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アメリカ大統領選
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●世界のマネーサプライは107兆ドルと過去最高を記録 ●10月16日のラジオNIKKEI「楽天証券PRESENTS 先取りマーケットレビュー」 世界のマネーサプライは107兆ドルと過去最高を記録 米国のマネーサプライは8月に21兆1,700億ドルに達し、2023年1月以来の高水準となった。これは米国のマネーサプライが5カ月連続で増加したことを意味する。 米国のマネーサプライ(M2) バイデン大統領が政権をとってから米民主党は借金を50%も増やし、負債と資産を両方膨らませる自作自演相場を続けてきた。 米国だけではない。現在、世界のマネーサプライは107兆ドルと過去最高を記録している。世界中、ジャブジャブだ。米国のマネーサプライは一度縮小した後、米大統領選挙に向けてバラマキが続いているが、株式市場の上昇は、マネーサプライの増加を反映している。 世界の流動性 107兆ドルと過去最高を記録
●米国企業の決算 ●決算で大事なこと ●決算発表直後のトレードのしかた ●「良い決算」はクセになる ●勝率UPするためには、恥を忍んで「良い決算」出した銘柄が跳ねた後で飛び乗れ! 米国企業の決算 米国の上場企業は1年に4回決算発表します。例外もあるのですが多くの米国企業の会計年度はカレンダーと同じで1月に始まり12月末で〆られます。12月で〆た四半期の決算は1月の中旬あたりから発表されます。するとおおまかに言って1月、4月、7月、10月が決算発表シーズンの開始月なのです。 いま10月中旬に差し掛かりましたので第3四半期決算発表シーズンがちょうど始まったタイミングです。 なお小売業の場合、クリスマス商戦期間と、その直ぐ後に続くバーゲンセール期間はひとつのサイクルと捉えられるため決算の〆がそれらの期間をスッポリ収めるという意味で1月末になっているところが多いです。 決算で大事なこと さて、決算
●2024年1-3月期の実質GDPが前期比年率マイナス2.9%に下振れ ●2024年1-3月期の下振れが2024年度見通しにも影響~ポイントは「ゲタ」~ ●7月「展望レポート」の2024年度実質GDP見通しは0.4%程度下振れか ●6月の鉱工業生産指数は前月比マイナス6%程度の減少となる見込み ●日銀の6月短観の業況判断DIはほぼ横ばい ※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の愛宕 伸康が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日銀にまた逆風~「ゲタ」に変化、7月「展望レポート」24年度成長率見通しは下振れ必至~」 先週から5月鉱工業生産指数や日本銀行の6月短観など、重要な経済指標の発表が相次ぎましたが、とりわけインパクトの大きかったのが2024年1-3月期実質GDP(国内総生産)2次速報値の改定です。これにより日本銀行が7月末に公表する「展望
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「利回り3.4%、NTT「買い」継続、エヌビディア祭り佳境。どうなる日経平均?」 NTTは5月10日、前期2024年3月期決算を発表しました。前期は、営業収益(売上高)・営業利益・純利益とも過去最高を更新し、好調な決算でした。ところが、今期(2025年3月期)の業績について、会社はマイナス5.9%の営業減益の予想を出しました。 ただし、配当金については今期も増配とする計画です。今期1株当たり配当金(会社予想)は、前期比0.1円増の5.2円です。これが実現すると、同社は14期連続の増配となります。 NTTの連結業績:2024年3月期実績と2025年3月期会社予想 前期決算は好調でしたが、今期減益の予想を発表したため、株価は以下の通り下落し、5月22日は154
87歳の現役トレーダー、藤本茂さん初の書籍『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)を読んだとき、何はともあれ、この方に会ってみたい、と強く思った。 ダイヤモンド社の編集担当に頼み込み、取材OKのお返事をもらった。神戸市の自宅に訪問するか、電話取材が条件だったが、迷わずご自宅への訪問を選んだ。電話やZoom取材ではなく、とにかく、ご本人にお目にかかりたかったのだ。 前場が始まる8時ごろから11時半まで、3面のモニターを追い、人差し指でぽちぽちとキーボードをたたくシゲルさんの横にちょこんと座って、「今の買いはどうして?」「あ、言った通り、価格動きましたね」と、半日、トレードを見学しながら、シゲルさんと対話した。 以下、私が見た、「シゲルさんという生き方」を書いていく。トレードに関しては、特段、注目すべき秘訣(ひけつ)は期待しないでほしい。あ
