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兼業先のアーチでは 2018 年から絵コンテ制作支援の研究開発を行ってきました。その成果の一環で、国際アニメーション学会(Society for Animation Studies; SAS)で絵コンテの歴史と現状、課題についてまとめて講演する機会を得ました。おかげさまで、関係各所から興味を持って見ていただいているようで、ありがたい限りです。 ところで、じつはこの研究、同じトピックで Human-Computer Interaction 系の国際会議に論文投稿して不採録になった過去があります。初めからうまくいっているわけではないのです。この経験から、研究によって生まれる知と、それを報告するための論文というフォーマットについて考えたことを書き留めておこうと思います。 今回の発表内容自体は下記ツイートや Facebook の投稿、発表スライドをご覧ください。 国際アニメーション学会 (Soci
これまで ACM UIST 2014, 2017, 2018, 2019, ACM CHI 2017, 2020 などの国際会議で、論文採否を決めてその年の会議のプログラム編成に関わる委員会(Program Committee, Sub-committee)のメンバーを務めてきました。一覧はこちらにあります。 昨年くらいから大事な会議と思っても諸々の事情でお断りせざるを得ないことが増えてきて、何となくバトンを渡すタイミングのような気がしてきたので自分の経験を文章にまとめておきます。 委員の仕事の流れ プログラム委員会用語集 プログラム委員のなりかた? ちなみに、プログラム委員会以外の会議全体の運営の流れについてはお茶の水女子大学伊藤先生の国際会議運営記が大変参考になります。 ACM UIST 2019 Program Committee meeting 委員の仕事の流れ 1. 論文投稿〆切
この度、アニメなどのコンテンツを幅広くプロデュースするアーチ株式会社(ARCH Inc.)の技術顧問になりました。転職ではなく、現職の産業技術総合研究所 研究員を主務としたまま、技術顧問を非常勤で兼務するかたちです。アーチからプレスリリースが出ています。 研究者がアカデミアだけでなく産業界でも必要としてもらえる実例として、研究者、企業人双方の参考になるといいなと思って、技術顧問の狙いや役割、経緯などを書いてみることにしました。あとは、自分の考えの整理も兼ねています。研究者仲間には驚かれるかもしれないので(転職と勘違いされたり…)その予防措置的な意味合いもあります:) アニメとプログラミングの未来 アーチは、アニメなどのコンテンツ制作をプロデュースする会社です。私は、コンピュータ科学のなかでも応用寄りの Human-Computer Interaction という分野の研究者です。統合開発環
これまでにも情報科学系 海外研究インターンのすすめ〔前編〕・〔後編〕や北京に 4 ヶ月住んだ話(Microsoft Research Asia)などを書いてきましたが、シアトルに 3 ヶ月住んだ話(Adobe Research)は書けていませんでした。なぜなら、端的に言うと、この研究インターンは失敗だったためです。もう今更のことだし楽しかったし後悔はしてないのですが、客観的に見て明らかに失敗でした。 というわけで、研究留学 Advent Calendar 2017にかこつけて、よかったこと…だけでなく、こういうのはやめたほうがいいよ!という失敗談を提供したいと思います。下の写真は Adobe Research Seattle の中庭です。橋のたもとで水と緑、日差しに恵まれたすばらしい景色ですね。うらやましいですか?…最後まで読んでみてから、ご判断ください。 Adobe Research S
無事、基調講演を終えて帰国しました。フォローアップ記事とスライドをどうぞ。 Live Programming に関する国際ワークショップ LIVE 2017 で基調講演を任されることになり、いろいろ考えた末「User Interfaces for Live Programming」という題で話すことにしました。講演内容は講演後に掲載することにして、Live Programming とは、LIVE とは何か、どんな人がやっているのか紹介してみます。 Live Programming Live Programming とは、簡単に言うと**プログラム実行時の情報を参照しながらプログラムを編集できるようにする「プログラマ向けのインタラクションデザイン」**で、近年プログラミング言語・ソフトウェア工学・Human-Computer Interaction (HCI)の研究者の間で盛んに研究されてい
