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データライブラリアンとその育成:ラーニングコモンズとDigital Scholarship,オープンサイエンス 日本の大学図書館による研究データ管理や研究支援は,分野の専門知識を持つサブジェクトライブラリアンの育成が課題となっています。しかし,サブジェクトライブラリアンの本家である米国のDigital Scholarship Commons/Centerや研究支援,研究データ管理サービスにおいても,サブジェクトライブラリアンが全ての業務を行うのではなく,ポスドクや教員と連携してサービスを提供しています。日本の図書館も,こうした人的ネットワークを構築することによって,効率的に研究データ管理サービスが実現できるのではないでしょうか。 2015年度の学術情報基盤実態調査によれば,411大学(57%)にアクティブラーニングスペースが設置されています。公費をかけたラーニングコモンズを最大限に活用する
統計分析によって予測したい変数が,順序尺度かつ多値(3種類以上)の場合,順序ロジスティック回帰(Ordered Logistic Regression)を行います。この記事では,順序ロジスティック回帰を行っている論文を読み,実際に分析して,論文を書く際に参考になった書籍やスライドを紹介します(*順序ロジスティック回帰の説明ではなく,文献の紹介です)。 以下では,主に内田治著『SPSSによるロジスティック回帰分析』【初版】を参照して,補足的にその他の文献を紹介していきます。 1. 論文を読む そもそも,「この論文を読みたい!」と思って順序ロジスティック回帰を学び始めました。目的変数が順序尺度であっても,間隔尺度とみなして重回帰分析を行っている研究も見かけますが,こちらの論文では順序ロジスティック回帰分析を行っていました。 Sayogo, Djoko Sigit; Pardo, Theresa
日本のオープンサイエンスの取組みや情報を海外に向けて発信するためのポータルサイト openscience.jp を公開しました。研究データのオープン化,オープンアクセス(OA),リポジトリ,オープンエデュケーション・トレーニングなどに関する英語の情報を中心に掲載しています。ご意見やコメントなど,お気軽にお寄せ下さい。日本の皆さまにも「日本の状況を英語で説明する機会」などに活用していただけると嬉しいです。 これまで,自身の研究は国にかかわらず研究データ共有やオープンサイエンス全般を対象としてきました。また,その過程で得られた「日本で参考になりそうな情報」を雑誌記事や講演,当ブログなどでシェアしてきました。しかし,2016年3月に東京で開催された研究データ同盟(Research Data Alliance)第7回総会に参加してみて,もっと日本の情報を海外に伝えなければと感じたためサイトを作成し
研究データ管理(RDM)を担当する図書館員の自習ツールや人材育成についてまとめました。以前の記事で「図書館員のための情報」とした部分の拡大版です。 テキストから動画まで豊富な資料が公開されています。また,図書館員が学生や研究者にガイダンスを行うための教材もCCライセンスで共有されています。 テキスト 入門書 データの管理と共有(日本語版). 東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター. 2013, 33p. [原文の最新版:Managing and Sharing Research Data A Guide to Good Practice. 2014, £25.99] Strasser, Carly. Research Data Management. NISO. 2015, 23p. NISOの入門シリーズ How to Develop Research Data
研究データの公開が盛んになり,引用・追跡の仕組みが整いつつあり,データのインパクトを計測するためのメトリクス開発も進んできました。研究者は,こうしたメトリクスやData Citation Indexのようなツールを理解することによって,適切なデータを発見して効率的に研究を進めることができるようになると考えられます。 図書館総合展の発表で,例として挙げた辻慶太先生のラーニングコモンズに関する論文は,小山憲司先生の文献の調査データと『日本の図書館』の統計データを用いた分析を行っています。データの再利用によって,以下のような利点が生まれます。 辻先生:調査コストを削減できる 小山先生:文献が引用される 大学図書館:似たような調査に再度回答しなくて良い 図書館情報学界:短期間で新たな知見が得られる こちらの例ではデータを文献から引用していましたが,リポジトリに公開されたデータならば,より簡単に再利