・なぜ新会社を立ち上げたのか? ・セゾン投信と何が違う? ・なぜアクティブ型投信なのか? ・個人投資家が日本株にあまり注目していないが・・・? 「つみたて王子」、次はどこへ行く? 2023年6月にセゾン投信を退任した「つみたて王子」こと中野晴啓さんが、新たな運用会社・なかのアセットマネジメントを立ち上げ、4月に新ファンド2本の運用をスタートさせる。2024年1月の新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)開始以降、日本では資産形成の流れができ始めているが、今の世間のスタンダードは「インデックス型の投資信託による積立投資」だ。 一方、なかのアセットはアクティブ型の投資信託で行く。長年地道に全国を行脚し、長期投資の普及をライフワークにしてきた中野さんの功績は大きいが、ここにきて時代に逆行しているようにも見える。10の質問で、その真意を聞いた。 【Q1】なぜ新会社を立ち上げたのか? 【A】長期資産
● AI半導体の性能向上にとってDRAMの最新規格「DDR5」のウェハをベースに作られる特殊メモリである「HBM」は不可欠である。またAI半導体の増産には先行してHBMの増産が必要になる。HBMメーカーのSKハイニックス、サムスン電子、マイクロン・テクノロジーにとってHBMは重要な収益ドライバーになりつつある。 ● マイクロン・テクノロジーの2024年8月期2Qは売上高は前年比57.7%増、営業損益は黒字転換した。今年2月から「HBM3e」の量産、出荷を開始しており、今3Qから来期にかけてHBMの収益寄与が拡大しよう。DRAM、NANDの市況改善も業績に寄与。今後6~12カ月間の目標株価を前回の110ドルから180ドルに引き上げる。引き続き中長期で投資妙味を感じる。 ● ディスコの2024年3月期4Qの個別売上高は前年比29.9%増、個別出荷額は同35.1%となった。パワー半導体向けが堅調
●日経平均もS&P500も想定以上の上昇 ●米国株から米国債へリバランスも ●Jリートの平均分配金利回りが4.6%まで上昇 ●コロナショックでJリートが日経平均よりも大きく下落 ●Jリートの活用方法 ●不動産への小口投資を可能にしたREIT ※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日経平均が急騰する中、下落。平均利回り4.4%!Jリートを見直す」 日経平均もS&P500も想定以上の上昇 日米ともに、年明けから株価が好調です。3月22日時点で日経平均株価は4万888円をつけ、年初来22.2%上昇、史上最高値を更新中です。米国S&P500種指数は年初来9.7%上昇して、こちらも最高値を更新中です。 想定以上の上昇となった背景として、米景気好調があります。2022年以降、深刻なインフレを抑えるために、
●日経平均が34年ぶりに最高値を更新 ●史上最高値でなお日本株が「割安」と判断する理由 ●日本株は自社株買いを増やす財務バッファーが大きい ●インフレ復活が日本企業の業績拡大に追い風 ※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。 著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。 「日経平均最高値でも日本株は割安と判断する理由」 日経平均が34年ぶりに最高値を更新 先週(営業日2月19~22日」の日経平均株価は、1週間で611円上がり、22日には終値3万9,098円まで上昇、34年ぶりに史上最高値(1989年12月29日の3万8,915円)を更新しました。日本の構造変化を評価した、外国人投資家の買いが続いていると考えられます。 私は、日本株は現水準でなお割安で、長期的な上昇余地は大きいと判断しています。日経平均は、2024年末に4万円、2025年末には4
●日銀のマイナス金利解除は4月か ●マイナス金利解除後の利上げは時期尚早で難しい ●デフレ完全脱却と言うには日本経済が弱い ●米景気上振れリスク高く、日銀は政策修正チャンスと捉えている ●黒田氏、金融政策は円安是正ではなく物価安定特化の考えだった ●2%の期待インフレ率がアンカーされるまで緩和継続を 日本銀行による大規模金融緩和からの出口戦略はどうなるのか。市場関係者の間では、日銀が今春にもマイナス金利を解除するのではないかとの見方が強まっています。マイナス金利解除後にさらなる利上げが続くのかどうかも焦点となっています。黒田東彦前日銀総裁の下で2018年から昨年3月まで副総裁を務めた若田部昌澄・早稲田大教授に今後の見通しを聞きました(インタビューは2月5日に実施、その後の事実関係を一部補筆)。 日銀のマイナス金利解除は4月か ──日銀は1月の金融政策決定会合で現状維持を決めましたが、市場で
