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ドラクエ3
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著者はじめての小説を、以前から楽しみにしていた。ちょうど旅にでかけるまえに掲載誌が届き、分厚い誌面から「デッドライン」のところだけひっちゃぶいて、旅行中、喫茶店をはしごして読み終えた。主人公の「僕」と友達になったような気がしていて、そのひとのことを、誰かと話したくなる。いとしい、という言葉も浮かぶ。なんだかわからないけれど「僕」のことが好きになる。この小説を十代で読む人もいるのかと思うと、うらやましい。たまたま食事の約束をしていた友人に会うなり、「デッドライン」の話をした。メニューをひらく間もなく話しつづけ、「デッドライン」は友達の手に渡った。その友達も読み終えたら、昂奮して誰かに話したくなったようで、四隅のべろべろになった「デッドライン」は人の手から手へとめぐりめぐって、いまはNYで暮らす女性の手もとにある。小説が海を泳いで、いろんな場所へと、回遊している。 作中の、舞台は2000年代初
たとえば電車の中で、笑顔で揺られている家族を見たとき。古い瓦がただ光っているのを見たとき。踏切をゆっくりと横切る黒猫を見たとき。駅前の数えきれない人々にまぎれて歩くとき。自分はいま確かに生きていて、現在の出来事を見ているはずなのに、誰かの、何かの記憶の中にいるように感じることがある。つまり、いま目に映っている光景は同時にその光景の過去でもあるのだから、その意味で、いま生きている人にこうして会っているということは、じつは死者と会っていることと変わらないのではないだろうか。子どもの頃から誰にもうまく伝えることのできなかったそんな感覚が、物語になって目の前に差し出された気がした。岸政彦の二作目の小説集『図書室』は、私にとって奇跡のような一冊である。 語り手の美穂は五十歳。大阪での静かなひとり暮らしの日々は、様々な記憶を呼び寄せる。小学生の頃。スナック勤めだった母が作り置きするカレーやおでん。たく
ある日、新潮社のKさんがニヤニヤしながら私のもとにやって来た。 「あのー、うちの『波』が今年で50周年なんですが、そのことをすっかり忘れていたんですよね」 私と同い歳のKさんは昨年6月号から本誌の編集長となった。その号の「編集室だより」に、彼は25年前の入社試験で「『波』に配属されたい」という希望を述べたと書いている。彼の、そして私が「地方都市に住んでいた十代の頃」、つまり1980年代の『波』には小林信彦や筒井康隆、大江健三郎の連載が載っていた。いわば、私たちの「本の世界」を広げてくれた雑誌だったのだ。その大恩ある雑誌の50周年を忘れていたって? 呆れていた私は、「で、ちょっとお願いがあるんですが......」という彼の話にさらに呆れることになる。1967年の創刊号から現在出ているまでの号をぜんぶ読んで、50年をふり返る記事を書いてほしいというのだ。しかも、2カ月半という短い間で! 「ナン
三十年以上前になるが、アメリカの大学院で量子エレクトロニクス(レーザー)の講義を受けて衝撃を受けた。研究が発展する上で数式が一つ一つ生き生きとした意味を持っていることがはっきりわかる。高度だけれどもわかりやすいのだ。日本ではどうしてこのように教えなかったのか、と恨みにさえ思った。大学で半導体や磁性体の先端研究に長年携わり、自分で講義をする身にもなって後から振り返ると、その教授は研究の歴史的な流れに参加もし、精通していたのだとわかる。整理され乾いた事実の積み重ねだけではなく、ましてや書物で学んで教えるのではなく、その背後にある考え方の変遷までを踏まえていた。研究のわくわくする最前線が学問として昇華していく過程を背景に講義をしていたのだ。大学院の講義とはそもそもそういうものなのだ。 歴史の流れを、人の営みの積み重ねとして描写した塩野七生さんの著作と出会ったときも、同質の衝撃を受けた。仕事柄、研