これまで HTTP でホストしていた研究会サイト sigpx.org と個人サイト junkato.jp を HTTPS 化しました。前者は Cloudflare、後者は Let's Encrypt を使いました。どちらも無料でした。 できれば Cloudflare で統一したかったのですが、事情があって別々の方法を取りました。また、手順自体はシンプルだったのですが、単純に移行するとはてなブックマークや Facebook の Like などが引き継がれないので、その対応が少々面倒くさかったです。 Cloudflare で GitHub Pages を SSL 化 SIGPX の Web サイトは GitHub Pages でホストしています。GitHub Pages は github.io のサブドメインであれば SSL でアクセスできます(例: https://sigpx.github
2018 年 5 月 28 日追記: ヒューマンインタフェース学会の会誌 Vol.20 No.1 にヒューマンインタフェース研究における再現性向上に向けた取り組みと題した寄稿が掲載されました。本記事と合わせてどうぞ。 昨年 IPSJ-ONE に登壇した際の記事「情報処理が科学を更新する」では「Science as a Service」というコンセプトを解説し、プログラミング環境技術を伸ばしていった先に、効率的で再現性の担保された科学研究があるという旨を議論しました。 こうした流れについてはもはや止められるものでなく、実際にいろいろな事例を見聞きするようになってきました。ここでいったん、自分から見えている現状をまとめておこうと思います。他にも事例や研究コミュニティをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。 再現できない! 以前の記事で引いたのは2016 年初頭の「生物医科学論
学生向けおすすめ記事は、基本的に自分が学生の頃の体験をもとに書いています。博士課程を一昨年修了したので、新しい記事を書くことはもうないだろうなぁと思っていました。ところが、今年の国際会議ACM UIST 2016で Student Volunteer Chair を拝命したため、今度は学生に仕事をお願いする立場で学生の役得を実感することになりました。 この記事では、Student Volunteer (SV)の概要、SV になる方法と、なった場合のスケジュールなどについて紹介します。なお、ACM(コンピュータ科学系の国際学会)主催の国際会議を前提に話しているので、別の分野や別の学会ではちょっと勝手が違うかもしれません。 ACM UIST 2016 Student Volunteer と SV Chair の集合写真 Student Volunteer (SV)とは Student Volu
最近プログラミング教育に関する世間一般の興味が高まってきています。オバマ大統領がイニシアチブを取り、コンピュータ科学に関する教育を全ての学生に課すため、関連する産業や研究開発に多額の政策投資を行おうというアメリカのCS for Allや、日本の政府成長戦略のなかで挙げられている小中学校でのプログラミング必修化など、国レベルでの取り組みも目立つようになってきました。 これに呼応するように、プログラミング支援に関する研究を引っ張ってきたアメリカの大学教授たちが、研究トピックを教育方面にシフトしてきています。政策とアカデミアの研究開発とがタイムリーに連携していて大変興味深く、日本でも参考にできるところがあるように思います。 日本科学未来館でのPicode Workshopの様子 私自身は教育もちょっとだけ(日本科学未来館)、手伝ったり(CANVAS)してきましたが、基本的にはプログラミング環境の
先週までの 2 週間、ベイエリアのさまざまな研究所・企業を訪問し、ACM CHI 2016に参加していました。一部の旅程で同行した小山君、川松氏ともども、さまざまな方々にお世話になりましたが、個人的にはパーソナルコンピュータの父とも呼ばれる Alan Kay の研究所Viewpoints Research Institute (VPRI)で研究紹介・議論をするのが主目的でした。 ご招待くださった大島さんには大変感謝しています。Alan 氏は不在でしたが、みんな忙しいなか、主要メンバーほぼ全員とみっちり議論する時間をいただくことができました。 Communication Design Group, Los Angelesオフィスのエントランス Y Combinator Research HARC VPRI はソフトウェア企業 SAP が設立したCommunication Design Gro
