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あなたは「元才女おばさん」をご存知だろうか? 言うまでもなくあなたは「元才女おばさん」のことを知らないだろう。なぜなら僕の造語だからね! 「はじめて聞いたワードですが、なぜか心がザワつきます…」 「ていうか、それ、私のこと…!?」 うん。詳細は知らないが、きっとそうなのだろう。 元才女おばさんは、貴女の身の回りにけっこういる。そして今僕のブログを読んでいる他ならぬ貴女のなかにも…… なぜかとっ散らかるキャリア 去年から今年にかけて、立て続けに「若い時に華々しいキャリアを送り、その後迷走した三十代後半〜四十代の女性」に会う機会があった。 「海外に留学したあとジュエリーデザイナーになって…」 おお。めちゃスゴいですね!それで? 「通訳になって…」 ふむふむ!海外の経験が役に立ちましたね。それで? 「外資系の秘書になりました」 なんと!そのままエグゼクティブ界入りですか!? めちゃすごい! …し
今度出る旅行雑誌Transitに久々に登場します。 世界の発酵事情を紹介するコーナーを担当予定(あと特集対談インタビューも)。取材にあたって今の発酵デパートメントの状況を客観的に整理してみたのですが、もしかして世界の発酵…【続きを読む】
アーカイブ アーカイブ カテゴリー BLOG (428) ▷日々のこと (19) 旅した&考えた (79) イベント (23) ▷旅の記録 (15) お楽しみ (36) 発酵ツーリズム (13) 発酵文化人類学 (129) 酒の美学 (20) 調味料を極める (4) 麹と調味料 (18) 文化と科学 (58) MISOLOG (7) 発酵で健康になる (4) 連載アーカイブ (7) ▶はたらくこと、生きること (181) 発酵的に社会を見る (18) ▷のんびり仕事したい (32) ▷デザインを考える (96) まとめ読み用ガイド (8) 殿堂入り記事 (6) 発酵が好きだ! (4) ▶︎ PORTFOLIO (5) ▷アートディレクション (3) ▶︎ 読みもの (543) 年始/年末/誕生日の恒例記事 (19) 発酵あれこれ (86) ▷こじらせサバイバル (45) デザイン&働きかた
こんにちは、発酵デザイナーの小倉ヒラクです。 普段から僕のブログ読んでいる人、はじめましての人に呼びかけです。 ヒカリエ8階のギャラリーで大きな展覧会やるから、協力してほしい〜!! 来年2019年の春から僕の企画で『47都道府県の発酵(仮)』という展覧会が始まります。 会場は渋谷ヒカリエd47 MUSEUM。全国から知られざるローカル発酵食を集めて体系化し、日本の郷土食の多様性の秘密を解き明かす…!という壮大な企画に挑戦するので、この場を借りてスポンサーを募りたいと思います。 ☆そもそも僕は何者?という人はこちらをご覧ください プロジェクトのあらまし ではまずプロジェクトのあらましから。 そもそもなぜこんな壮大な企画をやるのか? ▶日本各地に根付く不思議な発酵食品 僕は発酵と微生物のスペシャリストとして全国各地の発酵文化を訪ねて歩いているのですが、しばしば「ななな…なんだこれは?」とビック
ここ最近は微生物の世界をより包括的に理解すべく、生物の進化や地球環境の歴史を勉強していました。そこで色々を考えたことをメモ。 ユニーク&しなやかであること 生物の歴史を見ていくと「強くあること」「多数を占めること」を目指すとわりとすぐ滅ぶようです。自分が強すぎると種の多様性が減って、それが環境の激変を招いてしまうから。 ではサバイブするためには何が大事かというとこれはもう「ユニークであること」「しなやかであること」の2つに尽きます。 安定期は「強いもの」の天下ですが変化期には「しなやかなもの」が生き延びやすい。 環境が激変するときはエサの供給が不安定になります。いっぱい食べることで強さを保っていた生物は環境の変化のなかで飢え死にしやすい。代わりに他の誰も食べないものをエサにしていた小さくてすばしっこいヤツが変化に耐えることができます。 「強い多数派は絶滅する」というセオリーの理由は①生態系
性善説と性悪説について。 こないだ東ヨーロッパ行って驚いたのが、バスに乗る時に切符がなくても乗れてしまうシステム。これはつまり「みんな当然切符持ってるよね。だからチェックしなくていいよね」という性善説システムで社会が動いているということです。 でね。実はこのシステムは管理コストを省ける合理性があったりする。 ヨーロッパに住んでいた時いろんなものが性善説で動いていることにビックリしました。なぜかと聞くと「市民はすべからく成熟していること」が前提の制度設計だからだそう。 性善説と性悪説の合理性の違い 性善説の制度設計は「悪いことしてないかチェックするコスト」がかからないので実は合理的だとも言えます。 対して日本は社会の基本原理が性悪説で動いているかもしれません。 例えば�朝の通勤電車の遅延証明。いい年した社会人が「私はウソついてません」と会社に届けるなんてよく考えたらヘンな話です。誰かがズルを