●オールカントリー一択問題 ●オールカントリーとは ●新興国 vs 米国 ●世界分散と米国 ●オールカントリーの妙味とリスク 今回のサマリー ●ほとんどの人にとって、オールカントリーは妙味ある投資ツール ●しかし、どんな投資もリスクがないものはない ●オールカントリーとともに生きるための長期投資、世界分散、株式一択の意味を理解する オールカントリー一択問題 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が、新バージョンとして大幅に拡充されました。米日株や為替の相場活況とともに、日本の個人マネーの動向が注目されています。この新NISAにおいて、圧倒的に人気の投資対象となっているのが、全世界株式の投資信託、いわゆる「オールカントリー」です。 オールカントリーは、世界各国の株式に分散投資して、世界経済の成長の糧を取り込むものといえます。筆者にも、新NISAはオールカントリー一択で良いのか、その勝算・リス
●山崎元さんが数十年かけて訴えてきたことは実現したのか ●ステップ1:個人投資家が投資を行う環境の改善 ●ステップ2:個人投資家が低コスト投資を行う環境 ●ステップ3:個人投資家が長期積立分散投資を行う環境 山崎元さんが数十年かけて訴えてきたことは実現したのか 山崎元さんが1月1日にお亡くなりになったことは皆さんもご存じのことと思います(トウシルでのご報告のページはこちら)。 私がトウシルで記事を書くきっかけをいただいたのは山崎さんであったりします。この業界で20年以上にわたっていろいろなご縁をいただき、また教えをいただいた方の訃報に接するのは辛いことです。 (ちなみに、名字は同じですが、たまたまです。山崎さんは区別するのによく、「にごらないほうのヤマサキくん」と私を呼んでいました。山崎さんの視点や世界観が濁っているはずもなく、呼ばれるたびに恐縮していたことを思い出します) 山崎元さんの果
●ナスダック100が「最強の株価指数」と呼ばれる理由 ●ナスダック100とSOX指数のパフォーマンス堅調を支える要因 ●注目のナスダック100やSOX指数に低コスト分散投資する方法 ナスダック100が「最強の株価指数」と呼ばれる理由 米国市場では多くの機関投資家が運用指標とする「S&P500種指数」が1月の騰落率を+1.6%で終えました。「1月バロメーター」と呼ばれる経験則(アノマリー)では「1月のS&P500の動きはその年の相場の動きを予兆する」(As the S&P500 goes in January、so goes the year)とされ、1950年以来の生起確率は83.6%です(Stock Trader’s Almanac 2024)。 1月25日に発表された昨年第4Q(10-12月期)の米・実質GDP(国内総生産)成長率(前期比年率換算)は+3.3%と市場予想平均(+2.0%
●米国市場では主要株価指数が史上最高値を更新 ●ファンドマネジャーによる世界景気見通しが改善 ●S&P500の高値更新をけん引しているセクターをチェック 米国市場では主要株価指数が史上最高値を更新 米国市場では前週19日から今週にかけてS&P500種指数、ナスダック100指数、ダウ工業株30種平均などの株価指数が史上最高値を更新しました。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500は2022年1月3日に付けた4,796(終値)を約2年ぶりに上抜けました。 株高の要因としては、(1)半導体受託生産世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)が18日に2024年の売上高が20%以上増加するとの業績見通しを発表。特にAI(人工知能)向け高性能半導体の需要が好調との見方を受け米国市場でエヌビディアなど半導体株が上昇し、生成AI事業で収益拡大が期待されているマイクロソフトを中心に大手テック株が堅調となりま
