材育成」「環境研究・人材創造」などをうたう。 同モノレールのラッピングは地方銀行など企業が広告に活用する例が多く、大学、学校関係は初めて。 市立大広報入試課によると、入試のシーズンを控えて、受験生や保護者にPRするのが目的。この日、小倉駅であった出発式には近藤倫明学長が出席。大学内を案内したり、出身高校を訪問したりする「北九大魅力発信プロジェクト」を担当する学生らがラッピング車を見送った。(荻野好弘)
上越新幹線の開業30周年を記念して17日、東北新幹線の「はやぶさ」「はやて」用のE5系車両による臨時列車が運転され、JR新潟駅で出発式があった。 開業の年に生まれた新潟市北区の事務員岩瀬祐子さん(30)と長男凌太君(4)が公募で一日駅長に選ばれ、小竹宏行駅長とともに出発を指示。岩瀬さんは「初めて新幹線に乗ったのは小学2年。想像以上のスピードと、変化に富む景色にわくわくしました」と思い出を語った。 E5系が上越新幹線の旅客列車として走るのは初めてで、大勢の鉄道ファンが集まった。同区の元会社員目黒忠法さん(67)は「30年前の1番列車に乗った。現役時代は東京出張のたびにお世話になった」と感慨深げだった。(三木一哉)
ホームページを「フェイスブック」で運用する佐賀県武雄市は16日、市が管理する行政文書をクラウドサービス「エバーノート」を使って公開すると発表した。樋渡啓祐市長はフェイスブックに続いて、市の全職員にエバーノートのアカウントを登録させる。 エバーノートとは、たくさんの情報をサーバーを使って管理し、検索機能を使って探し出せるサービス。 市によると、これまで行政文書の閲覧には、市役所の情報公開請求窓口で閲覧申請する必要があったが、エバーノートに保存することで、個人のパソコンや携帯端末からアクセスすれば、時間や場所に関わらず、アカウントを持つ人なら誰でも、手続きなしで閲覧できるという。 公開されるのは、戸籍謄本や住民票など個人情報に関わるものや、著作権に問題があるものを除いた、公開可能な文書に限る。決裁が終わった計画書や審議会の議事録、入札記録などで、一部に個人情報など公開できない部分が含まれ
◇秩父ミューズパークの駐車場 民間団体測定 秩父ミューズパーク(秩父市、小鹿野町)の駐車場で見つかった黒い粉から1キログラムあたり2万ベクレルを超すセシウムが検出されたとして、食材の放射性物質を調査する民間団体「私達(わたしたち)の未来測定所・秩父おがの」代表の田島昭泉さん(55)が15日、公表した。 田島代表は11月2日に住民の通報で現場で粉を掃き集め約1キロ回収。3日に測定したところ、1キログラムあたり2万1567ベクレルを検出したという。秩父市危機管理課にも通報した。この日は、秩父市と小鹿野町の担当者立ち会いで粉を測定。同1万3千〜1万9千ベクレルのセシウムが検出された。担当者は「空間線量は県基準の毎時1万ベクレルを下回っている」として除染はせず静観する方針を示した。 田島代表は「1万ベクレルを超える放射性物質は厳重管理が必要」と指摘、行政の対応を求めた。黒い粉は「福島県内など
◎店主らモノでも支援 洗濯・肉・整髪・・・誇り実感 「現時点では、順風満帆な船出であると断言できる状況にはありません」 V・ファーレン長崎のJ2昇格を承認したJリーグの大東和美チェアマンからの電話は、祝福の言葉より注文のほうが多かった。 クラブは来季の運営費として5億円の予算を組むつもりだった。2011年度のJ2各クラブ決算と比べると最低レベルの額だが、Jリーグ側は「チケット収入やグッズ販売など、収入に不確定要素が多い」として見直しを求めてきた。 ■ ■ 長与町高田郷の「クリーニングサービスほり」。しわ一つないブルーとオレンジのユニホームがハンガーに掛けられて並ぶ。 クラブ発足2年目の06年、サッカー好きの堀英雄社長(50)は諫早市の事務所に駆け込み、ユニホームや練習着を無料で洗うと申し出た。事務所では、プロ契約選手だった原田武男さん(41)が洗濯を手伝う姿を目の当たり
◎「観客動員3千人の壁」クリア 勝てるチーム 満員の鍵 冷え込んだ14日朝、大村市内の小学校体育館。クラブ主催の交流イベントに近くの幼稚園と保育所の子どもたち94人が集まった。 「ヴィ・ファーレン、知ってるひとー?」 スタッフの加藤寿一さん(31)が聞くと、ほぼ全員の子どもたちの手が挙がった。マスコットの「ヴィヴィくん」が登場した後、コーチ4人と一緒に元気よくボールを追いかけた。 加藤さんは「認知度は確実に高まった」と実感する。「イベントの積み重ねと、チームが好成績を挙げて盛り上がること。二つがそろわなければ、せっかく高まった人気も、またすぐに下がってしまう」 ■ ■ 昨季、V・ファーレン長崎が参加したサッカー教室や子どもたちとのふれ合いイベントは計212回。前年のほぼ倍にのぼった。ホームゲームで1試合平均3千人以上の観客がいることがJ2昇格の条件の一つになるため、特に力を
