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内容私たちは一生を通じて医療や看護を受け,家族や自身の介護を経験します。しかし,そこでは褥瘡(じょくそう),糜爛(びらん),嘔気(おうき),臥位(がい),円背(えんぱい),誤嚥(ごえん),レスパイトケア,トランスファー,アサーティブといった難しすぎる用語が使われています。 難しいのは専門用語だから仕方がないのでしょうか。二つの問題があるように思われます。 一つは,患者やその家族自身に,病気・怪我やその治療について理解することが求められる時代において,言葉がその妨げになることです。 もう一つは人材育成を困難にすることです。看護師や介護福祉士は深刻な不足が懸念されており,外国人も含めた多様な人びとの中から養成することが求められています。 しかし,2008年に始まった経済連携協定による外国人看護師・介護福祉士人材育成事業では言葉の壁の大きさが浮き彫りになりました(看護師国家試験は合格者ゼロでスタ
内容もじもじカフェはこの6月に10周年を迎えます。今回はこれを記念して特別版として開催します。 第一部小学生のとき,「天」という字の一画目を短く書いてバツにされた覚えはありませんか。役所や金融機関の窓口で書いた名前を「常用漢字表と字体が違う」と書き直させられた経験はありませんか。元来同じ字が,ちょっとした書き方の違いで別の字とされてしまうことがありますが,その判断は教室でも窓口でも人によってバラバラなのが実情です。 また,世論調査からは,「糸」「入」「戸」「令」といった漢字で手書き文字と印刷文字(明朝体・ゴシック体など)の形が違っていることについて,しだいに理解されなくなってきていることが明らかになっています。 この春(2016年2月),文化庁から「常用漢字表の字体・字形に関する指針」と題する報告が出されたのは,こうした混乱を背景としたものでした。 今回は,文化庁の文化審議会 国語分科会
内容古代エジプトの神殿や石碑を彩るヒエログリフ(聖刻文字)や,パピルスや粘土版に書かれたヒエラティック(神官文字),そしてヒエラティックを崩したものと考えられているデモティック(民衆文字)という三種類の古代エジプト文字は,ロゼッタストーンを解読したシャンポリオンの例を引くまでもなく,古来人々を魅了し続けてきました。 ヒエログリフは動植物・道具などをかたどった象形文字であることから表意文字と誤解されがちですが,実は表意文字よりも表音文字として使われているほうがずっと多いことがわかっています。 また,筆記体であるヒエラティックで「句読点」と呼べる記号がすでに使われていたり,ギリシア文字を添えて読み方を示した「ルビ」があったり,赤字による校正とその修正の跡が見つかるなど,古代エジプトには現代にも通じる高度な書字文化が既に存在していたことが近年の研究により分かってきました。 古代エジプト文字を探求
内容日本語を文字に表す試みは,「こころ」を「許己呂」と書くように,漢字を表音文字として使う方法で始まりました。いわゆる「万葉仮名」です。この例の「こ」で分かるように,一つの音にいくつもの字をあてて書くことができたので,これら万葉仮名の総数は一千字近くもあったといいます。 万葉仮名は形が漢字そのものであるため,素早く書いたり,行間に書き込んだりするには不便な面がありました。そこで,万葉仮名を元にして,草書体をさらに崩して平仮名が,また,字の一部分を用いるなどして片仮名ができました。 一つの音に複数の字が使われる状態は千年以上も続きましたが,明治33年(1900年)の小学校令施行規則により,義務教育で扱う平仮名・片仮名の字種・字体が一つだけになりました。採用されなかった他の字が「変体仮名」と呼ばれます。 変体仮名は今や,書道や古文書に興味のある方を除けば,すっかり〈読めない文字〉となりました。