インデックスファンドは万能ではない 近年、投資の方法として内外のインデックスファンドを使う書籍を何冊か出し、対外的に発言する場でもインデックスファンドを勧める機会が多いことから、筆者は、「インデックスファンド万能主義者」のような印象を持たれることがあるらしい。「インデックスファンドにも幾つか欠点があります」と言うと、驚かれることがある。 現実の運用対象商品として、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方が好ましいことは、論理の上でも、データの上でも言えることだし、多くの投資家の個別株投資よりは、インデックスファンドの方がリスク・リターンの効率が好ましいと評価できる場合が多いのも事実だろう。 しかし、比較上の善し悪しは相対的なもので、現存の商品としてのアクティブファンドが相対的に悪すぎるだけで、それがインデックスファンド側に欠点がないことを意味しない。今回は、インデックスファンドの弱
●お金の損得よりも大事なものに気づくスイッチは、「怒り」です ●問題を正しく理解して悪い商売を止めてくれる人が増えるなら、きっとわれわれ金融マンは、もっとマシな気分のいい世界でビジネスが出来るようになるのではないでしょうか ●偽物の山崎元を信用してはいけないし、本物の山崎元でも信用してはいけない!」という点がポイントだ ●リボ払いはダメ!、がん保険はダメ!、お任せ運用はダメ!。そして、「運用はほったらかし投資術」でいい ●新NISAは、(1)できるだけ早くNISA口座に資産を集めて、(2)全世界株式のインデックスファンド1本で運用すればいい。なすべきことは、それだけだ ●お金は自由だ! ●病気の現状はサンクコスト(埋没費用)だ 1日死去した経済評論家の山崎元氏は、資産形成に関する正しい情報発信に心血を注いできた。全ての人がお金の心配なく、充実した人生を送ることができるよう導きながら、金融業
経済評論家で元・楽天証券経済研究所の山崎元(やまざき・はじめ)さんが1月1日、死去した。65歳だった。通夜・葬儀は行わず、近親者のみにて見送った。 ■ご遺族から 山崎 元は1月1日に永眠致しました。 ここに謹んでご報告申し上げます。 長い間、「ホンネの投資教室」を楽しみに読んで下さいましてありがとうございました。 生前に山崎が賜りましたご厚情に、遺族より深く感謝申し上げます。 1月5日 妻・山崎 薫、妹・山崎 由愛 ■山崎元さんの足跡 1981年に東京大学経済学部を卒業。三菱商事や住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、メリルリンチ証券(現・BofA証券)など12回の転職を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員。2023年3月に退職し、経済評論家として活動。北海道出身。 トウシルの連載「ホンネの投資教室」では、15年間にわたり約500本の記事を執筆。世に出回る情報を疑い、自身が正しい
些か大げさなタイトルだが、資産運用のつもりで話をしていたら、実質的には人生相談になっていた、というケースは少なくない。 米国のプライベートバンカーの間で流行っているとされている「ゴールベースド・アプローチ」は、これをひっくり返して人生相談で顧客に食い込んで、資産運用のビジネスの形で稼ごうとする人生相談型の「営業話法」に過ぎないと筆者は思っているが、どちらも真面目にやろうと思うと、中核部分に人生相談の経済的な原理を整理して一般化した方法論が必要だ。 私の場合はビジネス化されていないので、以下のような感じになることが多いだろうか。 相談者(以下、相):「山崎さん、お金の問題でちょっと相談があるのですが、少しいいですか」 山崎(以下、山):「どうぞ」 相:「私は35歳でMBAを取って、キャリアを変えて行きたいのですが、そのためには、どんな資産運用をしたらいいのでしょうか」 (以下、お金の相談が始
●新NISA「成長投資枠」で「高配当利回り株」に投資 ●日本株を1株単位で売買できます ●「ダウの犬」を日本株に応用 ●新NISAで長期投資、手作り高配当株ファンド 新NISA「成長投資枠」で「高配当利回り株」に投資 今日は、2024年1月から始まる新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)の「成長投資枠」を使って、日本株の個別銘柄に投資するアイデアについてご説明します。成長投資枠というと、成長株に投資しなければならないのかと勘違いされそうですが、そんなことはありません。成長投資枠を使って高配当利回り株に長期投資することは良い戦略だと思います。 具体的には、日本株を1株単位から売買できる楽天証券の「かぶミニ」(単元未満株取引)を使って、手作り「高配当利回り株ファンド」で長期投資する方法を取り上げます。 日本株を1株単位で売買できます 楽天証券の「かぶミニ」を使うと、日本株を1株単位で売買でき