2014年11月に開催される図書館総合展に,エディンバラ大学図書館のスチュワート・ルイスさんが登壇! 同大学は,1983年にデータライブラリーを開始し,1995年にはJiscからナショナルデータセンターに指定されてEDINAと改称,独自のデータリポジトリDataShareも公開しています。また,2012年8月から研究データ管理のロードマップを着々と進めており,来年5月にはサービスが完成する予定です。 日本でも,いよいよ来月からジャパンリンクセンター(JaLC)による「研究データへのDOI登録実験プロジェクト」が実施される予定です。また,2015年4月から適用される「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(文部科学省)には,”一定期間の研究データの保存と開示”が盛り込まれています。 そこで11月6日のフォーラム「研究データへのアプローチ:エジンバラ大学図書館の実践事例を中心
ブリスベンで開催されたエルゼビア社主催の電子書籍フォーラム(Elsevier APAC eBooks Forum 2014)に,日本大学の小山憲司先生と参加しました。カレントアウェアネス-Eでも報告させていただきましたが,コメントいただいた点についての補足と感想など。 フォーラムの概要 アジア・オセアニアの大学図書館員や研究者を対象として,2014年6月26日,27日に開催されました。今年で4回目。内容は,オーストラリア/ニュージーランド/カナダ/日本の事例報告,YBP(アグリゲータ)による電子書籍の導入状況,エルゼビア社の電子書籍に関するビジョンや技術の紹介,ディスカッション,クイーンズランド大学図書館ツアーでした。 フォーラムで得られた知見から,小山先生は大学図書館のコレクション構築全体について,私はPDA/DDAとディスカバリーについて,報告させていただきました。 小山憲司. 大学図
研究データを公開し,共有するためのデータリポジトリを紹介します。(1)パデュー大学の機関リポジトリ「PURR」,(2)分野別リポジトリのディレクトリ「Databib」と「re3data.org」,(3)無料のリポジトリサービス「figshare」と「ZENODO」です。 (3)は誰でもデータやポスター,スライドなどを簡単に登録できます。たとえば,ZENODOはデータをアップロードするだけではなく,DropboxやGitHubからもファイルやコードを登録でき,DOI付きで公開→引用可能になります。 機関リポジトリ PURR – パデュー大学 Publications > Datasetsから登録されているデータセットを通覧できます。 Matthews, C; Witt, M. The Purdue University Research Repository (PURR): Providin
第3回SPARC Japanセミナー2013で,自らをミスター・オープンオープンオープンと称していたMark Hahnel氏の記事を紹介します。引用文献のみならず,論文に用いられたデータやコードを公開し,検索可能な形で参考文献リストに掲載することによって,その再利用のインパクトを測る「リユースファクター」を提唱しています。 Hahnel, Mark. The reuse factor. Nature. 16 October 2013, Vol. 502, Issue 7471, p.298. doi:10.1038/502298a 英米の研究者達は,助成申請に研究データの管理計画が必要です。データの作成方法,そしてデータ共有と保存の計画について詳述しなければなりません。NSFやNIH,NASA,MRC,Wellcome Trust等は,研究成果(データ)を利用・引用・発見可能にするよう求め
2013年10月25日,第3回SPARC Japan セミナー2013にて「英国における研究データ管理支援の動向」についてお話ししてきました。英国訪問報告の第三報です。 研究データの公開と再利用の概説と,エディンバラ大学・グラスゴー大学・Digital Curation Centre(DCC)のインタビュー調査の報告です。緊張してスマートな発表ではありませんでしたが,元図書館員とRDMについて研究している院生の両方の立場から,本音で語ってきました。 発表資料やビデオ映像は後日サイトに掲載されますが,ひとこと感想など。 はじめに鹿児島大学附属図書館/DRFの西薗由依さんによる概要説明。いつもながら的確でした。ビデオレターはPeerJのPeter Binfieldの話をプレゼンに入れたかったのですが,正確に聞き取れたかどうか自信がなかったので断念。 メインのお一人目はMark Hahnelさん
