サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大阪万博
courrier.jp
SNSでドナルド・トランプ米大統領のものまねを披露し、その完成度の高さから話題になっている男がいる。ネット上では英語名のライアンで知られる、中国・重慶在住の男性チェン・ルイだ。 トランプの特徴的な手の動きは、もちろんマスターしている(これはそんなに難しくない)。それ以上に彼がすごいのは、トランプのしゃべり方を完璧にコピーしていることだ。しかも、英語のネイティブスピーカーではないというのだから驚きだ。
※本記事は『ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法』(帚木蓬生)の抜粋です。 不確実の中で生きる オープン・ダイアローグの概念を知ったとき、これはどこかネガティブ・ケイパビリティと似た面があるなと、私は直感しました。 ギャンブル症を回復させる自助グループのミーティングも、一種のネガティブ・ケイパビリティの発揮を必要とします。
この記事は、世界的なベストセラーとなった『21世紀の資本』の著者で、フランスの経済学者であるトマ・ピケティによる連載「新しい“眼”で世界を見よう」の最新回です。 米国は信頼に足る国ではなくなった。そんなことなら、とうの昔から気づいていたと言う人もいるだろう。 2003年開戦のイラク戦争では、10万人を超える死者が出て、中東地域が長く不安定化し、ロシアの影響力も復活した。あれは米国の軍事的な傲慢が引き起こす災厄が世界に示された戦争だった。 しかし、いま起きている米国の危機は、これまでとは異なる。なぜなら、今回、信頼が揺らいでいるのは、米国の経済力、金融力、政治力といった国の背骨にあたる部分だからだ。 いまの米国は、まるで先の見通しが何もないかのようなのだ。統治をしているのは、落ち着きがなく、気まぐれで動く指導者である。民主制国家の特徴は、素早く立ち直れる力なのに、今回はそれも見当たらない。
Netflixは、映画やドラマ、ドキュメンタリー、アニメシリーズ、ライブスポーツ、さらにはモバイルゲームに至るまで、あらゆるエンタメ領域に進出してきた。 だが、その豊富なコンテンツのなかに、ニュースだけは存在していない。 なぜ、ここまで幅広いジャンルを網羅するNetflixが、ニュースという伝統的で重要なジャンルを避け続けるのか? その理由は、単に経営戦略というだけではなく、ニュースというジャンルが現代のメディア業界において「リスクのある資産」になってしまったことがあると、英誌「エコノミスト」は述べている。 ニュースはいつから「有毒な資産」になったのか? 同誌によれば、ニュース部門を持つことは、かつては企業の誇りだった。信頼と影響力の象徴として、ブランド価値を高めてくれる存在だったという。 しかし、それはいま多大な政治的リスクを伴う「有毒な資産」に変貌した。 その状況を象徴する出来事として
「数匹の鶴と亀が箱に入れられています。見えているのは頭が6つと足が20本。鶴と亀はそれぞれ何匹いるでしょう」 これは「鶴亀算」と呼ばれる問題で、「和算」の伝統的な問題の1つだ。和算とは、鎖国した日本で17世紀以降、西洋世界とは無縁な状態で独自に発展した数学である。 78年前、茨城県結城市に生まれた柏原正樹は、広島と長崎への原爆投下で荒廃した国で、学校で鶴と亀の足の数を計算するうちに代数の虜になったという。そんな柏原に、ノルウェーの科学文学アカデミーは、数学のノーベル賞として知られる「アーベル賞」を2025年3月に授与した。賞金は750万ノルウェークローネ(約1億円)だ。
※本記事は『ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法』(帚木蓬生)の抜粋です。 常識破りのミーティング ギャンブル症で人間性を喪失してしまった人たちが、ミーティングによって立ち直る姿を見るたび、驚かされました。 何の薬も使わず、世に過大評価されているカウンセリングとてしていません。唯一、ギャンブル症者を回復させているのはミーティングでした。