※本記事は2009年4月17日に公開したものです。 「日本経済新聞」(2009年4月12日)の記事 4月12日(日曜日)の「日本経済新聞」(第13面)の「SUNDAY NIKKEI」に「今さら聞けない投資の基礎(中)」として、主に投資信託の保有コストに関するデータと説明が載っていた(執筆者は田村正之編集委員)。日曜日の同紙は長年、投資に関する説明を載せているが、今回の記事の内容は特に重要であり、資料性が高い。読者には切り抜き保存をお勧めしたい。 お手元に「日本経済新聞」がない方もいらっしゃるだろうから、今回は、記事が取り上げたデータを紹介しつつ、ポイントを整理しよう。 記事は、主にデータから、(1)ファンドの保有コストが利回りに与える影響、(2)投信のタイプ別の保有コスト、(3)TOPIXを上回ったアクティブファンドの比率、(4)保有コストと投信のリターンの関係、(5)為替手数料の保有コス
●超重量級の質問 ●「お金の呪縛」とは? ●意識転換のスイッチは「怒り」 ●「怒り」を「変換」せよ 超重量級の質問 先日、トウシルの編集部に筆者宛のQ&Aの質問を募集して貰った。 実は、質問に答えて文章を書く形式は気に入っている。かつて、「週刊朝日」や「News Picks」などで人生相談の連載を持っていたことがあるし、作家の村上龍さんが編集していた「JMM」(Japan mail Media)というメールマガジンで、村上氏の質問に答える回答者の一人を長年やっていたこともある。 この種の質問に対する回答は、たいていの場合質問文を手掛かりに文章を書き始めると何とかなるのだが、時に、質問の重要性は分かるのに、答えが全く分からなくて考え込むような「超重量級の質問」が来る場合がある。 今回取り上げる質問は、その種のものだ。しかも、質問者がさるメディアの編集責任者を務める知り合いなので、スルーする訳
●【質問】自分の意見が強く言えません。忖度のない山崎さんのようになるには、どうすれば? ●山崎元の回答は? 【質問】 いつもコラム拝読しています。いつも忌憚なく、忖度なくお話されているように思いますが、どうすれば山崎さんのようになれますか? 知識? メンタル? 持って生まれたもの? 私はなかなか自分の意見が強く言えません。 今や、世間では、「忖度しない」も「メンタルが強い」も、結構な褒め言葉として流通しているように思います。ありがとうございます。 しかし、回答者はそう立派な人ではないので、そんなに慌てて褒めていただくには及びません。 ご自分の意見が強く言えないと仰る質問者は、もしかすると金融業界の人なのだろうか、などと想像する次第です。回答者も経験がありますが、確かに、金融関係の会社に勤めていると、自分の立場を意識して言いたいことが言えない場合があるのは事実です。 この点については、直接の
【質問】 ご自分の晩年を意識された活動をされているようにお見受けします。 人生の生き方として、歯に衣を着せない発言は行うべきでしょうか? 私の場合、晩年が予定よりも早くやって来てしまいました。癌に罹ったせいなので、これは仕方がありません。与件ですし、意識もしています。「何ヶ月単位」で物事を考えています。ただ、急な変化だったので、まだ十分「晩年慣れ」していません。 さて、一方、「歯に衣を着せない発言」は行うべきかというご質問の趣旨は何なのでしょうか。「山崎元は、晩年を意識して、発言を先鋭化させているのではないか」と思われているなら、全力で訂正したいと思います。 ご質問にストレートに答えるなら、発言・発信にあって「歯に衣を着せる」必要はありません。「衣を着せる」必要があるなら、歯なんて要らないし、そもそも発言すべき中身を持っていないということなのでしょう。そのようなツマラナイ人間に私はなりたく
【質問】 現在、中堅サラリーマンの女(独身30代後半)です。 安定を求めて事務職(正社員)を選んで今があるのですが、最近、このままたいして楽しくもない仕事を〇十年も続けなくてはいけないのかと悩んでいます。 気になることはあるのですが、そちらに進むには0から勉強をし、いい年で経験0で就職活動をしなくてはいけなくなります。(好きそうだけど、才能はなさそうだし、そもそも就職できなさそうと感じている) また、現在、履歴書に書けるような資格を1つももっておらず、実務経験もたいしたことがないので、このままの状態での転職も厳しそうだと不安を感じています。でも、いまの仕事を定年までやりたくないし。 こんな状況からの質問は以下になります。 ・生きていくために有用そうな資格(簿記とか)を取るべきか、実るかわからないけど興味がありそうな分野の勉強をすべきか?先生ならどちらをとりますか?(自分の能力的に両方を取る