情報処理学会全国大会 大トリのプレゼン大会 IPSJ-ONE に招待され、登壇してきました。これは、情報処理に関わるさまざまな分野の研究会から優秀な研究者を選出し、1 人 5 分ずつ登壇するイベントで、去年から開催されています。TEDをご存知の方なら、その研究者版と考えていただいて間違いないです。 私は去年裏方(Web 担当)だったのですが、今年は表舞台に立たせていただきました。このイベントの特徴として、発表者だけでなく、運営している委員会の委員も国際的にトップレベルの研究者ばかりという点が挙げられます。運営 → 登壇のパスを辿ることで、僭越ながらその実例第一号になれたように思います。逆に、去年登壇をお願いした方々が今年の運営に回っていて、お世話になりました。他にも、話を聞いてみたい運営委員ばかりです。 この記事では、発表をざっと振り返ってから、さらに進んで**情報処理の産業とアカデミアが
最近 Intel Edison のお世話になっています。JavaScript で(ホスト PC なしに)センサ・アクチュエータが動くのって本当に素敵ですね! Intel Edison や Galileo では、GPIO などを操作するためにmraaという低レイヤーな通信用ライブラリを使います。簡単に入手できる有名なセンサ・アクチュエータごとに mraa を使ったコードをライブラリ化し、API を整備したのがupmです。opkg update && opkg install upmコマンドで最新版をインストールでき、オフィシャルに対応しているすべてのドライバが使えるようになります。 しかしながら、使いたいセンサ・アクチュエータがあるのに upm が対応していないケースがよくあります。そういった場合には、自分で upm を拡張するドライバを開発して GitHub で pull request
僕の在学時はMicrosoft Research Asia Fellowshipしかなかったですが、だんだん増えてきたようなので知っているものをリストアップしました。他にもあったら @arcatdmz までお知らせください。 これを投稿した時点で今年度まだ応募できるのはAdobe Research FellowshipのみとFacebook Fellowshipですね。それにしても、受賞者のメリットが驚くほど横並びで面白いです。あとから出てきたところが MSRA の例を参考にしてるのかな?だったのに Facebook がどーんとお金を積んできて面白いことになってますね! 大学院博士課程諸氏におかれましては、自分たちの研究にこれだけ(これ以上)価値があるんだという自信を持ってぜひ応募してください。 Microsoft Research Asia Fellowship 公式サイト アジア太平洋
前編では海外研究インターンの概要と、インターンに参加する方法・時期について紹介しました。後編は、もう少し具体的にインターン期間がどのように過ぎていくのか、そしてインターン期間後に何が起きるのか紹介します。 Adobe Creative Technologies Lab Seattleオフィスから見た中庭 インターン期間中の過ごし方 インターン期間は大学の夏休みに合わせてだいたい 3 か月という企業が多いようです。 3 か月は長いようですぐに過ぎてしまいます。まずメンターとなる研究者との顔合わせがあり、取り組む研究テーマの詳細を詰めていきます。僕の経験だと、実質本気で実装に取り組めるのは 1 か月で、それ以外はプロトタイピングやサーベイ、実装後のユーザスタディや論文執筆をしていました。研究がうまくいかない場合(たいていスムーズにはいきません)、実装後のあれこれは全くできないことも多いと思いま