オンライン証券口座の乗っ取りが横行している。世界の低位株の価格つり上げを狙った不正取引に絡む犯罪行為だ。こうした不正売買の波は2月に始まり、その総額は1000億円に達したが、被害が収まる兆しはない。 ハッカーは侵入した口座を利用して国内と海外で流動性の低い株式を購入。事前にポジションを構築し、水増しした価格で売却できるようにするのが典型的な手口だ。一部の証券会社は中国株と米国株、日本株について特定銘柄の買い注文受け付けを停止した。 楽天証券やSBI証券を含む国内大手の証券8社が自社のプラットフォーム上で不正取引があったと報告。こうした被害はハッカーから市場を守る上で、日本が抱える潜在的な弱点を浮き彫りにしている。 政府は国民に対して投資を通じ、退職後の資金準備を進めるよう促しており、証券口座への不正アクセスが大きな問題に発展する可能性もある。自分の口座がどのようにハッキングされたのか把握で
トランプ米大統領による関税政策の発表、撤回、そして中国に対する追加措置は、世界の金融市場を激震させた。先行き不透明感は新型コロナ危機時に匹敵する水準に達し、債券市場にも影響が及んだ。その後、上乗せ関税の90日間の停止措置により、市場は短期的には落ち着きを取り戻したように見える。 しかし、この表面的な安定こそが、危機対応において最も危険な落とし穴にリーダーたちを誘い込む恐れがある。つまり、現実が変わったにもかかわらず、古い前提に基づいて意思決定をおこなってしまうという落とし穴だ。 危機は多くの場合、それまで疑問視されていなかった前提が突然崩れることによって引き起こされる。2008年の世界金融危機では、米国の住宅価格が全国的に下落することはないという前提が突如崩れ、無関係に見えた資産が連鎖的に価値を失った。 しかし本当の問題は最初のミスではない。その波及効果によって長年信じられてきた根本的な前
イーロン・マスクやジェフ・ベゾスにはまったく関心がないが… エマニュエル・トッド「ピーター・ティールには人間的興味を覚える」 エマニュエル・トッドの新刊『我々がどこから来て、今どこにいるのか?』は、ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換えた画期的な書籍だ イーロン・マスクやジェフ・ベゾスにはまったく関心がありませんが、ピーター・ティールには人間的興味を覚えます──そんな意外とも言えるコメントをしたのは『我々がどこから来て、今どこにいるのか?』(上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか/下 民主主義の野蛮な起源、堀茂樹訳、文藝春秋)を刊行したエマニュエル・トッドだ。 トッドによると、同書の英語版が刊行されたのちにピーター・ティールからコンタクトがあったそうだ。トッドはティールをどう見ているのか。日本語版の発売に合わせて来日していたトッド本人に話を聞い
ティールの盟友でAI兵器企業の経営者 AIに、「シリコンバレーのパワーカップルはどんな人たちか教えてください」と聞いたら、「スティーブンス夫妻のような人たち」という答えが返ってくるかもしれない。 トレイ・スティーブンスとミシェルの2人はサンフランシスコの風光明媚なエリアに暮らし、「王と女王」の集まりを主宰して楽しんでいる。2人はともに、互いの頭を占めていた問題をきっかけに起業した。ミシェルの場合、それはキリスト教の信仰だった。 トレイはオハイオ州の小さな町で、南部バプテスト派(米国の保守的なプロテスタントの一派)の牧師の孫として育った。ミシェルはペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のローマカトリックの家庭の出身だ。 米ジョージタウン大学で出会った2人は、互いに人生で信仰を重視していることを知って絆を深めた。 大学卒業後、スティーブンスは米国の情報機関でコンピュータ言語学者として働いた。さら