内容組継ぎ本とはステープラ(ホチキス)もノリも糸もセロテープも使わずに本をこしらえる方法です。 いまの製本でもっとも多い無線綴じではノドが十分に開かないため、コピーでは真ん中が真っ黒になってしまい、コピー機に無理に押し付けると本の背を痛めてしまいます。開きのよい糸かがりは辞書など以外ではあまり使われず衰退気味なのが残念です。製本会社は近年、製本ノリの改良による広開本の開発に力を注いでいますが、背をミーリングで削り、ノリで固めるという方法自体はそのままです。 背中を固めて立てる西洋式に対して、寝かせて保存する和装本は背を糸で綴じ、和紙の力にも助けられて軽くしなやかで長持ちするものでした。その東洋型と西洋型の歴史的経験の蓄積と融合から編み出したのが組継ぎ本です。 組継ぎ本は、素材の紙だけで構成する“用の美”であり、ノドにかかる荷重を折り紙と切り紙による分散で支えるものです。今回は、東西の製本の
内容印刷物(など)の誤りを完璧に無くすことはとても難しいことですが,誤りはときに大きな問題を引き起こします。電話番号・価格が誤っていたらどうなるか,報道で死者や容疑者を取り違えたら,誤った医療情報を伝えてしまったら,と考えると,その責任は重大です。 こうした誤りを防ぐために校正・校閲という仕事があります。校正は校正刷りを原稿や一段階前の赤字と照らし合わせるなどして,文字や体裁の誤りを正します。一方,校閲はそこから一歩踏み込み,内容の誤りについても確認します。校正・校閲は誤りを無くすだけでなく,用字・用語を統一したり分かりやすく誤解を招かない日本語表現といった面にも気を配ります。 今回はそんな校正・校閲の仕事のなかでも新聞校閲に焦点を当てます。日刊紙は刊行物の中で最も厳しいスケジュールで制作されています。大新聞ともなれば何百万という部数で発行されており,その社会的影響力は極めて大きいものがあ
3月15日開催の第3回は、5月17日(日)に開催を延期しておりましたが、新型コロナウイルスの感染の拡大を受け、残念ながら開催を中止し、ご希望の方には先生の添削・講評を受け取っていただけることにいたしました。 受講生のかたには個別にご連絡済みですが、受講料のご返金をいたしますので、まだご意向を伺っていないかたは、事務局までご連絡ください。 ブックデザイン勉強会とは 現役の装丁家からブックデザインについて学ぶ場です。 毎回、テーマに沿った装丁作品(カバー)を作る事前課題が出され、その講評を軸に、ブックデザインについての技術的な側面や仕事の進め方、また今後のブックデザインの動向など、さまざまなトピックについても、講師のアドバイスを受け、語り合います。課題の提出をしない参加も可能ですので、「ブックデザインに興味はあるが課題を作るのは難しい」というかたもお気軽にご参加ください。 また今期は、毎回板谷
内容外国映画の字幕は,その独特の文字で映画ファンに親しまれ,〈映画らしさ〉を醸し出してきました。 その字幕を40年以上にわたって2500本以上も書き続けた佐藤英夫さんが2013年7月22日,永眠されました。『ウエストサイド物語』も『アラビアのロレンス』も『ダーティーハリー』も『タイタニック』も英夫さんの字幕で上映されたのです。しかし英夫さんの信条は裏方に撤することでした。翻訳者の名は出ても字幕を書く「書き屋」の名は出ないのをよしとしていました。そして,字幕を意識させず映画鑑賞に集中できる文字の形を追求していたのです。 その英夫さんの仕事・人生を,そして字幕そのものについて,ご子息の佐藤武さんが語ります。 武さんは,個人での和文フォント制作がまだ極めて難しかった時代に父・英夫さんの文字のデジタル化に取り組み,フォント化に成功しました。それは,字幕の写植化が進み,手書きが廃れつつあった時代でも
こちらの講座は終了いたしました。 日時・会場 日時 7月27日(土)14:00〜16:30 (途中休憩約10分含む) 講演者 内田 明(@uakira2)さん 定員 40名(要申込/先着順) 会場 カメリアプラザ6F 第3研修室(亀戸) (東京都東京都江東区亀戸2-19-1 JR亀戸駅より徒歩2分) アクセス 参加費 3,000円(当日会場にて支払い) 講演の内容 国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」[注]をはじめとして,貴重な書物の画像がインターネット上で誰でも無料で自由に検察・閲覧できる電子図書館サービスがいくつもあります。このようなライブラリーを使えば,古い資料を縦横に調べることができます。 本講演会では,「近代日本語活字史の日曜研究者」を自任する内田明さんを仙台からお招きします。内田さんは主に活字の面からこれらデジタル図書館の膨大な資料を渉猟しつづけ,日本の近代活字の歴史を跡