ACM CHI 2015 全論文の概要を一日で把握するCHI 勉強会 2015へのご参加ありがとうございました。幹事団の一人として御礼申し上げます。東京会場では、メインプログラムのあと懇親会までの準備時間に企業紹介と海外インターン経験談紹介のセッションを開催しました。インターン経験の紹介セッションでは、僕と、Microsoft Research Asia/Redmond, Disney Research, ATR で研究インターンを経験した学生たちがプレゼンしました。 これまで、さまざまな機会に海外での研究インターン経験について紹介し、とくに博士課程の人たちにおすすめしてきました。より多くの人に参考にしていただけるよう、発表資料を改めて記事化しておきます。まずは〔前編〕として、概要と、どうやってインターンに参加するのか、また、いつ参加するといいのか紹介します。 インターン期間中・期間後に起
Raspberry Pi Type B 512MBを買ったのが 8 月のこと。Raspbian をインストールして無線 LAN 接続のための USB ドングル(BUFFALO 無線 LAN 子機 WLI-UC-GNM)を挿してカメラモジュールをつないで、ちょっと遊んではみたもののそのまま放置していました。もったいない。 原因を考えてみたところ、 apt-getなどでインストールして遊びたいありもののソフトウェアはとくにない 自分で Raspberry Pi 用のプログラムを書きたい 統合開発環境フリークの自分にとってはパフォーマンスが低すぎて開発機にはならない(Eclipse などがまともに動かない) それどころか、ちょっと複雑なライブラリをビルドしようとするとそれだけで数時間以上かかってしまう しかも途中でエラーが起きたりして飽きる、だるい ということのようです。 そこで、Windows
海外で働くエンジニア Advent Calendar 12 日目です! 2 年前のことで過去形になって恐縮ですが、北京の Microsoft Research Asia に滞在したときの記録を掘り返してみます。山のように写真を撮ったので、興味のある方はWeb アルバムをご覧ください。なお、僕と同じ立場(インターン)で北京に行った人の記録が Microsoft の中の人のブログにたくさん掲載されています。そちらもあわせてどうぞ。 氷漬けの都 北京 平日は研究に集中し、週末は疲れを癒しながら、北京市街を中心に様々な史跡を回りました。1 月から 4 月まで滞在したため 2 月の旧正月を体験できました。道端の爆竹、本当にやばいです。死人が出るのも納得の勢い。 同じ年に Microsoft 本社があるアメリカのレドモンドへインターンに行きましたが、あちらは生活圏が基本的に森の中で、頑張ってシアトルに
12/25 更新; Amazon の実装が変わって Chrome 最新版との組み合わせで動かなくなっていたものを修正しました。技術解説は最後に。 そろそろ今年はいくら使ったか集計してみましょう^^ もともともろやさんの書いたコードをちょっといじって使っていたんですが、Gist が MIME タイプを正しく返さなくなったり Amazon の注文履歴ページのレイアウトが変わったりで、うまく動かなくなっていたのを直しました。 あと、元々のコードは合計額を出すだけでしたが、このエントリで紹介するものは、新しいウィンドウが開いて個々の履歴が CSV 形式でフォーマットされて表示されます。 使い方 オリジナルとほぼ一緒です。ただし、最後に新しいウィンドウが開くので、ポップアップブロッカーなどがインストールされている場合は amazon.co.jp を例外に指定するなどして対処する必要があります。 ま
Adobe Illustratorに埋め込まれた画像 ai ファイルに貼り付けた画像がいつの間にか移動していて、ai ファイルがちゃんと開けなくなっている…そんな悲劇を避けるために、画像を「埋め込む」ことがあります。さらに、一度埋め込んだファイルを PowerPoint スライドで使いまわしたい等の理由でなるべく綺麗に取り出したいことがあります。 Illustrator のヘルプにはそのものずばり「Illustrator ヘルプ / 画像の埋め込み解除」という項目があるんですが、対象とされている Adobe Illustrator CS6 では「埋め込みを解除」というボタンが現れません。(代わりに、主要なボタンがグレーアウトした上図のような画面になります。) 試しにGoogle 検索してみると、大量に困っている人がいるようです。そこで、ai ファイルに埋め込まれた画像を簡単に取り出す方法を
