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歳を重ねるとともに、変化する考えがある。歳を重ねても、変わらない考えがある。78歳になった哲学者ピーター・シンガーが、仏紙「ル・モンド」に現在の「死生観」を語る。 存命の哲学者のなかで世界一の影響力を持つとされる、オーストラリア人哲学者のピーター・シンガー。彼の「功利主義」の道徳哲学は、次のように要約できる。 「もし何か悪いことが起こるのを防ぐ力が私たちにあり、その力を使うとき、同じくらい道徳的に重要なことを犠牲にしなくてもいいのなら、私たちにはそれをする道徳的な義務がある」 地上にある「善」を最大化するのが私たちの義務だというのが、功利主義の考え方だ。シンガーは、その功利主義の考え方を拡張し、動物の利益も考慮すべきだと論じてきた。1975年の著書『動物の解放』は、種差別(ヒト以外の生物に対する差別)反対運動の哲学的バックボーンとなったことで知られる。シンガーは、安楽死に関する主張で物議を
SNS黎明期、嫌韓嫌中に賛同し、社会的弱者を差別するようなコメント残す人たちが現れた。いちユーザーとして様子を見ていた筆者は、そういった人たちに一定の共通点があることに気づく。 クーリエ・ジャポンの「今月の本棚」で5月に推薦された『ネット右翼になった父』(鈴木大介)から、一部抜粋して紹介する。 右傾化した人たちに共通する特徴 彼らの発言は、まずはmixiが提携するニュースサイトから引用した「mixiニュース」への感想。加えて「ハム速【ハムスター速報】」「痛いニュース」といった2ちゃんねる系のキュレーションサイト(まとめサイト・まとめブログ=インターネット上の情報を、特定の価値観で収集・編集して再発信するサイト)の記事を引用して、持論を展開するものが多かったと思う。 当時、こうしたキュレーションサイトが扱うネタは、政治にかかわるネタではなぜか嫌韓嫌中を中心とする排外思想を感じさせるものが多か
「第1子の育児、真っ只中」という母親のなかには、「2人目なんて絶対に無理」と思っている人もいるだろう。一方で、「2人も3人も一緒」と感じている母親もいる。 女性のメンタルヘルスの観点から言うと、子供の数は「0」でも「1」でも「3」でもなく、「2」がベストという研究結果が発表された。 中国・蘇州大学の研究者らは、約5万5000人の英国人女性のデータを分析し、子供の数とメンタルヘルスの関連を調べた。学術誌「ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダーズ」に掲載されたその研究結果によると、子供を持つ母親は、子供のいない女性に比べて、双極性障がいや大うつ病性障がい(うつ)の発症リスクが最大で30%低いという。 さらに、「子供が1人から2人に増えると、精神衛生上の問題は大幅に減少し、子供の数が2人のときにリスクが最も減少することがわかった。2人を超えると、予防効果は頭打ちになり、それ以上の利点は
過去に繰り返されたインドとパキスタンのあいだの軍事衝突がまた起こってしまった。今回は、前回までとは異なるリスクがあると米紙「ニューヨーク・タイムズ」は報じる。この数年で、両国を取り巻く世界情勢や同盟関係が大きく変わったのだ。 インドとパキスタンの軍が前回衝突したのは2019年。あわや核戦争になるかとも危惧されたが、最初の小競り合いの後、米国のとりなしもあり、事態は急速に沈静化した。 それから6年。今回の衝突には、新たな不安要素がある。 兵器の流れの変化を見ると、インド、パキスタン、中国という3つの核保有国が隣り合う特に不安定なアジアのこの一角で、新たな協力関係が形成されていることがわかってくる。 非同盟の伝統があるインドは、米国への接近をためらってきた歴史を脱し、米国やほかの西側諸国から軍事装備を数億ドル(数百億円)規模で購入している。それと同時に、冷戦時代の同盟国だったロシアからの低価格
米国のゲーマーが政治化したきっかけとは? ゲーマー文化は近年、米国政治に大きな影響を与えている。 その要因のひとつに、人々が「政治に触れる場所が変わった」ことがある。 特に若い世代は、テレビではなくTwitchやYouTubeなどのライブストリーミングプラットフォームを視聴し、チャットやミームを通じてリアルタイムで参加しながら政治に触れるようになった。