内容かつては手書きで行われていた戸籍事務ですが,二十年くらい前から自治体ごとに徐々にコンピュータ化されていきました。そこで問題になったのが,人名・地名の漢字の多さ,とくに異体字の多さです。例えば渡辺の「辺」をとってみても,「邊」「邉」など多数の異体字があります。既存の文字コードでは間に合わないため,自治体ごとに多数の外字を作っていました。しかし,自治体ごとにバラバラではデータ交換に著しい不都合が生じます。法務省は独自の文字コード「戸籍統一文字」を定めました。 一方,住民票のデータベースである住民基本台帳では,総務省が住民基本台帳ネットワーク統一文字という別の文字コードを定めました。 ここに,先日可決したマイナンバー法に基づくマイナンバーが加わることになります。マイナンバーではユニコードを使う方向で話が進んでいますが,さて一体どうなるのでしょうか。 今回は,文字コード研究家の安岡孝一さん(京
こちらの講座は終了いたしました。 開講日時・会場 開講日時 5月19日(日)10:00〜16:30 (途中 12:00〜13:00 昼食休憩1時間・午後休憩約30分含む) 講師 狩野宏樹さん(株式会社イワタ 技術部) 定員 20名(要申込/先着順) 会場(当初のご案内から変更になりました) 東京学院 1F教室(会議室内海) (東京都千代田区三崎町3-6-15 JR水道橋駅西口より徒歩3分) アクセス 受講料 7,000円(当日会場にて支払い) 講座の内容 OpenType は精密で高度な組版を実現するさまざまな機能をもったフォント仕様です。 たとえば, ・縦組で約物・音引き・小書きの仮名などのグリフを切り替える。 ・隣り合う文字の組合せによってカーニング量を変える。 ・f と i の連なりを fi のリガチャー(合字)に置き換える。 といった初歩的な機能はもちろんのこと, ・言語によってグ
開催概要 開講日時 2019年7月2日(火)18:45~21:45(3時間/途中休憩15分含む) 講師 道広勇司 定員 20名(先着順・要申し込み) 会場 『M+AKIBA』 東京都千代田区岩本町3丁目11−7 滝上ビル3F 秋葉原駅4番出口徒歩2分 アクセス 受講料 4600円(passmarketにて事前支払い/当日払いにも対応) 申し込み方法 お申し込み,事前支払いはpassmarketより受け付けます。当日払いをご希望の方は事務局までお申し込みください。 講座の内容 この講座は,正規表現の世界に一歩足を踏み入れた方が,さらにもう一歩踏み込むためのものです。「はじめての正規表現」の続編という位置づけですが,正規表現をある程度独習されているかたもご受講いただけます。 まず,初歩の知識を整理しながらさらりと復習します。必要に応じて,少し詳しい説明も行います。そして,後方参照や先読み,ある
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沖縄の八重山諸島には,固有の文字がありました。それは「カイダー字」(現地の発音でカイダーディ)と呼ばれています。19 世紀に生まれたと考えられていますが,起源はよく分っていません。「カイダー」の意味も諸説あり,はっきりしません。財産や売買,納税の記録に使われていたようです。明治時代になって標準語教育・識字教育の普及とともに衰退し,いまでは当時から読み書きのできる人はわずかとなってしまいました。書かれた物も多くは失われ,残っている現物は数えるほどです。 カイダー字はどんな文字なのでしょう? なぜこのような文字が生み出されたのでしょう? その背景にはいったい何があったのでしょう? 今回のゲストは,アメリカ出身で現在 東京大学大学院博士課程でカイダー字を研究するマーク・ローザさんです。ローザさんの最新の研究成果や,カイダー字に興味を持ったきっかけなどをお話しいただきます。また,縄の結び目で数を表
もじもじTシャツシリーズ第一弾は西夏文字(せいかもじ)T シャツです。この T シャツは,千年近く前に建てられた西夏国の文字で「西夏文字」という意味の言葉が書かれています。 一番上の文字は「ミ」と読み,西夏人の自称です。次の二文字は「ウィル」「ンディ」と読み,この二文字で「文字」という意味になります。 この T シャツの西夏文字は,西夏王朝が遺した文献の文字を忠実に再現してデザインしたものです。 この T シャツは,2007年12月に開催された第10回もじもじカフェ「消えた漢字の仲間たち」の開催を記念して、西夏語・西夏文字研究者の荒川慎太郎さん(東京外国語大学 准教授)に監修をお願いし、書体デザイナーの竹下直幸さんにデザインをして頂いたものです。 監修:荒川慎太郎さん(東京外国語大学 准教授) デザイン:竹下直幸さん(書体デザイナー) 企画・制作:もじもじカフェ 西夏文字について 西夏は,