あの、コーヒーとか各種栄養ドリンクに入っている、カフェインです。プログラマかつ研究者なので、日々お世話になっています。これが、がん細胞に対する DNA 修復阻害作用を持っており、抗がん剤治療で併用したときの有効率がかなり高いらしいのです。実際に、2003 年 11 月に高度先進医療として承認され、金沢大学附属病院をはじめとする複数の病院で、保険診療内の治療法との混合診療が行われてきました。保険診療外の治療法はだいたい高価なイメージがありますが、カフェインは薬価が安く、患者の負担は一回 9,500 円で済むそうです。 僕の友人がまさにこの治療法の対象となるがんに侵されているため、詳しく調べてみました。すると、ここ数か月で様々な動きがあったホットトピックで、混合診療などいくつかの問題が複雑に絡んでいることが分かってきました。いったん、頭の中の整理を兼ねてまとめておこうと思います。 混合診療 保
増井先生が以下のようなことをブログで述べています。 ここ何十年かのユーザインタフェース関連学会で論文として発表されたシステムを自分は全く使ってないことに気付いて愕然としてしまった。 ユーザインタフェースの研究を行なってる人達が、 これまでのユーザインタフェース関連の研究結果をほとんど常用していないのであれば、 ユーザインタフェースの研究など全く無価値なのではないかと思ってしまう。 「自分は XXX さんの研究成果である YYY というシステムを愛用してる」という人はぜひ事例を教えていただきたい。 僕は自分の研究成果を愛用して生活しています。 先日おうちハック発表会でキーノートスピーチした際の発表資料で喋った範囲でも 家電製品やルンバの遠隔操作に、Java 用のツールキットPhybots Kinect で家電製品を操作するプログラミングに、写真でプログラムを書けるPicode ルンバのエラー
UIST 2013 Doctoral Symposium - 小部屋に一日缶詰 博士号の価値がいろいろ取り沙汰されているので、どう博士号を取ったか個人的な記録を書こうと思った…のですが、ACM UIST 2013の Doctoral Symposium に参加した話が先ですね。 Doctoral Symposium は、博士号取得が視野に入ってきた頃合いの学生が、博士論文や博士課程の学生生活、博士号取得後のキャリアパスに関する“大人”の意見を聞ける学会内イベントです。写真にあるようにかなりこじんまりしたイベントで、UIST 2013 のときは学生 8 名、ホストの研究者 3 名でした。 ホストになる研究者は皆分野でトップクラスの実力者で、学生の研究内容に関するプレゼンを聞いて議論をリードしてくれます。そうして博士論文のトピックのヒントを得るというのが元々の主旨だったようです。僕はトピックが
研究分野が近く、大学が同じで、Microsoft 本社(Redmond)での研究インターン経験があり、…と共通点の多い落合君が「日本の IT が永久にアメリカに勝てない理由」という興味深い記事を書いていました。アメリカの IT 業界の先進性、日本の IT 業界が抱える構造的な問題、博士号取得者の活用、その他諸々のキーワードに反応する方々の心を広範囲に鷲掴みにして話題をさらっておりました。あと、「エリート情報系の諸君.今すぐ内定を蹴ってシリコンバレーに来なさい」というはてな匿名ダイアリーの記事もだいぶブックマークを集めてましたね。 この二つを読んでどうもモヤッとしたので考えをまとめておきます。とくにこのエントリでは感想に続き「IT 業界はどうしたらいいの?」「アカデミアはどうしたらいいの?」について書きます。アメリカという国、あるいは Microsoft の研究部門の特殊性についても一言ある
MSRA Fellowship 2012 授賞式 アメリカの情報系企業で研究インターンをして印象的だったことの一つに、企業による博士課程の学生向け Fellowship の充実が挙げられます。これは、優秀な学生に研究費を給付し、業績やポテンシャルの高さを評価する仕組みです。Fellowship を受賞した学生は、自由に使える研究費を獲得できるだけでなく、Fellowship 自体が受賞歴として認められるため業績リストに書くことができます。 例えばMicrosoft, Yahoo!, Google, Facebook といった有名企業が、アメリカの大学院に通う博士課程の学生に対して Fellowship を与えています。ただし、残念なことに日本から応募できる Fellowship はほとんどありません。また、応募はできてもまず間違いなく通らないとか、学振に通っている人は研究専念義務があるから