二〇一一年の春にフジモトさんが白血病と診断されたとき、似合うなあとまず思った。 第一報をくれた友人は電話口でもう泣いていたが、まったく、人はそれぞれ、似合う病気に罹るものだと感じた。二枚目は二枚目の、三枚目は三枚目の病気になる(僕はそのとき水虫の疑いを自分に抱いているところだった)。 それで電話口に向かって「大丈夫だよ」と自分でも驚くような平明さで、請け合いの言葉を発していた。 「白血病は彼に似合うけど、それで早世したら『似合いすぎる』から」 彼はいつでもオシャレな、自分に似合う服、似合う家、似合う調度に包まれていた。早世は過剰だ。「白血病を克服」が一番似合う。 何週間かして会ったフジモトさんも、いつも通りのフジモトさんだった。快癒を願いに、皆で伊勢神宮にお参りにいくことにした。折しも四十にして自動車免許を取得し、車を買ったばかりの僕のため、フジモトさんは初心者向けのドライブのプランを組ん
対象書籍名:『ゴダール原論 映画・世界・ソニマージュ』 対象著者:佐々木敦 対象書籍ISBN:978-4-10-332892-6 私は佐々木敦の書くものを好きだ、信頼もしている、その理由まで私は考えたことがなかったが今回この『ゴダール原論』を読んでわかった、彼が書くと書かれた対象がとても肯定的で活力に満ちたものに感じられるからだ、これは大変なことだ、彼は"批評家"ということになっているが肩書きはどうでもいい、というかこの肩書きは一般の批評家・批評文によって矮小化される。 一般に批評というのは「わかった」ことを書く、しかし批評が対象とする作品は批評家がそれに心を動かされたから書くのだから作品は批評より大きい、自分より大きい相手を「わかる」ということはそれを語る行為の前提において矛盾する。今回この本でいかんなく展開される佐々木敦の思考はわかることに向かうなんてセコいことでない、聖書や教典を丸ご
対象書籍名:『仏教思想のゼロポイント 「悟り」とは何か』 対象著者:魚川祐司 対象書籍ISBN:978-4-10-339171-5 ブッダの教えを分かりやすく解説する本である。このように言うと「ああ、そうですか。よくある類の仏教書ですね」と言われそうだが、実はそんな呑気に構えていられる話ではないのである。 本屋の仏教書コーナーに行けば、立派なタイトルの本がずらりと並んでいて、こういったものを手当たり次第に読めば、ブッダの教えなど苦もなく理解できるような気になってくる。しかしそれは大いなる錯覚である。実は、ブッダの教えを「本当に正しく解説している本」などほとんどないのである。それにはちゃんとした理由がある。 ご存じの方も多いと思うが、仏教は二五〇〇年の歴史の中で大きく変容し、本来のブッダの教えとは似ても似つかない新たな仏教運動として大乗仏教が起こってきた。その教義はブッダの教えとは全く違って
累計1億PVの超人気サイト「全回答」を完全収録。ウェブサイトのスタイルそのままに、手軽に携帯してたっぷり読める電子版。 村上作品に関する素朴なクエスチョンから、日常生活のお悩み、ジャズ、生き方、翻訳小説、社会問題、猫、スワローズ、そして珍名ラブホテルまで――。期間限定サイト「村上さんのところ」に寄せられた37465通の質問・相談メールに、村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、3716問! そのすべてを完全収録し、ウェブサイト掲載時と同様の横組みスタイルで再現。単行本8冊分の愉しみを、スマホやパソコン、タブレットや電子書籍端末にダウンロードして、手軽にたっぷり楽しめるコンプリート版!
