昔から本読むのが好きで学術書も小説も割となんでも読むタイプだった。本はゆっくり時間をかける高尚な趣味だからドラマやYouTubeを倍速で見るようなタイパ重視の若者の考えは理解できないと思っていた。 狂い始めたのは電子書籍を読むようになってからだ。いつでも本が買えるし、ワンクリックで支払いまで済むのでついつい少しでも興味があれば積読の山に投げ入れてしまう。積読が増える分本を読みたいという気持ちは強くなる。 本と同じくらいかそれ以上好きだったゲームにすぐ飽きてしまうようになって異変を感じた。なぜハマれなくなったか考えてみると、ゲームは数十時間かけて1つのストーリーを見ることができるが普通の小説であればせいぜい2,3時間あれば読めてしまうからだと気付いた。もともとゲームの寄り道要素だとか戦略性だとかいろいろ楽しみながら進めていくタイプだったのだが、考え方が変わった結果、それもストーリーを遅延させ