昨日のヒカリエ「これからの暮らしかた」展で話したことを忘れないうちにメモ。僕が話したかったのは「暮らしかたという病」について。現代において「暮らしかた」について語ることは、実際にどういう風に暮らすのかというより「暮らしをカタログ化したい」という欲望の発露なのでは?という問いかけでした。 「暮らしのカタログ化」という欲望はベンヤミンのパサージュ論に端を発し、片岡義男やJJのアメリカンウェイ・オブ・ライフの歪んだ輸入、そこから80〜90年代のライフスタイル雑誌に至る「消費社会における自己表現」という側面を持っています。「暮らし」が自己目的化するから「病」になります。 「これからの暮らしかた」を語るということは「僕たちがいかなる病にかかってもがいているのか」ということの検証です。楽観的な未来予測や社会の展望を語ることではありません。 「暮らしかたが〜とか言っている時点でウチら超こじらせてね?」
「愛の皮をかぶったビジネス」と「ビジネスの靴下を履いた愛」。『逃げ恥』と『タラレバ娘』は人生というコインの裏表だ。
ふと思い立って、最近逝去してしまった雨宮まみさんの「女子をこじらせて」を再読。 僕のブログや連載でもよく出てくる「こじらせ女子」という言葉の生みの親の作家で、先日40歳という若さでこの世を去ってしまった。 「女子をこじらせて」を再読して改めて「あ、こりゃあ生きていくの大変そうだな」と思ってしまった。死因はわからないけれど、こういう世界の見え方をしている人が長生きするのは難しそうだ。 雨宮さんの姿は「とても痛々しい」。 キャラ的にイタい奴だ、という意味ではなく、交通事故ででっかいガラス片がアタマに突き刺さっている人を見て「おお、こいつは大変だ」という意味で痛々しい。 その痛々しさが何に起因するかというと、「人生の要素がほぼ100%で自意識とセクシュアリティで構成されている」という極端なバランスだ。 (もしかしたら本を書く時につくられたデフォルメ人格かもしれないが) 思春期をはるかに過ぎてもな
最近民ちゃんが『ほぼ日の塾』に行っているらしい。 編集者として数年仕事してきたタイミングで「もっと学びたい」と思っているそうな。 なるほど。そいつはいいね。 巷にいるフリーの編集者やデザイナーを見回してみると、7〜8割は「アベレージラインを天井としてそのまま横ばい」というキャリアを送ることになる。 世間に恥ずかしくないクオリティを納品し、クライアントとちゃんと意思疎通できて、待ち合わせや〆切に遅れない(←当たり前だけど)。 数年間、一生懸命仕事をするとこのアベレージラインにたどり着く。そして最低限独立して喰っていけるだけのギャラをゲットすることができる。これはたいへん努力がいることであり、リスペクトすべきことだ。 アベレージで立ち止まってていいのか問題。 で。 「そこから先」がたいへん難しいのであるよ。 「アベレージで横ばい」はだんだん自分のスキルや表現の価値が陳腐化していくということだ。
微生物やらデザインやら文化人類学やら、めんどくさいトピックスが多いヒラクのブログですが、昔から「読みやすいです!」という感想が多く、最近は「ウチの子どもにも読ませたいです」という人までいる(さすがに読めるのは中学生くらいからだと思うけど)。 嬉しい話だけど、まあ意外でもある。 わかりにくく書いているつもりはないけど、誰でも読めるように書いているつもりもないからね。難しい語彙も使うし、立て込んだロジックも多い。端的にいえばちゃんと本を読んできて、かつ人生経験もある程度積んだオトナに納得してもらえるように書いているつもりだ。 ただ、2つ心がけていることがある。 1つは「話しているように書く」こと(これは以前ブログに書いた)。 ・「わかりやすい」は「読みやすい」ではない。しゃべると書くの関係性 もう1つは「日本語が母語じゃない人がストレスなく読めるような構造で書く」ということだ。実は僕のブログは
最近、twitterのタイムライン上や友だちとの世間話で「人間らしさ」のトピックスが出るようになった。 ですよね。逆に言うと、そんな風に全く異なるふたつのものを、何の脈絡もなく愛でることができるのは人間だけであって、10年後や20年後には、それが人間だけが唯一できる営みとなっているかもしれませんよね。笑 https://t.co/ddgWj6wNuN — 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016年5月17日 こないだ会った東大の教授が「好きな事を続ける事だけがAIに勝てる唯一の道」って言ってましたよ。 https://t.co/hrKjat2YZ2 — Yuji Nakazato (@wato) 2016年5月17日 こういう話題が出るのは、もちろん人工知能やアルゴリズムの超発達が原因なわけだ。 二年くらい前に「アルゴリズムの発達によって資本主義が自壊する」というトンデモなエントリ