対象書籍名:『原発依存の精神構造 日本人はなぜ原子力が「好き」なのか』 対象著者:斎藤環 対象書籍ISBN:978-4-10-314052-8 本書は二〇一一年九月から二〇一二年五月にかけて文芸誌『新潮』に掲載された斎藤環の連載評論「“フクシマ”、あるいは被災した時間」をまとめたものである。単行本化にあたりタイトルが変更された。新しいタイトルは本書全体の紹介となっており、連載時のタイトルはその出発点にあった問題意識を伝えている。原発事故は我々の時間意識を完全に変更させてしまった――これが本書における斎藤の出発点である。 原発事故は、通常なら相容れないはずの三つの時制の共存、「時制の混乱」をもたらした。我々はいま原発事故という決定的な出来事が起きてしまった後の時間を生きている(斎藤は精神医学者木村敏の言葉を借りてこれをポスト・フェストゥム[=祝祭の後]と呼ぶ)。しかし、その出来事は終わってい
対象書籍名:『知らない映画のサントラを聴く』(新潮文庫nex) 対象著者:竹宮ゆゆこ 対象書籍ISBN:978-4-10-180002-8 二〇一四年九月、「キャラクター」と「物語」の融合を謳って、新潮文庫nexの刊行が開始された。しかし、それが魅力的な作品を多数産み出していることは確かにせよ、具体的な理念はまだ読者に伝わっていないように思われる。ライトノベルでも純文学でもないが、「キャラクター」を軸に据えた小説。これだけではイメージを作ることは難しいかもしれない。けれど、すでに刊行された作品の中に、「キャラクター」の吸引力をまざまざと見せつけてくるものが存在する。それが竹宮ゆゆこによる『知らない映画のサントラを聴く』である。 彼女はこれまでもライトノベルの領域で、『とらドラ!』や『ゴールデンタイム』といった作品において文体へのこだわりを見せてきたが、その姿勢は本書において一層強調される。
「文体」というものを、どうも甘く見ていたようだ。よほどのマニアでもない限り文体なんてものに興味を抱くことはない。文体なんて云々しているヒマがあったら一冊でも多くの小説を読んだ方がいい。そう思っている読者に一喝を与え、目から鱗をぼろぼろ落とすのが本書である。 かっこいい文章を書かんがために本書を読む人はちょっとがっかりするかも知れない。しかし、本を読む人、それも「練達な読書人というには自分はちょっとなぁ」と思っている人が読むとこの上なく楽しいし、なんと役にも立つ。文体の本なのにプラクティカルなのだ。ちょっとびっくりだ。 いや、いや。プラクティカルどころか本書を読んだあとでは世界の見方や、あるいは生き方までも変わってしまう人もいるだろう。これ、大げさではなくて本当なんです。 「私たちは命を削って文章を読み書きしている」と著者は書く。有限な、そして貴重な人生の時間の一部を削って、私たちは文章を書
新潮新人賞から、またまたとんでもない才能が出現した。上田岳弘のデビュー単行本『太陽・惑星』は、第45回(2013年)の同賞を受賞した「太陽」に、〈新潮〉14年8月号初出の「惑星」を併録する。「太陽」は太陽が主役だし、「惑星」は惑星が主役――という意味では思いきりストレートだが、文芸誌掲載作としては破天荒きわまる小説だ。 “厳密に言えば、太陽は燃えているわけではない”の1行で始まる「太陽」は、太陽内部の核融合で金(Au)が生まれる可能性がない理由を説明したのち、“金が必要だと切実に願いながら”新宿のホテルでデリヘル嬢を待つ大学教授・春日晴臣の視点に移動する。部屋を訪れた美女・高橋塔子は、“斜陽貧乏アイドル”として売り出されるはずだったのに3・11でその計画が反故になり、投下資金回収のためデリヘル店で働くことに――という背景を明かしたのち、舞台は20年以上前のアフリカに移り、おそろしく優秀な頭