「第2のバフェット」が決して現れない理由 ウォーレン・バフェット氏はただ一人しかいない。「第2のバフェット」は決して現れない。 バフェット氏は3日、史上最も成功した投資の一つに育て上げた複合企業バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任すると発表した。同氏にかなう者はなく、第2のバフェットが決して現れない理由は三つある。人物、時代、そしてパッケージだ。 まず人物から始めよう。バフェット氏は極めて優秀であるだけでなく、長い人生のほぼ全てを株式市場のことだけを考えて過ごした。特に投資家としてのキャリア初期に収めた比類なき成功は、普通の社会的・家庭生活をあきらめるという耐えがたい犠牲に支えられていた。
スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(IMD)がまとめた2024年の世界競争力ランキングでは38位、ひとり当たり名目国内総生産(GDP)も38位と、近年、経済関連のランキングにおいて日本の順位は低迷している。 経済大国の地位が揺らぎつつあるなか、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が「日本への信頼度」に関する興味深い分析を紹介している。 「米中に代わるパートナー」になるのは? 同紙によれば、シンガポールのトップシンクタンクであるISEASユソフ・イシャク研究所が東南アジア11ヵ国を対象に「最も信頼できる大国はどこか」というアンケート調査を実施した。これに対し、66.8%が日本と回答して最も多い結果となった。 シンガポール南洋理工大学社会科学部の古賀慶准教授は、日本の外交政策は安定、かつ一貫していることから、他の超大国とは違って、政治的・軍事的脅威とみなされていないと同紙にそ
父はヘイトワードに触れていた まず、僕が最も苦痛に感じたのは、明らかにネトウヨ的なメディアに触れていなければ使わないであろう、いくつかの特定用語(ネットスラング)が父の言葉の中に混在したことだ。 実際に父の口から出たそのスラングを書き出すところから始めた。結果はこうだ。 ・韓国人をさげすむ「火病る」 ・中国韓国北朝鮮を反日国家としてまとめた「特亜」(特定アジア) ・ネット以外のメディアを見下す「マスゴミ」 ・旧民主党を貶す「ゴミンス」 ・左翼への蔑称である「パヨク」 ・生活保護受給者への侮辱や制度そのものの蔑称としての「ナマポ」 ・他国文化等を自国由来と主張する韓国を嘲弄する「ウリジナル」 洗い出してみればたったの7語だし、父が四六時中こうしたスラングを口にしていたわけでもない。けれど、僕にとってこれはやはり、非常にインパクトのある語句だった。なぜならこれらは、単にスラングというより、明確
ミャンマー内戦では、若者も戦闘に加わっている一方、女性は「弱い」と考えられて後方業務に回されることが多いという。 英紙「ガーディアン」が取材した反乱勢力の18歳の女性スナイパーは、そんな家父長制に対しても戦いを挑んできたひとりだ。彼女のような人々の活躍は女性を見る目を変えている一方、未来ある若者が戦わなくてはならない状況そのものが正しいのか、疑問を投げかけもする。 18歳の女性スナイパー アニナは、あらゆる面で典型的なティーンエイジャーだ。ボーイフレンドと漫画、サッカー(ちなみにマンチェスター・シティFCのサポーターだ)を愛する。最近まで、TikTokのダンスが彼女の日々を明るくしていた。「どんな踊りも大好き」と彼女は言う。 ガーディアン紙が接触したとき、アニナは18歳の誕生日を目前に控えていた。彼女はミャンマー国軍の空襲から逃れる際に足首をねんざし、松葉杖をついていた。 チン州の民兵であ