顧客のお金を管理し、増やしてくれるはずの金融機関には、他の分野よりも多くのサイコパスがいるとされる。彼らは企業で出世しやすい傾向にあるものの、追求するのはあくまで自分の利益であり、その結果、顧客や経済に大きな損失を与えることにもためらいがないという。企業とサイコパスについての研究で知られる英国の経営学者が解説する。 最大10%にその傾向がある あなたは自分の積み立てている年金を、サイコパスに運用してもらいたいと思うだろうか。株式ならどうだろう。 私が企業サイコパスとグローバル金融危機についての研究を始めてから、「金融サイコパス」の概念は人々の耳目を集めてきた。金融サイコパスとは、情け容赦なく貪欲で、利己的に他者の金銭をあつかう金融機関の社員を指す。 金融サイコパス理論が支持された理由として、金融サービス業では他の分野よりもサイコパスがよく見つかるという事実がある。金融サービス業の従業員の最
ピーター・ティールが神についてスピーチしたとき、すべてがぴたりとはまった──それは2023年に開かれた、トレイ・スティーブンスの40歳の誕生日パーティーでのひと幕だ。 スティーブンスはティールが率いるベンチャーキャピタル(VC)のパートナーで、AI兵器などを開発するアンドゥリル・インダストリーズの共同創業者でもある。 ニューメキシコ州にある彼の自宅で開かれたパーティーは、キャビアバンプ(キャビアを手の甲に載せ、乾杯のかけ声に合わせてひと口で食べる)とミモザカクテルの応酬を重ねた後、朝まで続いた。 翌日のブランチのテーマは「聖霊」だった。シリコンバレーのビリオネアで右派のキングメーカーでもあるティールが、「奇跡と赦しとイエス・キリスト」をテーマにスピーチをすると、220人を超える招待客の誰もが彼に魅了された。
政治哲学が専門の米ノートルダム大学のパトリック・デニーン教授は、リベラリズムやその現代社会への影響について批判的に論じてきた仕事で知られる。2019年に刊行された主著『リベラリズムはなぜ失敗したのか』は、各方面で絶賛され、オバマ元大統領も評価した。そんなデニーンに、フランス「フィガロ」紙が米国政治に何が起きているのかを聞いた。 ──2025年2月14日のミュンヘン安全保障会議では米国の副大統領J・D・バンスの演説が注目されました。あの演説をどのように解釈していますか? あの演説の狙いは、欧州の政界に電気ショックを与えることでした。10年以上前から、米国を含む西側のリベラル・デモクラシー陣営の支配階層は、リベラリズムを守るためなら、リベラリズムに反する手段も使っていいと考えてきました。「進歩主義という大義のためなのだからいい」という理屈で、言論の自由が抑え込まれ、SNSの検閲が試みられ、米国
トヨタの水素事業トップは英紙の取材に対し、中国の水素カーへの技術が上がり、「もう時間がない」と焦りをにじませたという。電気自動車で後塵を排していた日本勢に、水素で巻き返しを狙うチャンスはないのか。 中国が作った巨大水素ルート 未来の車はどうなっていくのか。世界がトランプ関税をめぐる動きに翻弄されるなか、中国は水素で動く自動車の開発を着々と進めているという。トヨタの水素事業専任組織「水素ファクトリー」の山形光正プレジデントは、「時間が残されていない」と焦りをにじませたと英「フィナンシャル・タイムズ」は報じている。 トヨタや韓国の現代自動車をはじめとするアジアの自動車メーカーは、水素を将来の燃料の一つとして位置づけてきた。一方、近年では欧米勢が電気自動車(EV)の普及を推し進め、水素カーは鳴りを潜めていた。 水素は誤った扱い方や環境によって火災や爆発のリスクがあるものの、その技術や施設が確立さ
歳を重ねるとともに、変化する考えがある。歳を重ねても、変わらない考えがある。78歳になった哲学者ピーター・シンガーが、仏紙「ル・モンド」に現在の「死生観」を語る。 存命の哲学者のなかで世界一の影響力を持つとされる、オーストラリア人哲学者のピーター・シンガー。彼の「功利主義」の道徳哲学は、次のように要約できる。 「もし何か悪いことが起こるのを防ぐ力が私たちにあり、その力を使うとき、同じくらい道徳的に重要なことを犠牲にしなくてもいいのなら、私たちにはそれをする道徳的な義務がある」 地上にある「善」を最大化するのが私たちの義務だというのが、功利主義の考え方だ。シンガーは、その功利主義の考え方を拡張し、動物の利益も考慮すべきだと論じてきた。1975年の著書『動物の解放』は、種差別(ヒト以外の生物に対する差別)反対運動の哲学的バックボーンとなったことで知られる。シンガーは、安楽死に関する主張で物議を
