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衆院選
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「コンテンツ」という言葉を聞く機会は、2010年代後半から急激に増加した。そうした世の中のコンテンツ全盛時代に合わせ台頭した一つのビジネスモデルである「コンテンツスタジオ」。名前だけが一人歩きしているような印象も受けるこのコンテンツスタジオを解明し、時代の変化の糸口を考える。 目次 コンテンツスタジオとは 代表的なコンテンツスタジオ コンテンツスタジオのおもしろさ コンテンツスタジオに必要なものとは illustration by エノシマナオミ コンテンツスタジオとは コンテンツスタジオとは、その名の通りコンテンツを制作するスタジオのことである。しかしこの言葉が広まるようになったのは、コンテンツスタジオがただ制作のみを行う制作会社の役割を大きく逸脱したことに由来する。別名「ブランドスタジオ」と呼ばれたりもするこのコンテンツスタジオ。 まずはその成り立ちから紐解いていこう。 本来のコンテン
「オーリーさえなくなれば、スケートボードはもっと無限に広がる」と語り、スケートボードの新しい可能性を模索し続ける鬼才・森田貴宏。フィルマー、スケーター、スケートショップの運営者と様々な顔を併せ持ち、それぞれの活動で固定概念を覆し続ける彼のおもしろさに迫る。 目次 森田貴宏が壊すスケボーの当たり前 FESNで表現する独自の世界観 「オーリーはいらない」という哲学 類は友を呼ぶ、彼の周りの個性派 illustration by エノシマナオミ 森田貴宏が壊すスケボーの当たり前 森田貴宏はビデオプロダクション”FESN“(Far East Skateboard Network)を運営するスケートボードフィルマーだ。FESNは難易度の高いトリックの連続で構成される従来のスケートビデオを嘲笑うかのように、「スケートボードに乗って、滑る」ことに焦点を当てた作品を作り続けている。 Takahiro Mo
タイラー・ザ・クリエイターが率いていたヒップホップクルー、OFWGKTA(通称オッド・フューチャー)。今は解体しているこのクルーだが、ヒップホップ、音楽、いや世の中は彼らの登場以前と以降で決定的に分かれる。OFWGKTAとは何だったのかを知ることは時代の現在地を知るきっかけになるだろう。詳細かつ味のある紹介を、待ち望んだあなたのために。 目次 OFWGKTA(Odd Future)とは OFWGKTAのメンバーたち OFWGKTAという感情の塊 OFWGKTAが世界に仕掛ける奇襲 OFWGKTA帝国の拡大 illustration by エノシマナオミ OFWGKTA(Odd Future)とは OFWGKTAのTumblrより OFWGKTAとは、Odd Future Wolf Gang Kill Them Allの略称であり、Odd Future(オッド・フューチャー)と呼ばれるヒップ
ドラッグから音楽、性的マイノリティの話題から環境問題やグルメ、健康に至るまで様々なジャンルのコンテンツを扱うマルチカルチュラルメディア・VICE。扱うジャンルが多岐にわたるにも関わらず、VICEのコンテンツにはどこか共通する”VICEっぽさ”がある。感じることはできても、言語化することは難しい”VICEらしさ”の輪郭を探ってみる。 目次 VICEとは VICEのキャッチコピーとネーミング VICEのトガったコンテンツ VICE Japanのコンテンツ哲学 illustration by エノシマナオミ VICEとは VICE とはドラッグからテクノロジー、性的マイノリティから健康まで幅広いジャンルを彼ら独自の視点で切り取り発信するデジタルメディアだ。1994年にカナダはモントリオールで作られた16ページのパンク雑誌“VOICE”に端を発し、現在では世界37ヶ国に拠点を置く巨大メディアとなっ
YouTube上で異彩を放つ音楽チャンネル「Aviencloud(アビエンクラウド)」。正体も所在も謎に包まれたこのチャンネルは、音楽とイラストの組み合わせによって私たちに新しい出会いを届けてくれる。謎多きアビエンクラウドと、YouTube上の音楽プロモーションチャンネルの魅力を解明する。 目次 Aviencloudとは Aviencloudのおもしろさ センスで勝負するチャンネルたち illustration by エノシマナオミ Aviencloudとは Aviencloud(以下アビエンクラウド)とは主に音楽配信を行うYouTubeチャンネルだ。その特徴は、音楽が流れる背景にイラストが掲載されているところにある。アビエンクラウドの正体は不明だが、YouTube上の情報を辿るとどうやらドイツが拠点のよう。前述の音楽とイラストを組み合わせた動画配信はもちろん、24h365日彼らがチョイス