旅行中のトラブルに関して、米紙「ワシントン・ポスト」に読者からこんな質問が寄せられた。 米国へ向かうフライトになぜかオンラインチェックインできず、空港のカウンターで「SSSS」と印字された搭乗券を渡されました。この「SSSS」はいったい何の略ですか? なぜ同じ便に乗った夫の搭乗券には何も記されておらず、スムーズにチェックインできたのでしょう? 世界中を飛び回っている同紙のトラベルライターは次のように回答する。 「絶対に当たりたくないもの」 私自身、「SSSS」が印字された搭乗券に当たったことがある。それを見たとき、心拍数が跳ねあがったのを覚えている。 その4つ並んだSが何を意味するのかは思い出せなかったが、ネット上で「死の接吻」と呼ばれたり、「絶対に当たりたくないもの」と言われているのは知っていた。 とりあえず検索してみると、「Secondary Security Screening Se
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月2日(金)の「CNN」に次の一文がありました。 Once seen as a producer of clumsy knock-offs, Chinese carmakers have catapulted to the forefront of the growing global EV industry — a major coup for a country aiming to transform into a fully fledged tech po
娘のいない家は「かわいそう」 生まれてくる子供の性別は、いつの時代・どこの地域の親でも気になるものだ。そして、男女どちらが好まれるか、社会や時代によって異なることもまた事実である。 かつては、働き手や跡継ぎとして息子が重宝されたヨーロッパでは最近、娘のほうが好まれる傾向にあるようだ。ますます多くの人が「息子はあまりほしくないけど娘はほしい」と考えるようになっているという。 息子が不人気なのは、子供を持つ親本人たちのあいだだけではないようだ。 独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」の取材に応えた、3人の息子を持つ母親は、3人目が生まれたときに近所の人に「また男の子だったのね……」と憐れまれたと語る。女の子が一人もいない家庭は周囲からも「かわいそう」と思われるのだ。 娘のほうが好まれる傾向は、多くの産婦人科医や助産師が現場で見ているのみならず、ポーランドの研究チームが2023年にヨーロッパ全土
ネットで「取るに足らない、もしくは刺激のない」コンテンツを延々とスクロールすることによって生じる知的退化、もしくは、そのようなコンテンツ自体を指す「ブレインロット(脳の腐敗)」という単語が、2024年に注目された。そして最近ではこのブレインロットに、さらなる進化が起きているようだ。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、2025年になって「イタリアン・ブレインロット」という新しいジャンルが登場し、Z世代・アルファ世代のあいだで急激に広まっているという。 始まりは、AIで生成された奇妙なキャラクターたちがTikTokのフィードに現れるようになったことだった。こうしたキャラクターは、動物や人間と無生物が融合したような姿をしており、多くは「#italianbrainrot」というハッシュタグとともに投稿されている。このハッシュタグの再生回数は、すでに合計で30億回を超えている。 これらのミーム
長野県の諏訪湖で冬に見られる「御渡り」という自然現象がある。凍った湖面に氷の細長い隆起ができるこの不思議な現象は、神聖なものとして長きにわたって記録されつづけてきた。しかし直近7年間にわたってこの現象は起こっておらず、地元の人々は地球温暖化の影響を肌で感じている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が現地を取材した。 真夜中の轟音、朝起きたら… 少なくとも6世紀にわたり、日本中央部の山々に囲まれた諏訪湖畔に暮らす人々は、かつて「神の通った跡」として崇められていた自然現象の再来を祝うことで、冬の深まりを記録してきた。 その自然現象は、凍てつくような寒さが何日も続き、諏訪湖が真っ白な氷で覆い尽くされた後、ようやく出現する。まず、人々は夜中に轟音で目を覚ます。そして夜が明けると、その音の正体が明らかになる。神秘的な氷の細長い隆起が湖面に現れ、まるで身をくねらせる龍の背中のように蛇行しているのだ。 これ