右傾化した人たちに共通する特徴 彼らの発言は、まずはmixiが提携するニュースサイトから引用した「mixiニュース」への感想。加えて「ハム速【ハムスター速報】」「痛いニュース」といった2ちゃんねる系のキュレーションサイト(まとめサイト・まとめブログ=インターネット上の情報を、特定の価値観で収集・編集して再発信するサイト)の記事を引用して、持論を展開するものが多かったと思う。 当時、こうしたキュレーションサイトが扱うネタは、政治にかかわるネタではなぜか嫌韓嫌中を中心とする排外思想を感じさせるものが多かったし、特に僕の仕事柄(社会的困窮者への取材が多かった)、主に生活保護受給者などの社会的弱者を嘲弄・差別するようなネタに露骨な差別コメントがついていることに辟易し、強い怒りを感じていた。
「第1子の育児、真っ只中」という母親のなかには、「2人目なんて絶対に無理」と思っている人もいるだろう。一方で、「2人も3人も一緒」と感じている母親もいる。 女性のメンタルヘルスの観点から言うと、子供の数は「0」でも「1」でも「3」でもなく、「2」がベストという研究結果が発表された。 中国・蘇州大学の研究者らは、約5万5000人の英国人女性のデータを分析し、子供の数とメンタルヘルスの関連を調べた。学術誌「ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダーズ」に掲載されたその研究結果によると、子供を持つ母親は、子供のいない女性に比べて、双極性障がいや大うつ病性障がい(うつ)の発症リスクが最大で30%低いという。 さらに、「子供が1人から2人に増えると、精神衛生上の問題は大幅に減少し、子供の数が2人のときにリスクが最も減少することがわかった。2人を超えると、予防効果は頭打ちになり、それ以上の利点は
過去に繰り返されたインドとパキスタンのあいだの軍事衝突がまた起こってしまった。今回は、前回までとは異なるリスクがあると米紙「ニューヨーク・タイムズ」は報じる。この数年で、両国を取り巻く世界情勢や同盟関係が大きく変わったのだ。 インドとパキスタンの軍が前回衝突したのは2019年。あわや核戦争になるかとも危惧されたが、最初の小競り合いの後、米国のとりなしもあり、事態は急速に沈静化した。 それから6年。今回の衝突には、新たな不安要素がある。 兵器の流れの変化を見ると、インド、パキスタン、中国という3つの核保有国が隣り合う特に不安定なアジアのこの一角で、新たな協力関係が形成されていることがわかってくる。 非同盟の伝統があるインドは、米国への接近をためらってきた歴史を脱し、米国やほかの西側諸国から軍事装備を数億ドル(数百億円)規模で購入している。それと同時に、冷戦時代の同盟国だったロシアからの低価格
米国のゲーマーが政治化したきっかけとは? ゲーマー文化は近年、米国政治に大きな影響を与えている。 その要因のひとつに、人々が「政治に触れる場所が変わった」ことがある。 特に若い世代は、テレビではなくTwitchやYouTubeなどのライブストリーミングプラットフォームを視聴し、チャットやミームを通じてリアルタイムで参加しながら政治に触れるようになった。
「第2のバフェット」が決して現れない理由 ウォーレン・バフェット氏はただ一人しかいない。「第2のバフェット」は決して現れない。 バフェット氏は3日、史上最も成功した投資の一つに育て上げた複合企業バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任すると発表した。同氏にかなう者はなく、第2のバフェットが決して現れない理由は三つある。人物、時代、そしてパッケージだ。 まず人物から始めよう。バフェット氏は極めて優秀であるだけでなく、長い人生のほぼ全てを株式市場のことだけを考えて過ごした。特に投資家としてのキャリア初期に収めた比類なき成功は、普通の社会的・家庭生活をあきらめるという耐えがたい犠牲に支えられていた。