自分のポートフォリオサイトで使っている Bootstrap のバージョンを 2 から 3 にあげたので、このブログ(WordPress)のテーマも同時に更新しました。ポートフォリオサイトではBootstrap 3 の variables.less を編集したうえで grunt を使ってビルドして使っているため、見た目に統一感を持たせるためには、WordPress 用テーマのほうでもカスタムビルドした Bootstrap を素直に使える必要があります。 Bootstrap 2 のときはWP-Bootstrap というテーマをダウンロードしてきて Bootstrap の CSS を全部置換するだけで割とうまくいっていたのですが、Bootstrap 3 に対応した WP-Bootstrap の最新版はイマイチまだ作りかけ感があり、前と同じように簡単にはいかなさそうだったので、違う人が作ったテーマ
2 月 27 日追記; 本記事の内容に沿ってアメリカの非居住者としての所得税還付を受けた場合は、日本の居住者として同額の所得を確定申告する必要があるようです。この話題について、詳しくはコメント欄を参照してください。 2 月、そろそろ確定申告の時期ですね。これはアメリカでも同じで、とくに年度中に渡米して企業で研究インターンした日本人の大学院生は、払いすぎた所得税を取り戻す申請手続きを行うことができます。これは、J-1 ビザで渡米している人なら基本的に全額戻ってきます。人それぞれですが、けっこうな額になるはずです。 研究インターンは博士課程の学生がほとんどであり、この手続きは該当する人でも高々 1、2 回程度しかしないため、なかなかノウハウが蓄積しません。そこで、関連する条約や手続きの流れを簡単にまとめておきます。 還付手続きは最終的には本人が書類を郵送する必要があるのですが、インターン先に
キルラキル最新話でいろんなことが説明されて、おぉ!と思ったので相棒 or 進化という観点からメモ代わりにいろいろと。翠星のガルガンティアとキルラキルのネタバレを盛大に含むので、未視聴で気になる人はそっ閉じしましょう。 ちなみに、僕がガルガンティアに関してわりと詳しいのは、五十嵐研究室としてマシン・キャリバーのモニターイメージ協力したからだったりします。ふだんの研究とは違う頭を使う、楽しい経験でした。 翠星のガルガンティア 翠星のガルガンティアは、話数が進むにつれ、主人公のレド少尉が属する人類銀河同盟と、敵対勢力であり、イカのような見た目をした宇宙生命体ヒディアーズの関係が明らかになっていきます。二つの勢力は、もともと同じ人類であったこと。宇宙に対する適応の方向性の違いから、袂を別ったことなど。 人類銀河同盟は、人が人のかたちを保ったまま宇宙時代に生き抜くことを重視し、人が乗り込めるロボット
僕は Amazon.com のアカウントで洋書を何冊も購入済みだったので、これまで iPad や Android の Kindle アプリは全て Amazon.com に紐づけて使っていました。ただ、そろそろ Amazon.co.jp の Kindle ストアでも本を買いたくなってきました。 問題は、一台の Kindle アプリは Amazon.com か Amazon.co.jp のどちらかとしか紐づけられないことです。一台の Kindle アプリで両方の Kindle ライブラリの本にアクセスするには、1. アカウントを統合するか、2. Kindle ライブラリをリンクする必要があります。 今回は Amazon.com のチャットサポートに連絡してライブラリをリンクしてもらったので、その経過を書き留めておきます。同じ作業で日本の Amazon の電話サポートに問い合わせた人もいるよう
1 年以上前にOpenCV の非公式な Java ラッパー JavaCV を使う方法について記事を書いたのですが、その後、OpenCV の公式な Java ラッパーが公開されたり、JavaCVのバージョンが上がったりして、色々と状況が変わっています。 OpenCV の公式な Java ラッパーは最新の API が使えるという利点がありますが、OpenCV のバイナリを別途インストールする必要があります。 非公式な Java ラッパー JavaCV は、API は少し古いものしか使えませんが、FFmpeg など関連する便利なライブラリの API もラップしてくれているほか、最近のアップデートで主要な OS 向けのバイナリを含む jar ファイルを一緒に配布してくれるようになり、OpenCV を別途インストールする必要がなくなりました。 OpenCV を利用した Java アプリケーションを一
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