この世のあらゆる食べ物にアレルギー反応を起こしてしまうキャロライン・クレイにとっては、食生活のみならず、恋人とキスするのも、友人と会うのも一苦労だ。それでも彼女はポジティブさを忘れず、自分の人生を楽しもうとしている──。 食生活が一変 私はマスト細胞活性化症候群と診断された。これは免疫系が過剰に活動してアナフィラキシーショックを引き起こす疾患で、さまざまなものに対するアレルギーを起こしうる。珍しく、治癒が不可能な疾患だ。 2歳のころから軽い症状があり、自分がナッツアレルギーだということはわかっていた。だが2017年、18歳のときに決定的な出来事が起こった。当時マサチューセッツ州の大学に通っていた私は、友人とチョコミントアイスを食べようとしていた。すると、いつの間にかアナフィラキシーショックを起こし、友人は私を連れて病院に駆け込んだ。 この瞬間から、私の体はほとんどすべてのものを拒絶するよう
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年4月30日(水)の英「ガーディアン」紙に次の見出しがありました。
「睡眠の質」に対する意識が高まるなか、世界的なトレンドになっているのが「Sleep Divorce(睡眠離婚)」だ。大手ホテルチェーン「ヒルトン」が発表した「2025年版トレンド・レポート」にも、このワードが入っている。 米「ニューヨーク・タイムズ」は、カップルがベッドや寝室を分け、別々に眠るこのトレンドについて「タブーであると同時にかなり一般的にもなった」と説明する。2023年の米国睡眠医学会(AASM)の調査によると、回答者の3分の1以上が、パートナーと別の部屋で定期的に、またはときどき眠ると答えている。 さらに、インド誌「インディア・トゥデイ」は、睡眠離婚が最も普及している国はインドだと報じる。医療機器メーカー「レスメド」が実施した2025年世界睡眠調査では、インドのカップルの78%が別々に寝ていることが明らかになり、次いで中国(67%)、韓国(65%)と、アジアの国々が上位を占めて
教皇フランシスコの死去にともない、次の教皇を選ぶコンクラーベ(教皇選挙)が5月7日に始まる。奇しくも日本では映画『教皇選挙』がちょうど上映中で、大きな関心を呼んでいる。 だがコンクラーベは、ローマ・カトリック教会の最上層にいる枢機卿たちだけが参加する極秘の選挙であり、そのすべては謎に包まれているはずだ。となると、映画の描写はどこまで信じればいいのか。英紙「ガーディアン」記者が専門家たちに聞いた。 ※この記事はネタバレを含みます。 告白しなければいけないことがある。教皇フランシスコの訃報を聞いた朝、最初に頭に浮かんだのは、コンクラーベだった。ローマ・カトリックの専門用語としてのコンクラーベと2024年に公開された同名の映画、その両方だ。 コンクラーベでは、枢機卿たちが隔離され、新教皇を投票によって3分の2の多数決で選ぶ。映画では、長きにわたり秘密と崇敬の念に覆われてきたこの過程を観客が追体験
ドナルド・トランプ米大統領の復権により、2025年1月以降、巻き起こされている地政学的激変。その理由と行く末を、仏紙「ル・モンド」が米国の著名ジャーナリスト、ファリード・ザカリアに聞いた。 世界中の政治エリートたちと親しく付き合う米放送局「CNN」のジャーナリスト、ファリード・ザカリア。彼はハーバード大学で政治学者サミュエル・ハンチントンのもと博士論文を提出した後、ジャーナリストの道を進み、現在はCNNで世界情勢についての番組を持つと同時に、「フォーリン・ポリシー」、「ワシントン・ポスト」、「ニューズウィーク」などに寄稿している。 1997年、ザカリアは「フォーリン・アフェアーズ」に歴史的な「非自由主義的民主主義」という記事を発表。この概念は、投票によって選ばれながらも、自由と法の支配を激しく攻撃する指導者による体制を表すために用いられる。 ファリード・ザカリアは『民主主義の未来 : リベ