もじもじ T シャツシリーズ第二弾は契丹文字 T シャツです。この T シャツには,千年近く前に建てられた契丹(遼)国の二種類の文字で「大礼(或いは印)の文字」という「契丹文字」を意味する言葉が書かれています。 契丹文字は未解読文字なので,読み方にはまだ検討の余地がありますが,向かって左の文字は契丹大字,右の文字は契丹小字でいずれも「mo doron usug」と読みます。この T シャツの契丹文字は,実在する契丹碑文の文字を忠実に再現してデザインしたものです。 この T シャツは,2012年4月に開催された第34回もじもじカフェ「解読! 契丹文字」の開催を記念して企画されました。当時東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所に滞在されていた契丹語・契丹文字研究者の呉英喆さん(中国内蒙古大学研究員)に監修をお願いし,書体デザイナーの竹下直幸さんにデザインをして頂いたものです。 監修:呉英
こちらの講座は終了いたしました。 開催概要 開講日時 6月3日(日)14:00~16:00(2時間/途中休憩含む) 講 師 市川せうぞー 定 員 60名(先着順・要申し込み) 会 場 ちよだプラットフォームスクウェア5F 505会議室 (東京都千代田区神田錦町3‐21 東京メトロ竹橋駅より徒歩2分/JR神田駅より徒歩12分/東京メトロ神保町駅より徒歩7分) アクセス 受講料 3000円(当日会場にて支払い) 講座の内容 InDesign CS3で正規表現が実装されてから、既に5年が経っています。実際にInDesignの正規表現を実務でバリバリお使いの方も多いかもしれません。そうした中で「なぜか思い通りにマッチしない時がある」「誤置換で冷や汗をかいた」「いまひとつ自信がない」などという声が聞かれることもしばしばです。 正規表現はメタ文字の種類や定型の解法を暗記することではありません。正規表現
10~12世紀,中国北方に漢民族とは異なる民族による国家,遼・西夏・金が誕生しました。それぞれ民族も言語も違う国家でしたが,同時期に特異な文字――遼は契丹(きったん)文字,西夏は西夏文字,金は女真文字――を創製したことでも知られています。一見漢字に似ていることから,「疑似漢字」と括られることもよくあります。西夏文字,女真文字に比べ,契丹文字は資料の数や内容に制約があり,最も解読が遅れていました。しかし近年,新出資料に恵まれ,その解読・研究が飛躍的に進みつつあります。 もじもじカフェでは,世界でも数少ない契丹語・契丹文字の専門家で,中国の若手研究者,呉英喆さん(中国内蒙古大学研究員,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所外国人研究員)をお招きし,契丹文字の構造,契丹語の新出資料,最近解明された契丹文字の特徴などを説明していただき,契丹文字の謎とその解明に迫ります。 また,西夏語・西夏文
発表資料 20110806_ebook-typo_murakami_slide.pdf I. はじめに~自己紹介[資料P2] 村上です。電子書籍の組版ってどうなの、というお話しをしたいと思います。まずさっき紹介いただきましたけれども、私は1990年頃にテキストを整形したりするフリーソフトウェアを、趣味で作ってたんです。それがきっかけで組版、印刷とマークアップ系、まあSGML、XHTML、HTMLなど、そのスタイルシート言語、XSLとかCSSとか、レイアウトを指定するための仕様というものに興味を持ってきました。 それで1999年に、そのスタイルシート言語を使ってXMLの自動組版をするというソフトの企画を、アンテナハウスに提案しまして、XSL Formatter、Antenna House Formatterとして製品化しまして、その開発者としてこの12年ぐらいやっております。その関係で、日本