「日本の就職活動はおかしいー」実際の「就活」を通じてこう感じる人は多いだろうし、世間でもよく語られる話題だ。しかし、それらは大抵「新卒一括採用はおかしい」だとか、「みんなスーツを着て〜」「海外では〜」など、表面上の就活システム批判に過ぎないことが多い。一方で、就活をもっと根本的な部分から批判しているのが宮台真司だ。 彼の著作『宮台教授の就活原論』は、就職活動界隈では言わずと知れた自己分析本『絶対内定』のアンチテーゼとなる作品である。日本の就職活動の歪さを浮き彫りにしながら、その歪な社会で生きていくために必要なヒントを提示している。『14歳からの社会学』より踏み込んだ正しい<社会>との関わり方を、「就活」に焦点を当てて紐解いてみよう。 目次 『宮台教授の就活原論』とは 仕事での自己実現 就活に蔓延る適職幻想 就活に自己分析は必要ない ホームベースの重要性 最終目的と選ぶ能力 illustra
スケートボードが2020年東京オリンピック競技に決まって以来、スケートシーンにおいては賛否両論様々な意見が飛び交った。そして、2020年を迎えオリンピックが近づく今、スケーターが抱いていた期待と不安はどのように変わっていったのか。それらを整理して、今一度スケートボードとオリンピックの関係性について考え直してみる。 目次 スケートシーンとオリンピック オリンピックへの期待 スケート文化へのディスリスペクト ストリートスケートの意義 image by エノシマナオミ スケートシーンとオリンピック 2016年8月、スケートボードが正式にオリンピック種目になることが決まった。オリンピック競技になることはスケートボードに注目が集まるということを意味するにも関わらず、スケーターは手放しに喜ばない。その背景にはストリートを重んじるスケートボード特有の文化や、スケートボードとは何なのか?という根本的な問い
中島らものドラッグ・エッセイ、『アマニタ・パンセリナ』。大麻や覚醒剤、咳止めシロップ、シンナー、睡眠薬から毒キノコやガマガエルまで幅広い”ドラッグ”を扱っているが、本書はただのドラッグ・カタログではない。中島らもが”ドラッグ”を通してたどり着いた「なぜ人は酩酊を求めるのか?」の答えに迫る。 目次 『アマニタ・パンセリナ』と『バンド・オブ・ザ・ナイト』 『アマニタ・パンセリナ』が越えたモラルの壁 踏み石理論の正当性 人がドラッグを求める理由 illustration by Issey 『アマニタ・パンセリナ』と『バンド・オブ・ザ・ナイト』 『アマニタ・パンセリナ』は、中島らもが自身の体験談や古今東西から集めたエピソードを基に、ありとあらゆるドラッグについて語ったドラッグ・エッセイだ。中島らもの「ドラッグ」についての著作というと、『バンド・オブ・ザ・ナイト』を思い浮かべる人が多いかもしれない。
「アメリカでは2020年までに労働人口の50%がフリーランスになる」なんて言われているのに、日本ではまだフリーランスとしての働き方は一般的ではない。そんな中”フリーランスの王”を名乗り、フリーランス文化を世に広めようとしているのがStockSun代表、株本祐己だ。彼が創ったフリーランスネットワークStockSunには、フリーランスという生き方を良しとする「価値観」を持つ人々が集まる。実利とカルチャーが入り混じった新しい共同体の時代の芽吹きに迫る。 目次 フリーランスという生き方 フリーランス集団、StockSun 株本祐己と年収チャンネル StockSunオンラインサロンの設立 illustration by Issey フリーランスという生き方 フリーランスの定義とは、どうやら「会社に所属することなく個人で仕事を請け負う働き方」らしい。しかし、自称「フリーランスの王」である株本祐己の話を
2019年に発表され音楽界の話題をさらった、タイラー・ザ・クリエイターのアルバム『IGOR』。このアルバムをタイラーの歴史から紐解くと、彼自身に起きた大きな変化が浮かび上がってくる。そしてこの変化は決してタイラーに限った話ではない。日本のアーティストtofubeats。ベッドルームポップ。我々がその渦中にいる大きな変化の正体に迫る。 目次 『IGOR』で起きた革命 tofubeatsが歩んだ道のり ベッドルームポップの時代 ひとりになる人たち illustration by エノシマナオミ 『IGOR』で起きた革命 タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)が2019年に発表したアルバム『IGOR』。このアルバムは全米ビルボードチャートで自身初となる1位を獲得。各メディアが発表する2019年のベストアルバムにも軒並みランクインし、このアルバムがセールスはもちろん、音
『14歳からの社会学』は2008年に刊行された社会学博士・宮台真司の著作である。サブタイトルは「これからの社会を生きる君に」だ。そのタイトル通り、この本は14歳という”子どもと大人のあいだ”にいる「君」に、<社会>との関わり方を説いている。2008年に14歳だった「君」はもう大人だし、世界も10余年の時を経て大きく変わった。しかし、時が経った今も宮台真司が発するメッセージは色褪せない。大人になった私たちは<社会>と正しく関われているだろうか?『14歳からの社会学』を通して、今一度見つめ直してみる。 目次 宮台真司の優しい名著『14歳からの社会学』 自由と尊厳 仕事と自己実現 感染動機 世界を感じること Illustration by エノシマナオミ 宮台真司の優しい名著『14歳からの社会学』 『14歳からの社会学』は14歳という”子どもと大人のあいだ”にいる「君」に語りかける口調で書かれて