ドナルド・トランプが米大統領に返り咲いてから100日。その横暴ぶりは保守系シンクタンクの政策提案書「プロジェクト2025」の筋書き通りだと米誌は指摘する。つまりトランプの米国でこれから起こることも、この過激な計画書のなかで予言されているのだ。 キリスト教右派国家への青写真 2024年11月の大統領選でドナルド・トランプが勝利した後、筆者は腰を据えて全922ページにわたる「プロジェクト2025」を読み込んだ。それは予想していた以上に過激で興味深い内容だった。 そこには、トランプ政権2期目の最初の3ヵ月で私たちが目にしたこと、そしてこれから起こるであろうことの多くが書かれている。 トランプ政権1期目で人事管理局の首席補佐官にまで上り詰めたポール・ダンスは、トランプが2020年1月にホワイトハウスを去ると、自身も政府とは関係のない普通の生活に戻った。それでも熱心なトランプ信者である彼は、MAGA
公に知られているだけでも14人以上の子供がいるとされるイーロン・マスク。 出生率低下に対処するために「多くの子供を持つべきだ」と彼は主張し、その実践を続けている。少なくとも4人の女性との間に、IVF(体外受精)などの高度な技術を用いて多数の子供をもうけている。 ただ、その動機は愛情ではなく、優秀な人ほど優秀な遺伝子を多く残すべきだという優生学的思想に基づいていると報じられている。 その家族観に保守派も困惑 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、マスクはいまも新しい子供の母親候補を探しており、秘密保持契約を交わすことを条件に、最大1500万ドル(約22億円)の一時金と月10万ドル(約1500万円)の生活費を提示している。
「マノスフィア」に倣って作られた「ウーマノスフィア(woman+sphereの造語)」が米国で拡大している。 マノスフィアとは、男らしさをたたえ、女性嫌悪や反フェミニズムを唱えるネット上のコミュニティの総称だが、その女性版のウーマノスフィアでは、主に若い女性に対し、より“女性らしく”なる方法や異性との関係構築に関するアドバイスが提供されている。 ただ、この分野を牽引する女性インフルエンサーの多くは、若くてスタイリッシュで華やかで、彼女たちのコンテンツにはマノスフィアのようなダークさはないという。 怒りに満ちたマノスフィア、華やかさに満ちたウーマノスフィア マノスフィアが怒りや不満に満ちているのに対し、ウーマノスフィアには、ファッションや美容、食、恋愛といったライフスタイル重視の華やかで愉しげなコンテンツが多い。 そのなかで、女性の最高の成功は、キャリアよりも「美しくあり、結婚し、母親になる
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年4月28日(月)の「CNN」に次の一文がありました。 Russian President Vladimir Putin on Monday declared a unilateral three-day ceasefire in Ukraine next month, a move met with skepticism by Ukrainian officials who demanded the Kremlin leader immediately accep
「グレート・ノース」構想 ──あなたは2023年9月、ニュースサイト「Aktualnye Kommentarii」に、「(ウクライナでの)我らの勝利は我々と西側に変革をもたらすだろう。『グレート・ノース』の統合に向けた第一歩となる」と書いています。あなたはこのロシア、ヨーロッパ、米国を統合する「グレート・ノース」構想をいまも信じていますか 将来的には、西側はより権威主義的になり、ロシアはそうではなくなっていくでしょう。我々の政治システムにおける自由と規律の割合も収束していきます。 これは一朝一夕で起きることではないし、紛争や悲劇を経験することになるかもしれませんが、米国、ヨーロッパ、ロシアが高度な相互理解と協力を成し遂げることは確実です。 ロシア、ヨーロッパ、米国の文化が属する偉大な北の文明が、南の耐えがたい人口圧力によって存亡の危機にあることがその背景にあります。 ──なぜ、そしてどのよ