対象書籍名:『知ろうとすること。』(新潮文庫) 対象著者:早野龍五・糸井重里 対象書籍ISBN:978-4-10-118318-3 いま、私は東京大学とスイス・ジュネーブのCERN(セルン)(欧州合同原子核研究機構)を研究拠点にして活動していますが、同時に、東日本大震災の際に福島第一原子力発電所の事故による放射線について、Twitter から情報発信を行なって以来、福島での内部被ばく状況も調べ続けてきました。 福島では、南相馬市立総合病院で非常勤としても勤務されている東大医科研の坪倉正治先生や、福島県立医大の放射線医である宮崎真先生と一緒に、ホールボディカウンターを使った内部被ばく検査や、学校給食の放射線量を継続して調べる陰膳(かげぜん)調査などを行ってきました。そして、原発事故から3年半経ち、放射線値を計測し評価を重ねた結果として、福島に暮らす方の内部被ばくについては、日常生活が脅かされ
対象書籍名:『貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告【増補新版】』 対象著者:阿古智子 対象書籍ISBN:978-4-10-603757-3 二〇〇九年、貧しい農民や都市に暮らす出稼ぎ農民工など、中国の弱者が直面する問題をビビッドに描いた意欲作が刊行されて反響を呼んだ。本書の初版「貧者を喰らう国」である。 著者は農村や都市の小中学校でクラス副担任と一部授業を担当し、農村では農業灌漑や学校建設事業に関わり、都市に暮らす出稼ぎ農民工を支援する現地NGOにも加わりながら研究を進めた。そうしたのは、「長期にわたって現地の人々と仲間としての関係性を築いて」「内部者としての役割や視野」を得るためだと言うが、初版を一読して、著者の情熱と意欲に驚いたことを覚えている。 中国の不条理に対して、「内部者」と共に苦悩し努力する著者の姿勢は、一緒に働いた中国の社会運動家たちに認められて、人脈が拡がっていく。従来、
分析力光る、タカラヅカ星への案内書 ――雨宮まみ・文/はるな檸檬・漫画『タカラヅカ・ハンドブック』 中井美穂 私が宝塚にハマったのは、天海祐希(あまみゆうき)さんに出会ったことがきっかけでした。「ハードボイルド エッグ」という現代劇で天海さんはアレックスという役を演じていらっしゃったのですが、そのあまりの格好良さに、穴に落ちるように一瞬で好きになってしまって……それから約二十年、宝塚という、唯一無二の存在に心を奪われ続けています。 『タカラヅカ・ハンドブック』は、雨宮まみさんが文章を書き、宝塚ファンを題材にした漫画『ZUCCA×ZUCA』でブレイクしたはるな檸檬さんが、それに合う一コマ漫画を描くという構成です。読んでいると、恋に落ちてから一気に熱狂していったあの頃の自分が鮮明に思い出されました。というのは、雨宮さんは二〇一二年に初めて観劇されたそうで、ファンになった最初の一歩の勢いが文章か
明治の日本語を虫瞰し、変化を体験する 今野真二『日本語のミッシング・リンク 江戸と明治の連続・不連続』 円満字二郎 時代の変化を指摘することは、たやすい。しかし、時代の変化について具体的に語ることは、存外にむずかしい。ある時点とある時点とのものごとの違いはだれの目にも明らかであっても、その違いがいつ、どこで、どのように生じたのかは、注意深い者の眼にしか映らないからである。 芭蕉や西鶴、近松が使った日本語と、われわれが使っている日本語とは、かなり異なる。その違いが文明開化の明治に生じたというのは、多くの人が知っていることだろう。明治の二〇年ごろから始まった文語文から口語文への変化、いわゆる言文一致運動である。 とはいえ、明治という時代に、日本語には実際にどのような変化が起きていたのか? 本書では、近年、旺盛な著作活動をくり広げている日本語学者が、「漢字・漢語=漢文脈からの離脱」という視点から
