情報公開請求で開示された文部科学省の大分県教委に対する通知文書。2023年の県立高校の推薦入試での選抜方法などについて「不適切な運用」と判断した=2025年1月21日午後5時38分、矢頭智剛撮影 大分県内の県立高校が2023年に実施した推薦入試で、部活動を強化するため、事前に有力な中学生をリストアップし、入学の意向を示して受験した場合には一定の得点を上乗せして合格に有利な扱いをしていたことが、文部科学省への情報公開請求や県教育委員会などへの取材で分かった。外部からの通報で事態を知った文科省は県教委に対する調査を実施し、24年に「不適切な運用」として改善を求めた。 県教委も取材に対し、「推薦入試の裁量は学校側にあるが、公表していない方法で選抜していたことは、不適切で妥当性に乏しかった」としている。県教委は文科省の指摘を受けた後、県立の全高校に対し、明確な選抜基準に基づいて適切に推薦入試を運用