◎全員で攻撃・守備 浸透 決定力不足の克服急務 「全員攻撃、全員守備」 前線の選手も守りに回り、後ろの選手も攻め上がる。佐野達監督は2010年の就任当初から、このスローガンを掲げてきた。 10日の横浜SCC戦。優勝が近づきながら、直前3試合は2分け1敗。振り向けば2位長野が勝ち点差3まで追い上げてきていた。 前半6分。相手ゴールに近い位置でFW水永翔馬選手がボールを奪った。 パスを受けたMF岡村和哉選手がゴール前へスルーパスを出すと、後方から抜け出してきたMF神崎大輔選手がキーパーと1対1に。神崎選手は冷静に右足で決め、先取点を挙げた。 試合は3―0の快勝だった。佐野監督は「我々のサッカーを象徴する試合だった」と、久々に納得の表情を見せた。 ■ ■ 「守備をしなければ、試合には出さない」。佐野監督は試合形式の練習で選手に守備を習慣づけてきた。 選手の運動量も増えた。
秋田大学医学部教授をめぐる検査機器不正納入とパワー・ハラスメント(パワハラ)問題で大学は14日、幹部による教育研究評議会を開き、茆原順一教授(61)を諭旨退職の懲戒処分にする方針を決め、教授に伝えた。自ら職を退くことを促すものだが、従わない場合は懲戒解雇とする。 教授には2週間の異議申立期間が与えられる。その後に改めて評議会を開き、処分を正式決定。それから10日以内に教授が退職しない場合は懲戒解雇とする。大学によると、現職教授の諭旨退職処分は初めて。 二つの問題をめぐり、大学は、熊田亮介、西田眞両副学長を委員長とする、それぞれの調査委員会を立ち上げていた。この日の評議会には吉村昇学長ら19人の評議員全員が出席。両副学長から調査結果が報告され、「大学に損害を与え、秩序や規律を乱した」などとして諭旨退職処分の方針を決めた。退職金は全額支払われる。評議会後に会見した熊田副学長は処分について「
◇繁殖で多摩へ 18日送別会 県立とべ動物園(砥部町上原町)で生まれ育ったアフリカゾウ砥夢(と・む)(雄・3歳)が26日、多摩動物公園(東京都日野市)へ出発する。繁殖のために貸し出すが、「大人」 になるのも「嫁探し」 も時間がかかる見込みで事実上の譲渡になりそうだ。18日に送り出しのセレモニーがとべ動物園である。 砥夢は2009年3月、とべ動物園でアフ(雄・25歳)とリカ(雌・26歳)の間に生まれた。国内で初めて人工哺育に成功した媛(雌・6歳)の弟で、10月末現在、肩までの高さが1・8メートル、体重は1・5トンに成長している。 とべ、多摩の両園間では繁殖のための貸借契約を結んでいる。とべ動物園によると、雄のゾウは個体にかかるストレスや機材などの関係で、成長しすぎると搬送が難しい。そのため、砥夢の移送は1年以上前から検討。現在、大きさがちょうどよく、移した先の飼育員らとの信頼関係を築く
全国多くの社寺にある石像「狛犬(こま・いぬ)」の学術的な比較研究を、県立博物館が進めている。県内では、これまで約700組を調べて、島根の影響を受けた物が多いことを確認した。同館主幹学芸員の石田敏紀さん(47)は「地域の歴史文化を知る入り口に使え、『狛犬学』にでも育てばおもしろい」と話す。25日には、県外の研究者を招き、同館でシンポジウムがある。 狛犬は各地に愛好家がおり、写真集も多い。形によって「出雲型」「なにわ型」などの呼び名もあるが、統一様式で調べられていないため比較が難しく、型の定義も定まっていないという。 そこで石田さんは、狛犬の比較分類に目をつけ、2010年度から調査を開始。手始めに、方言調査などで博物館に協力している調査員約100人に、県内の社寺にある狛犬を決まった角度から写真撮影してもらい、寸法や年代、由来などの情報を集めた。 それらを比較した結果、現存する県内最古の狛
JR甲府駅北口にできた新しい県立図書館(愛称・かいぶらり)が11日、開館した。本来は月曜は休館だが、12日もオープン記念で特別に開き、「知の新拠点」に2日間で計8250人が詰めかけた。 ◇阿刀田館長講演「利用者もともに育てて」 新県立図書館は地上4階、地下1階。書籍や雑誌、映像資料など計80万点をそろえる。県は年間50万人の来館者を目標にする。 11日は午後1時の開館を前に400人以上の行列ができた。式典で阿刀田高館長や横内正明知事らがテープカット。1階イベントスペースで約400人を前に記念講演をした阿刀田館長は「大英図書館はマルクスやガンジーなどの天才を生みました。図書館は単に新刊を貸し出す場所ではなく、長い目で社会に資するものとして、利用者もともに育てていくことが大切です」と語った。 甲府南高校2年の大石佑子さん(17)は、借りたばかりの芥川賞作家綿矢りささんの単行本を手に、「
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