研究データ管理(Research Data Management: RDM)の先行事例を調査するため,2013年8月6日に英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)を訪問しました。Dr. WhyteがRDMの理解と実践のために有用な資料をピックアップして下さったので,第一報としてご紹介します。インタビューの成果は,エディンバラ大学,グラスゴー大学での調査結果とあわせて発表する予定です。【追記:2013/10/25に発表しました「英国における研究データ管理支援の動向」】 RDM関連文献 How to Develop Research Data Management Services – a guide for HEIs 高等教育機関が研究データ管理サービスを計画し,実施する際の目的や問題点を示す包括的なガイドです。 Liz Lyon. The Informatics Transform:
ますます盛んになる研究データの公開と共有。2012年11月にはData Citation Index(Thomson Reuters)も登場し,2013年5月現在,合計262万レコード(自然科学分野(80%),社会科学分野(18%),人文・芸術分野(2%))が収録されているとのことです。 さて,先行研究によって,データの共有を進展させる,または阻害するさまざまな要因が示されています。では,何に注力すれば(もしくは改善すれば),研究者がより多くの研究データを公開するようになるのでしょうか? これを推測統計によって示した論文の紹介記事を,カレントアウェアネス-Eに掲載していただきました。 E1452「研究者による研究データ共有の決定要因は何か<文献紹介>」カレントアウェアネス-E. 2013.7.11. No. 240. データの公開と共有やデータキュレーションに関心がある方は,まずこの論文を
英語を母語としない私にとって,英語論文の執筆はとても高いハードルです。メールを書く場合には『例文集』から表現を借りて済ませられますが,論文を書く際に,同じテーマで執筆された文献の表現を書き写すことは「盗用」や「剽窃」とみなされてしまいます。 では,どうやって書けば良いのか? 本書は,英文ライティングを指導する教員をターゲットとしていますが,これから英語論文の執筆に挑戦しようとする学習者の手引きとしても有用です。 帯より 「引用と盗用研究」に基づく英文ライティングの指導書:インターネットからの「コピペ」問題など,昨今,日本の大学でも身近な問題となってきた「盗用」の問題。本書では,英語圏の研究社会における「引用」と「盗用」の考え方を紹介するとともに,日本人英語学習者にとって避ける事が難しい「表現の盗用」や「パッチワーク文」の指摘を受けないためにどのように英文指導を行ったらよいのかについて,具体
今週のNature(Vol. 495, No. 7442, 2013年3月28日)の特集は,「出版の将来:新たなページ | The future of publishing: A new page」でした。オープンアクセスや学術出版に関する3本の記事が公開されています。 このうち,研究データのキュレーション(リポジトリへの集積,メタデータの付与,保存,公開)と大学図書館の動向について論じた記事を紹介します。テノピアらによる調査結果も引用されていました。 “オープンアクセス:科学出版の実際のコスト | Richard Van Noorden. Open access: The true cost of science publishing” p.426 [doi: 10.1038/495426a] “出版のフロンティア:図書館再起動 | Richard Monastersky. Publis
急激に増加し多様化する米国の大学院生。研究大学は,研究能力・競争力・修了率の向上や新たなキャリアルートを模索しています。では,図書館はどのような支援をしているのでしょうか? 2012年12月に公開されたARLのレポートをカレントアウェアネス-Eで紹介させていただきました。先進的な院生サービスについてのインタビュー結果を,(1)属性別サービス,(2)リサーチコモンズ,(3)学内外の連携,(4)新しい組織構成の4点から報告しています。 E1412「多様化する大学院生のための新たな研究図書館サービス」カレントアウェアネス-E. 2013.3.28. No. 234. 一番の驚きは,「図書館の手に余ることは連携で」という米国の研究図書館らしからぬ発想。 常々,レファレンスやサブジェクトライブラリアンの専門性の高さを見聞きしているだけに,院生の新たなニーズにも,図書館員が対応するのだろうと思いました