スイスのビジネススクール国際経営開発研究所(IMD)がまとめた2024年の世界競争力ランキングでは38位、ひとり当たり名目国内総生産(GDP)も38位と、近年、経済関連のランキングにおいて日本の順位は低迷している。 経済大国の地位が揺らぎつつあるなか、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が「日本への信頼度」に関する興味深い分析を紹介している。 「米中に代わるパートナー」になるのは? 同紙によれば、シンガポールのトップシンクタンクであるISEASユソフ・イシャク研究所が東南アジア11ヵ国を対象に「最も信頼できる大国はどこか」というアンケート調査を実施した。これに対し、66.8%が日本と回答して最も多い結果となった。 シンガポール南洋理工大学社会科学部の古賀慶准教授は、日本の外交政策は安定、かつ一貫していることから、他の超大国とは違って、政治的・軍事的脅威とみなされていないと同紙にそ
父はヘイトワードに触れていた まず、僕が最も苦痛に感じたのは、明らかにネトウヨ的なメディアに触れていなければ使わないであろう、いくつかの特定用語(ネットスラング)が父の言葉の中に混在したことだ。 実際に父の口から出たそのスラングを書き出すところから始めた。結果はこうだ。 ・韓国人をさげすむ「火病る」 ・中国韓国北朝鮮を反日国家としてまとめた「特亜」(特定アジア) ・ネット以外のメディアを見下す「マスゴミ」 ・旧民主党を貶す「ゴミンス」 ・左翼への蔑称である「パヨク」 ・生活保護受給者への侮辱や制度そのものの蔑称としての「ナマポ」 ・他国文化等を自国由来と主張する韓国を嘲弄する「ウリジナル」 洗い出してみればたったの7語だし、父が四六時中こうしたスラングを口にしていたわけでもない。けれど、僕にとってこれはやはり、非常にインパクトのある語句だった。なぜならこれらは、単にスラングというより、明確
ミャンマー内戦では、若者も戦闘に加わっている一方、女性は「弱い」と考えられて後方業務に回されることが多いという。 英紙「ガーディアン」が取材した反乱勢力の18歳の女性スナイパーは、そんな家父長制に対しても戦いを挑んできたひとりだ。彼女のような人々の活躍は女性を見る目を変えている一方、未来ある若者が戦わなくてはならない状況そのものが正しいのか、疑問を投げかけもする。 18歳の女性スナイパー アニナは、あらゆる面で典型的なティーンエイジャーだ。ボーイフレンドと漫画、サッカー(ちなみにマンチェスター・シティFCのサポーターだ)を愛する。最近まで、TikTokのダンスが彼女の日々を明るくしていた。「どんな踊りも大好き」と彼女は言う。 ガーディアン紙が接触したとき、アニナは18歳の誕生日を目前に控えていた。彼女はミャンマー国軍の空襲から逃れる際に足首をねんざし、松葉杖をついていた。 チン州の民兵であ
旅行中のトラブルに関して、米紙「ワシントン・ポスト」に読者からこんな質問が寄せられた。 米国へ向かうフライトになぜかオンラインチェックインできず、空港のカウンターで「SSSS」と印字された搭乗券を渡されました。この「SSSS」はいったい何の略ですか? なぜ同じ便に乗った夫の搭乗券には何も記されておらず、スムーズにチェックインできたのでしょう? 世界中を飛び回っている同紙のトラベルライターは次のように回答する。 「絶対に当たりたくないもの」 私自身、「SSSS」が印字された搭乗券に当たったことがある。それを見たとき、心拍数が跳ねあがったのを覚えている。 その4つ並んだSが何を意味するのかは思い出せなかったが、ネット上で「死の接吻」と呼ばれたり、「絶対に当たりたくないもの」と言われているのは知っていた。 とりあえず検索してみると、「Secondary Security Screening Se
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月2日(金)の「CNN」に次の一文がありました。 Once seen as a producer of clumsy knock-offs, Chinese carmakers have catapulted to the forefront of the growing global EV industry — a major coup for a country aiming to transform into a fully fledged tech po