夜と街はスケーターの大好物だが、東京の夜を代表するスケートボードクルーといえばKP TOKYOで異論はないだろう。しかし、その知名度と人気とは裏腹にKP TOKYOの正体は謎に包まれている。今、一番イケてる反社会派スケートボードクルー、KP TOKYOのカッコよさの正体に迫る。 目次 KP TOKYO “Straight Up Underground” KP TOKYOのメンバー 圧倒的ストリートスキル ミステリアス×カオス 街を駆けるカッコよさ ビジュアルで表現される”思想” Illustration by エノシマナオミ KP TOKYO “Straight Up Underground” KP TOKYOは名前の通り東京を中心に活動するスケートボードクルー。そのキャッチコピー、”Straight Up Underground”(正真正銘のアングラ)が指し示す通り、社会全体に喧嘩を売っ
中島らもの急逝により未完結となった作品、『ロカ』。死を予期していたのではないかと思うほどに世界観が爆発しているこの問題作は、一切の”うわべ”がなく本音に満ちている。彼が『ロカ』で伝えたかった”本当のこと”とは何だったのだろうか。 目次 未完の近未来私小説『ロカ』 あらすじ 小歩危ルカを通して語られる中島らもの本音 なかったことにされる現実 精神の緑内障 ヒマが世界を形作ってる いい文章の書き方 人間の役割と生と死 Illustration by エノシマナオミ 未完の近未来私小説『ロカ』 中島らもの小説には私小説が多い。彼の代表作のほとんどは私小説かエッセイであり、基本的に過去の自分について書いている。しかし、中島らも最後の長編小説『ロカ』は一味違う。 「近未来私小説」と題されている通り、未来の自分を想像して描いたものなのだ。中島らもは52歳で亡くなったが、『ロカ』の主人公・小歩危ルカは6
中島らもの作品には名言、もといパンチラインが多い。しかしそれは意図して書かれたというよりも、常に考えていたことが作品上に染み出してきたような、そんな印象を受ける。そんな彼の心に刺さる名文の数々を出典とともに紹介する。 目次 中島らもの著作に散在する名言 中島らもの思想が表れた名言 中島らもの生と死についての名言 中島らも自身について述べた名文 中島らもの美しい文章を味わう Image by エノシマナオミ 中島らもの著作に散在する名言 中島らもの著作には美しく、考えさせられるような文章が多い。しかしその美しい文章はちょっとしたところにサラッと書かれていたりして、なかなかどこに書かれていたか思い出すのが難しい。今回はそんな各著作に散在する、中島らもフレーバーあふれるフレーズの数々を集めてみたので紹介しようと思う。 中島らもの思想が表れた名言 中島らもの魅力の一つには、彼の独特な視点がある。住
2019年、新アルバム『IGOR』が各方面から高い評価を得たタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)。しかし彼がこのアルバムを作るためには、前アルバム『Flower boy』で行われた孤独の発散が必要だったのではないだろうか。「孤独」をテーマに作成されたアルバム『Flower boy』から『911 / Mr. Lonely』 に焦点をあて、彼がこの曲で描いた世界を解剖する。 目次 『Flower Boy』における孤独の発散 アルバムを象徴する一曲『911/Mr.Lonely』 Part1.「911」でのループ Part2.「Mr.Lonely」でのループ Image by エノシマナオミ 『Flower Boy』における孤独の発散 タイラーの4作目のアルバム『Flower Boy』は、それまでのタイラ・ザ・クリエイターの活動を考えた時に、とても異質なアルバムだった
中島らもの最高傑作、『バンド・オブ・ザ・ナイト』。その中で描かれるジャンキーたちの悲喜劇は、逆説的にこの世界の歪さを浮き彫りにする。何度読んでも色褪せない本作の魅力を語り尽くす。 目次 『バンド・オブ・ザ・ナイト』は中島らもの最高傑作 あらすじ ヘルハウスの住人のあふれる個性 酩酊を言語化した言葉の濁流 『バンド・オブ・ザ・ナイト』から世界を見直す 町田康が付け足す後味 illustration by エノシマナオミ 『バンド・オブ・ザ・ナイト』は中島らもの最高傑作 『バンド・オブ・ザ・ナイト』は中島らものヘルハウス時代の話を描いた私小説。ヘルハウス時代とは、中島らもの家にジャンキー達が集まり、みんなで仲良くラリって生活していた時期である。 中島らもには数多くの名作があるが、『バンド・オブ・ザ・ナイト』はその中でも最高傑作であると思う。というのも、『バンド・オブ・ザ・ナイト』では、代表作の
About Danch Broadcasting ダンチブロードキャスティングについて Danch Broadcasting(ダンチブロードキャスティング)へようこそ。 私たちは「...