ウラジスラフ・スルコフが、現代ロシアで最も謎めいた人物であることに異論はないだろう。ヨーロッパの中心部を荒廃させているウクライナ侵攻開始以降、彼は政治的インタビューに答えることもなければ、わずかなパブリックコメントも出すことなく、沈黙を保っている。 スルコフは、プーチンを「作った」影のアドバイザーとして、作家ジュリアーノ・ダ・エンポリの小説『クレムリンの魔術師』の元ネタとなった男である。 彼に接触し、説得するにはいくばくかの時間を要した。ロシアの政治システムの「設計者」ともいえるこの政治家はいま、20年仕えたプーチンから距離をとっている。スルコフが現在何をしているか、知る人は誰もいない。我々とのインタビューでも、彼はその質問をはぐらかした。 なぜ民主主義の理想と真逆のスルコフにインタビューをするのか? 彼は、ウクライナは「武力によってのみ占領可能な人工的な政治実体」だと宣言したが、そんな人
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年4月28日(月)の「BBC」に次の見出しがありました。
「こんなにひどい状況になるとは想像していなかった」と缶詰会社で働くミシェル・サンフォードさんは話す Photo: Hannah Yoon for WSJ トランプ政権100日、米有権者の日常生活すでに変化 バージニア州アレクサンドリアに住むスコット・フォスターさん(40)は、昨年11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏に投票したと話す。誰にも投票しないことも検討したが、トランプ政権1期目で新型コロナウイルス流行前の経済が比較的好調だったことから、トランプ氏に票を投じた。 フォスターさんは、トランプ氏の2期目就任後の数週間は楽観的だった。しかし関税の脅威が始まると、経済回復への期待を失い始めた。今は自身の退職金口座を確認することを避けているという。 教育政策の仕事に携わるフォスターさんは「状況が好転しなければ(トランプ氏を)全面的に支持し続けるのは難しくなる」と述べた。 トランプ氏が2期目の
関税ショックでウォール街のプロの投資家たちはパニックに陥ったが、一般の個人投資家たちは冷静で堅実な判断を下したと米紙が報じている。バンガードの口座保有者の97%がポートフォリオを変えていないという。 市場が暴落した4月初め、メアリー・マグワイア(69)はファイナンシャル・アドバイザーから意外なメッセージをもらった。 マグワイアは退職するまでの数十年間、米国の確定拠出年金401kで熱心に投資していた。その彼女に対し、ファイナンシャル・アドバイザーは、いま市場が沈んでいるのを利用して株を買い足したらどうかと助言してきた。彼女の答えはこうだった。 「まるで私の心を読んだみたいね」 マグワイアだけではない。市場の乱高下が激しいなか、米国では何百万人もの個人投資家が彼女と同じようにこの荒波を乗り切ろうとしている。 ウォール街の「恐怖指数」は最悪の水準 米国株式市場はトランプ政権が物議を醸す貿易政策を
ゴーン氏逃亡から5年 ビジネス戦略教える日々 自身が経営していた自動車会社、日産自動車と仏ルノーの巨額資金を流用した罪に問われているカルロス・ゴーン氏が、日本からレバノンに逃亡してから5年がたつ。 ゴーン氏は毎朝5時半に目を覚ます。妻キャロルさんがそれより遅く起床し、2人は生と死を象徴するフェニキアの神にちなんで名付けられた飼い犬のゴールデンレトリーバー、メルカートを連れて海辺を散歩したり、日産が自社の所有物だと主張する2000万ドル(約28億7000万円)のピンク色の邸宅でパーソナルトレーナーと運動したりする。 ゴーン氏は全長120フィート(約36.6メートル)のヨットに乗ることもあるが、レバノンの領海から決して離れない。このヨットについても、日産は自社のものだと主張している。 レバノン、フランス、ブラジルのパスポートを持つゴーン氏は、かつて自身のことを地球市民と称していた。しかし、オー
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