娘のいない家は「かわいそう」 生まれてくる子供の性別は、いつの時代・どこの地域の親でも気になるものだ。そして、男女どちらが好まれるか、社会や時代によって異なることもまた事実である。 かつては、働き手や跡継ぎとして息子が重宝されたヨーロッパでは最近、娘のほうが好まれる傾向にあるようだ。ますます多くの人が「息子はあまりほしくないけど娘はほしい」と考えるようになっているという。 息子が不人気なのは、子供を持つ親本人たちのあいだだけではないようだ。 独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」の取材に応えた、3人の息子を持つ母親は、3人目が生まれたときに近所の人に「また男の子だったのね……」と憐れまれたと語る。女の子が一人もいない家庭は周囲からも「かわいそう」と思われるのだ。 娘のほうが好まれる傾向は、多くの産婦人科医や助産師が現場で見ているのみならず、ポーランドの研究チームが2023年にヨーロッパ全土
ネットで「取るに足らない、もしくは刺激のない」コンテンツを延々とスクロールすることによって生じる知的退化、もしくは、そのようなコンテンツ自体を指す「ブレインロット(脳の腐敗)」という単語が、2024年に注目された。そして最近ではこのブレインロットに、さらなる進化が起きているようだ。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、2025年になって「イタリアン・ブレインロット」という新しいジャンルが登場し、Z世代・アルファ世代のあいだで急激に広まっているという。 始まりは、AIで生成された奇妙なキャラクターたちがTikTokのフィードに現れるようになったことだった。こうしたキャラクターは、動物や人間と無生物が融合したような姿をしており、多くは「#italianbrainrot」というハッシュタグとともに投稿されている。このハッシュタグの再生回数は、すでに合計で30億回を超えている。 これらのミーム
長野県の諏訪湖で冬に見られる「御渡り」という自然現象がある。凍った湖面に氷の細長い隆起ができるこの不思議な現象は、神聖なものとして長きにわたって記録されつづけてきた。しかし直近7年間にわたってこの現象は起こっておらず、地元の人々は地球温暖化の影響を肌で感じている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が現地を取材した。 真夜中の轟音、朝起きたら… 少なくとも6世紀にわたり、日本中央部の山々に囲まれた諏訪湖畔に暮らす人々は、かつて「神の通った跡」として崇められていた自然現象の再来を祝うことで、冬の深まりを記録してきた。 その自然現象は、凍てつくような寒さが何日も続き、諏訪湖が真っ白な氷で覆い尽くされた後、ようやく出現する。まず、人々は夜中に轟音で目を覚ます。そして夜が明けると、その音の正体が明らかになる。神秘的な氷の細長い隆起が湖面に現れ、まるで身をくねらせる龍の背中のように蛇行しているのだ。 これ
この世のあらゆる食べ物にアレルギー反応を起こしてしまうキャロライン・クレイにとっては、食生活のみならず、恋人とキスするのも、友人と会うのも一苦労だ。それでも彼女はポジティブさを忘れず、自分の人生を楽しもうとしている──。 食生活が一変 私はマスト細胞活性化症候群と診断された。これは免疫系が過剰に活動してアナフィラキシーショックを引き起こす疾患で、さまざまなものに対するアレルギーを起こしうる。珍しく、治癒が不可能な疾患だ。 2歳のころから軽い症状があり、自分がナッツアレルギーだということはわかっていた。だが2017年、18歳のときに決定的な出来事が起こった。当時マサチューセッツ州の大学に通っていた私は、友人とチョコミントアイスを食べようとしていた。すると、いつの間にかアナフィラキシーショックを起こし、友人は私を連れて病院に駆け込んだ。 この瞬間から、私の体はほとんどすべてのものを拒絶するよう
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『クーリエ・ジャポン | 海外メディアから記事を厳選!』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く