●お金は自由だ! ●1. 使い道の自由 ●2. 大きさの自由 ●3. 形の自由 ●「3つの自由」の論理的帰結 ※本記事は2018年4月18日に公開したものです。 お金は自由だ! 今回は、お金の運用と金融サービスについて根本的に考える場合に重要だと筆者が思う「お金が持つ3つの自由」と、その結果、論理的に何が言えるかについてお伝えしたい。先入観を捨てて考えるとお金とは意外なくらい自由なものなのだが、多くの人や金融サービスがその自由を無意味に制約している。筆者が考えるお金の自由とは、以下の3つだ。 【お金が持つ3つの自由】 使い道の自由 大きさの自由 形の自由 順に説明しよう。 1. 使い道の自由 お金の使い道は、お金の持ち主が「後で」自由に決めることができる。これが、お金の持つ1つ目の自由だ。 たとえば、現在1,000万円持っているサラリーマンがいるとして、彼はそのお金を老後の生活に備えて取っ
ある投資教育の専門家と話をしていたら、投資教育の前提条件として、お金、金利、会社といった、投資の前提になるものについて、きちんと説明することが重要なのではないかとの指摘を受けた。 確かに、お金について大事なものであって汚いものではないことを納得して貰うことが重要だ。長く続いたゼロ金利時代の影響で金利というものに対して必要な感覚を得ていない世代が登場している。会社をどう理解するかは単に投資だけでなく、働き方にも通じる重要なテーマだ。 何れについても、正しいイメージを持つことが後の理解を助ける。以下、お金、金利、会社の順に定義と説明を試み、幾つかの論点を検討する。 (1)お金の本質とは何か 【定義】 お金とは「人を動かす力」を数量化したシンボルだ。 【説明】 お金を支払うと、物を譲って貰えたり、サービスを受けたり、他人に思い通りのことをして貰うことができる。こちらが、権力や信用を持っていなくと
●つみたてNISAでは最長20年間非課税での保有が可能 ●売却はライフイベントなどでお金が必要になった時 ●必要ないのに途中で売却してしまうことのデメリット ●迷ったら売却するときも時間分散で 2023年も残り2カ月余りとなり2024年からの新しいNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)が注目されていますが、2023年まではつみたてNISAや一般NISAで投資してきた方が多いのではないかと思います。 今回は、これまでつみたてNISAで投資してきた分について、今後どんなタイミングで売却していけばよいのか、ご説明します。 つみたてNISAでは最長20年間非課税での保有が可能 つみたてNISA制度の概要は次の図の通りです。2023年末まで投資が可能で、最長で20年間非課税での投資が可能です。 つみたてNISAは、2024年から始まる新NISAとは別の制度ですから、つみたてNISAで保有を継続しよう
「晩年期」特有の難しさとは? 1.晩年だからと言って、運用に歳を取らせる必要はない 2.インカム・ゲインに釣られて運用商品を選ぶな 3.「運用利回り」と「余命」に楽観主義を持ち込まない 4.お金の問題を「人」の善し悪しで判断できると思うな 5.自分のお金の在処を相続人にわかるようにしておこう 6.成年後見制度に注意しよう ※本記事は2018年11月20日に公開したものです。 「晩年期」特有の難しさとは? 近年、晩年期のお金の扱い方に世間の関心が集まっている。「人生100年時代」といったキャッチフレーズの下に、高齢化の進展とこれに対応するためのお金の必要性が、多くの人にとって不安であったり、現実に解決を要したりする問題なのだろう。 本稿では「晩年」という言葉を「仕事を引退した後の期間のおおむね後半」というくらいの大まかな意味で使う。 わが国では、高齢者がより大きな金融資産を持っている場合
●売り買いすると、利回りは7%くらい下がってしまう? ●「ほったらかし」の方が良い理由は? ●「ほったらかし」でもリターンが生まれ続けるのはなぜなのか? つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)や、確定拠出年金(企業型DCや個人型のiDeCo)を利用して、長期的に資産形成に取り組む方が増えています。これらの制度では、主に株式や債券などを対象とした投資信託に継続的に積立投資をしていきます。 一般的に、20年、30年と続けていくことになりますが、その間、上がったら売って、下がったら買い戻して、などと売買する必要はないのでしょうか。今回は、長期の資産形成では「ほったらかし」でいい。「ほったらかし」の方がむしろいい、という事実についてご説明します。 売り買いすると、利回りは7%くらい下がってしまう? 次のグラフは、米ダルバー社が、投資信託に投資する投資家の平均リターンについて調査した結果です
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