最近、ワラで納豆をつくってみたんだけどさ。 納豆って、改めて面白いもんですなあ。 今は工場で大量生産している納豆ですが、昔はワラを折ってつくった藁苞に包んで作っていました。見た目も風流ですが、この方法にはちゃんと科学的な理屈があるんですね。 ワラで納豆ができる理由 まず、ワラの繊維を拡大して見ると、なかにたくさんの空洞がある。ここに納豆菌がいっぱい住んでいるんだね。トルコのカッパドキアにある洞窟をくりぬいた住居みたいなもんです(←と言ってもわかる人にしかわからないか)。 で、納屋からワラを持ってきたら蒸煮します。 発酵や微生物に詳しい人だったら「えっ、そんなことしたら菌が熱死するじゃん!」と思うでしょ。ところがね、納豆菌は100℃の沸騰したお湯のなかでも死なないのさ(厳密に言うと、ワラに潜んでいる休眠状態の場合は。栄養をゲットして眠りから覚めると70℃くらいで死ぬ)。 なので、ワラを蒸煮す
イベント終了後の集合写真。イケメンの蔵人も何人か写ってます。 秋田の銘酒、新政の杜氏古関さんとのトークイベントで感じたこと後編。新政の蔵人たちのチームワークについて話そうかなと。 前半はこちらからどうぞ。 ・設計図を超える美を目指せ!新政に見る攻めの酒づくりの秘密<前編> 若手にハードコアなチャレンジをさせる理由 イベントが始まる前に酒蔵を見学させてもらったのだけど、印象的だったのが現場で働いている蔵人(酒づくりのスタッフ)。みんな若くてイケメンで高学歴という、都内のIT会社で働いてそうなナイスガイたち(元ジュノンボーイもいた)。そしてそんなイケメン達をいじり倒す杜氏の古関さん笑。 ふつう酒蔵に見学に行くと蔵人はひたすらに寡黙に働いてて、あんまり挨拶とか会話をしないのだけど、新政では現場でのコミュニケーションがかなり濃い。 これはボスの古関さんの意向らしい。 酒づくりは昔気質というか、トッ
イノベーションの本質は、創造ではなく破壊にある。 で、エネルギーは、何かを破壊するときに発生する。このエネルギーを次の創造に活用する、というのがイノベーションに期待される意義だけれど、破壊の次に起きる創造が無条件に良いものであるかはまた別の話だ。 「のっけから何でまた禅問答のような話を?」 そうね。例えばみりんの話をしてみようじゃないか。 「◯◯っぽいもの」の氾濫 みりんは、お米と水だけで作られる。発酵の力によって、糖分を添加せずにメロンなどを凌駕する甘味をつくり出す驚くべき調味料。イメージしやすいように例えると「水のかわりに酒で仕込んだ超甘い甘酒」だと思ってもらえればいいかしら。 しかし、僕たちがふだんスーパーで見かけるみりんは、オリジナルのみりんからかけ離れたもの。元々の原料よりもたくさんの糖類やアルコールを添加してつくられる。安価で売っている「みりん風調味料」になると、もはや「みりん
雑誌SPECTATORの特集『発酵のひみつ』でも触れた、「いま発酵という概念は社会でどう捉えられているか」の見取り図をバージョンアップしてブログにまとめておきます。 美容・オーガニック・ライフスタイル・イノベーションの4軸 僕が発酵文化に関わる活動を始めたのは、今から7〜8年前のこと。当初は給食センターのおばちゃん達とワークショップをやったりしていて、若い人からの関心ほぼゼロからのスタート。 この当時、発酵といえば「美味しいもの好きなおじちゃん・健康志向のおばちゃんの趣味」でした。 さて、そこから一体どんな風にムーブメントが広まっていったのか。大枠でいうとこの4軸で整理できそう。メインの4軸の周辺に、関連しそうなキーワードをまとめておきました。 ▶オーガニック 最初のターニングポイントは、2011年以降。環境や自分の生活環境に不安を抱える人たちが発酵に持つようになりました。僕の講座に参加す
免疫力弱め男子(←略して免弱男子)の話の続き。 免弱男子のサバイブ方法は、朝食の最適化だ。 朝食に、免疫力を高める食べ物を摂取しまくるのであるよ。 ※免弱男子の定義:体質的に免疫力が弱く、アトピー、アレルギー、喘息などを持つ男子。生活習慣やメンタルが崩れると、肌がボロボロになったり喘息で夜眠れなくなったりする。ちなみにヒラクは上記の全部に該当します。汗 朝の発酵三種の神器メニュー 参考までに、僕の定番メニューを紹介するぜ。 ・お味噌汁 ・納豆かけご飯 ・キムチ この三点セットが最強なのだよ。 以下、発酵デザイナー的に解説してみます。 ▶お味噌汁 味噌汁には一日活動するために必要なタンパク質が含まれています。しかもそこに豆腐を入れるとさらに良質なタンパクが追加され、マイルドなプロテインのような様相を呈します。そして、味噌は代謝を促進させて体温を高める効果があり、しかも肌の細胞を再生させる物質
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