「若者としての意見を聞かせて下さい」「最近の若い世代はこの問題についてどう考えているのでしょうか」。そんな質問をこの二年半ほどでざっと数百回はされたと思う。 きっかけは二○一一年秋に出版した『絶望の国の幸福な若者たち』だ。就職難や世代間格差の被害者と言われる若者たちが、実は幸せに暮らしていることを指摘した本である。著者である僕はその時26歳。若者が若者について語るのが珍しかったのだろう。メディアや政府の会議などで、僕は何度も「若者」としての意見を求められた。 そういう場では、普段だったら出会うことができない人と話すことができる。楽屋裏でインフォーマルな会話を交わすこともできる。社会学者にとっては格好のフィールドワークの場だ。 昨年夏に消費増税を決めるための会議に、「若者」として官邸に呼ばれた時のことである。僕がおそらく最年少で、80歳近い参加者もいた。 僕にしては珍しく、「日本は若年層向け
いろはの「い」から ――『明治の表象空間』は、A5判・七〇〇ページ超と、松浦さんの中で最も長大な本となりました。「新潮」連載は二〇〇六 ― 一〇年の五年間(全五十回)でしたが、構想はいつごろからあったのでしょうか。 松浦 一九九五年に『エッフェル塔試論』と『折口信夫論』を出しました。別々の出版社から刊行した二冊なのですが、たしか見本が出来てくるのがほんの一日違いだったのを覚えています。意図したわけではなくまったくの偶然ですが、ほぼ完全な同時刊行ということになりました。この二冊は、一方は十九世紀フランス文化史、他方は日本の歌人・民俗学者の言説分析と、まったく異なる主題を扱っています。両者を目の前に置いて、さて、ではこの二つの異質な仕事の間にどういうかたちで橋を架けたらいいのか、といったことは当然、考えますよね。そういうこともこの本の構想の端緒にあったような気がします。 それから、それとはちょ
対象書籍名:『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか アニメーションの表現史』 対象著者:細馬宏通 対象書籍ISBN:978-4-10-603735-1 ぼくの如きアニメーションの旧世代のファンが驚愕するのはコンビニエンスストアの雑誌の棚に「ベティ・ブープ」作品の殆どが収録されたDVDが何の説明もなく売られていることである。YouTubeなどのサイトで検索をかければフライシャーでもディズニーでもマッケイでも黎明期のアメリカ産のアニメーションを見ることができる。むろんアメリカ産以外の、例えば東アジアで最初の長編アニメーション「鉄扇公主」だって同様である。SF作家の筒井康隆がベティさんのアニメーションフィルムをコレクションするために一体どれほどの私財と時間を費したと思う、なんて教壇で学生にぼやいてみせたところで通じない。かつて「恐竜ガーティ」について論じる英語の文章を必死に訳したところでそれを見ることが
対象書籍名:『幸福の遺伝子』 対象著者:リチャード・パワーズ著/木原善彦訳 対象書籍ISBN:978-4-10-505874-6 この小説を読み終えたわたしは今、とても強い無力感に襲われている。この小説は、ある種SF的側面をもった話と読まれてしまうだろうし、過去のSF作品とも比較されるだろうと感じるからだ。たとえばブルース・スターリングが八〇年代に書いた作品群と。しかしパワーズが描いているのは単に現在進行形で展開されている科学の現場の光景である。こういう話はSFによくあるものだという人がいるならば――こうした話が何故SFでは書かれてこなかったのかをわたしは問いたい。つまり、SFという単語を用いることで思考を閉じ込め目をつむってしまうことを阻止したい。しかしそれは多分無理だと思う。パワーズがここまで書いても、この小説がSFの一支流にすぎないと読まれてしまうなら。 お話は一見単純である。書けな
「波」は、新潮社が毎月刊行する、読書界・文学界の最新の“波”を発信する読書情報誌です。 本サイトでは、「波」に掲載された各種書籍刊行時の書評・エッセイ、インタビュー、対談・鼎談などをご紹介しています。 「波」本誌はお近くの書店からもご注文できます。 「波」本誌最新号紹介ページ(新潮社公式サイト)
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