ダンチブロードキャスティングについて Danch Broadcasting(ダンチブロードキャスティング)へようこそ。 私たちは「カルチャーに人が集まる時代」が来ると信じています。そして、カルチャーの根底にあるのは「何に対しておもしろいと感じるか」という各々の世界観です。 自分と同じ価値観、世界観を持っている人が「おもしろい!」と感じるものは、きっと自分にとってもおもしろいはず。 音楽にプレイリストがあるように、私たちはまず「私たち自身がおもしろいと思うもののプレイリスト」を作ろうと思っています。 おもしろいと思うものを集め、おもしろさを言語化し、共有し続けたら、いつかもっとおもしろいものになるんじゃない? 願わくば、私たちの世界観がカルチャーにならんことを。 新しいメディアの形、”バーチャルZINE” ダンチブロードキャスティングはダンチガイなヤツらに贈るバーチャルZINE。バーチャルZ
中島らもの代表作である『今夜、すべてのバーで』。彼の美しい文章と深い内的思考は、読む私たちを陶酔させる。”アル中”を皮切りに人間の依存、中毒の本質に迫った本作で、彼は何を伝えたかったのだろうか。 目次 『今夜、すべてのバーで』でらもの世界観に浸る あらすじ 酒にまつわるお洒落な引用 中島らもを代弁する登場人物 中島らもが伝えたかったこと 『今夜、すべてのバーで』パンチライン illustration by エノシマナオミ 『今夜、すべてのバーで』でらもの世界観に浸る 中島らもの代表作、『今夜、すべてのバーで』は彼が連続飲酒の末倒れた時の、入院から退院までの体験をベースにした私小説だ。もしあなたが中島らも作品に少しでも興味を持っているのなら、是非最初に手に取ってみてほしい。 というのも、ドラッグを中心に話が進む『バンド・オブ・ザ・ナイト』など他の著作と比べ、本作は「アルコール」という私たちに
Youtube上で独自の進化を遂げているAMV。AMVの魅力の真髄を伝えるために、AMVが辿ってきた進化を、その進化に影響を与えたであろうhiphop的文脈から紹介する。そこに存在しているのはただの二次創作ではない。作品が誕生しカルチャーが生まれはじめているのだから。 ※この記事は、動画を見ながら読んでください。そうすると、とても楽しめます。 目次 AMVとは AMVの進化の過程 どうしてAMVが面白いのか AMVの進化は止まらない Dowsing by tojork AMVとは AMVとはその名の通り、Anime Music Videoの略だ。アニメの映像を編集し、音楽に載せて動画を作るという手法である。日本ではMADという呼び方がお馴染みかもしれない。ただ、現在のAMVは、いわゆるMADの域には収まりきらない。最近のAMVには、もはやアニメミュージックビデオという名前では片付けられない
死してなお熱狂的なファンの多い作家、中島らも。天賦の才を持ちながら、酒・ドラッグに溺れた彼が紡ぐ文章は美しく、今なお私たちを魅了する。そんな中島らもの魅力の正体に迫る。 目次 中島らもとは 中島らもの退廃的世界観 世界観と矛盾する真面目な性格 人間讃歌としての作品 作品から読み解く中島らもの人生 中島らも illustration by エノシマナオミ 中島らもとは 中島らもは2004年に急逝した作家である。酒とドラッグに溺れ、原稿を書くときも口述筆記に頼るほどに体がボロボロになり、階段から落ちて急逝したという破天荒な人生を歩んだ。彼独自の世界観が反映された作品は、今読んでも色褪せないばかりか彼の死後も重みを増し続けているように思える。一体、彼の何が私たちを惹きつけるのだろうか? 中島らもの退廃的世界観 中島らもの最大の魅力は、彼の「やりたいことしかやらない」という退廃的世界観である。「ギ
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