発表内容 当日の発表内容を掲載しています。各ページより、発表資料もダウンロードしていただけます。 協力:小形克宏さん(ブログ「もじのなまえ」) はじめに(司会・道広勇司) 村上真雄さん 「電子書籍の組版ってどうなの?」 本間淳さん 「電子書籍における組版の何を考えるべきか」 前田年昭さん 「和文組版の歴史に電子書籍は何をもたらすのか」 高瀬拓史さん 「形のない本をデザインする」 全体討議 開催概要 開催日時 2011年8月6日(土)14:30〜17:00(14:00開場/途中休憩含む) パネリスト(50音順) 高瀬拓史さん(イースト株式会社) 本間 淳さん(フェリックス・スタイル) 前田年昭さん(編集・校正者) 村上真雄さん(アンテナハウス株式会社) [司会]道広勇司(文字の学校) 定員 80名(先着順・要申し込み) 会場 ちよだプラットフォームスクウェア5F 会議室 (東京都千代田区神
内容子にどんな名前を付けるかは親の自由ですが,どんな文字でも使えるわけではなく,戸籍法で制限されています。漢和辞典を引いて「これは!」という名前を思いついても,その字が使えるとは限らないのです。 子の名に使える文字は,戦後の戸籍法改正で常用平易な文字に限るとされ,当初は当用漢字と仮名だけでした。しかし,それでは足りないので,当用漢字・常用漢字からこぼれた字の受け皿として人名用漢字が作られ,幾度かの拡充が行われてきました。この間には,出生届の不受理を巡っていくつもの裁判が最高裁まで争われました。また,姓は制限無く名のみ制限するのはバランスを欠くとか,そもそも固有名詞の字を制限すべきでない,あるいは,分かりやすい名前をつけさせるための制限だったのに,読み方を規制しないので難読名が増えたのは如何なものか,などとさまざまな議論がわき起こりました。また,2004 年の人名用漢字見直し案に「糞」や「呪
東南アジアや南アジアを訪れると,漢字やラテンアルファベットと異なる多様な文字の数々に圧倒されます。デーヴァナーガリー文字,ベンガル文字,シンハラ文字,タミル文字,テルグ文字,チベット文字,タイ文字,クメール文字,ビルマ文字…これらの文字は異なった言語を表しているにも関わらず,実は親戚関係にあるのです。これらはすべて古代インドで作られたブラーフミー文字から派生しており,ひとくくりに「インド系文字」と呼ばれます。お寺で見かける梵字もその一つで,既に廃れた文字も含めればその数は 30 を超えます。 もじもじカフェでは,めくるめくインド系文字の世界を概観するために,2 回シリーズでこの不思議な文字を取り上げます。第 1 回は,東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)教授で,インド系文字に関する多数の著作をお持ちの町田和彦さんをお迎えし,インド系文字の仕組み,その起源,そしてどのよう
こちらの講座は終了いたしました。 開講日時・会場 開講日時 2017年4月16日(日)13:30〜16:30(全3時間途中15分休憩含む)13:15開場 講師 大熊肇さん(グラフィックデザイナー) 定員 30名 会場 TKPスター貸会議室 茅場町駅前 カンファレンスルーム5A (東京都中央区日本橋茅場町1-5-2 日原ビル 5F) ●東京メトロ東西線/日比谷線 茅場町駅 8番出口 徒歩2分 ●銀座線 日本橋(東京都)駅 D2出口 徒歩6分 アクセス 受講料 3,000円 お申し込み方法 定員に達したので締め切りました。キャンセル待ちをご希望のかたは事務局までご連絡下さい。 講座のねらい 5月から開講予定の「大熊肇の組版道場」。この連続講座に先立ち、講師で『文字の骨組み』(彩雲出版、2009 年)著者の大熊肇さんの特別講義を開催します。この特別講義は、2012年に開催して好評をいただいた「文
内容金属活字の時代から写真植字を経て今日のデジタルフォントにいたるまで,欧文書体(ラテン文字〔ローマ字〕・ギリシャ文字などの書体)は数限りなく制作されてきました。それぞれに特徴があり,書体デザイナーやメーカーの思いが込められています。 このような欧文書体は,日本でも印刷物・看板・ウェブなどさまざまな媒体で,多様な使われ方をしています。書体は,それにふさわしい場面で使われたとき効果を発揮しますが,使い方を誤ると奇異な印象を与えてしまうかもしれません。欧文書体の本場でどんな書体がどんなふうに使われているかを知ることは興味深いのではないしょうか。 今回は欧文書体デザイナーで,世界的なフォントメーカーであるドイツ,ライノタイプ社で タイプディレクター(書体設計監督)を務める小林章さんをお迎えし,ヨーロッパと日本で欧文書体がどのように使われているかについてお話しをうかがいます。また,日本人としてドイ
内容「本気」と書いて「マジ」と読ませたり,「夜露死苦」と書いて「よろしく」と読ませるなど,わたしたちの身の回りにはさまざまな当て字があふれています。当て字には,漢字の音・訓を借りて日本語を表す「浦山敷(うらやまし)」「型録(カタログ)」といったものや,同音の字に置き換えた「年令(齢)」,もともと無かった音・訓を字義から生み出した「零(ゼロ)」の類い,漢字列の意味に対応する日本語を当てた熟字訓「大和(やまと)」「飛鳥(あすか)」「麦酒(ビール)」など極めて多様なものがあります。 万葉仮名も一種の当て字であるように,奈良時代以前から当て字は行われていましたが,後の時代にもさまざまな当て字が作られ,現在もすさまじい勢いで新しく生み出されています。「象徴的(シンボリック)」のようにルビを使って外来語と日本語の対応を示した表記や,英数字を使った「5963(ごくろうさん)」「109(マルキュー)」「E
内容中華人民共和国は,その成立後,大胆な文字改革を推し進め,よく使われる漢字の字体を簡略化して画数を減らした簡体字(かんたいじ)を正式な字として採用しました。簡体字の中には,日本人にもすぐ分かるものもあれば,书(書),龙(龍),华(華),机(機),云(雲)のように知識が無ければ読めないものも多くあります。それぞれの字はどのようにして決まったのでしょう。 簡体字は建国後に突然作られたものではなく,多くは民間で通用していた字を採集したもので,それを正式の字として採用することは,中華民国の時代にも試みられていたものです。その背景には,日本と同じく近代化のために文字改革が必要という認識がありました。また,大きく分けて,(1) 漢字を全廃して表音文字化(ローマ字化)しようという派と,(2) 漢字の改革にとどめようという派があったことも,日本と似ています。中国の文字改革に関わった人々の中には日本に留学
開催概要 開講日時 2019年2月28日(木)18:45~21:45(3時間/途中休憩含む) 講師 道広勇司 定員 24名(先着順・要申し込み) 会場 KoNA水道橋 (東京都千代田区 神田三崎町2-9-5 水道橋TJビル202 JR水道橋駅 徒歩3分) アクセス 受講料 3600円(passmarketにて事前支払い/当日払いにも対応) 申し込み方法 お申し込みはpassmarketより受け付けます。当日現金でのお支払いをご希望の方は、事務局までお申し込みください。 講座の内容 執筆,編集,組版に携わる方など、お仕事でテキストを扱う方はたくさんいらっしゃると思います。 テキストを修正するとき,テン「、」をカンマ「,」にするなど,同じ直しを何カ所にも施したければ,一つ一つ手で直すのではなくワープロやテキストエディター,DTP ソフトの置換機能を使って,一括置換するでしょう。 また,例えば「
開催概要 開講日時 5月21日(土)18:00〜20:00(途中休憩15分含む) 講師 石井宏治さん((株)グルーソフトウェア) 定員 80名(先着順・要申し込み) 会場 ちよだプラットフォームスクウェア5F 会議室 (東京都千代田区神田錦町3‐21 東京メトロ竹橋駅より徒歩2分/JR神田駅より徒歩12分/東京メトロ神保町駅より徒歩7分) アクセス 受講料 2000円(当日会場にて支払い) 講座の内容 グーテンベルクは自身の書物に写本と同じ美しさを求めました。しかし,写本の模倣だけでなく,大量複製という魔法をももたらしました。その後,印刷本は写本の伝統を受け継ぎながらも,目次・索引といった独自の書物文化を生み出し,一大メディアに育ちました*。 電子書籍もまた,印刷本の模倣という側面と,ハイパーリンクや検索性,動的レイアウトという魔法の側面を持っています。 本講演では,印刷本の模倣の面に注目
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