14か国の公共図書館による電子書籍サービスについて,カレントアウェアネスの記事をまとめました。「海外の図書館って電子書籍をリーダーごと貸してるの?」と訊かれて答えられなかったのが発端です。既に変わっている部分もあるかと思いますが,ここ2,3年のスナップショットとしてお読みいただければ幸いです。 取り上げた国は(当然のことながら)サービス実施率が高く,日本…12館(0.37%)…と悲しくなりましたが,後発組は良いとこ取りでサービスがはじめられるのかな,とも。今後に期待しています。 論点 調べていて面白かった点,チェックした点です。 運営・運用 貸出回数,貸出期間,印刷などの制限 電子書籍端末(リーダー)を貸出しているかどうか コンテンツを図書館が所蔵しているか,ベンダーが所有している(クラウドにある)か 国レベルでの取り組みと地方の公共図書館による取り組み ILLやコンソーシアムなど図書館間
参考文献・サイト 香川雅孝. 香川県まんのう町立図書館/セルフ貸出しや電子書籍貸出しによるサービスの拡充 ICTを積極的に取り入れた”ハイブリッド”図書館. J-LIS: 地方自治情報誌. 2017, Vol. 4, No. 3, p. 19-22. 特集:図書館向け電子書籍のいま. 専門図書館. 2017, Vol. 282. 池内淳. 公共図書館における電子書籍サービス. 情報の科学と技術. 2017, Vol. 67, No. 1, p. 25-29. 植村八潮. “電子書籍”の市場拡大と概念拡張. 情報の科学と技術. 2017, Vol. 67, No. 1, p. 2-7. 湯浅俊彦. デジタルが変える出版と図書館―立命館大学文学部湯浅ゼミの1年. 出版メディアパル. 2016, 246p. CiNii Books 伊藤倫子. 電子書籍貸出サービスの現状と課題:米国公共図書館の経
ビッグデータやSNSの利用が盛んになり,個人情報とプライバシーに関する議論が活発に行われています。かねてより,図書館界では利用履歴が慎重に取り扱われてきましたが,実際,利用者にはどう思われているのでしょうか? 本論文は,2007年に英国の大学生と図書館員に対する意識調査を行なっています。 出典は”Journal of Librarianship and Information Science”で,抄録のみ無料で公開されています。 Sutlieff, Lisa; Chelin, Jackie. ‘An absolute prerequisite’ : The importance of user privacy and trust in maintaining academic freedom at the library. Journal of Librarianship and Info
カレントアウェアネスのメールマガジンに,文献紹介を掲載していただきました。 ひとことで言うと「予算削減って言われてるけど,インフレ調整したら増えてたよ」という論文です。 E1376「予算削減? 統計でみる米国の大学図書館10年<文献紹介>」カレントアウェアネス-E. 2012.12.13. No. 228. 出典は”College & Research Libraries”で,無料で公開されています。図表も豊富。 Regazzi, John J. Constrained? An analysis of U.S. academic library shifts in spending, staffing, and utilization, 1998-2008. College and Research Libraries. 2012, Vol. 73, No. 5, p.449-468. 記
第14回図書館総合展(2012年11月20日〜22日)に研究室のメンバーが参加しました。学会ではなく,企業や学校・公共図書館,NPOなども参加するフェアーです。 テーマは,”筑波大学春日ラーニングコモンズ(図書館情報学図書館)とラーニング・スクエア(中央図書館)の現状と展望”。 お手伝いとして,はじめてA0版ポスターを作ったので覚え書きと反省など。 【使用ソフトなど】 Keynote:簡単にレイアウトできますが,微調整したくなってIllustratorを使いました。 Illustrator:グリッド線や整列機能が便利。白抜き文字を使えないのが残念。 参考書籍『Illustrator 10年使える逆引き手帖:CS4/CS3/CS2/CS/10/9/8 対応』CiNii | カーリル | Amazon 【A0サイズ設定】 Keynote(ピクセル指定):2384*3370 pixels Ill
はじめまして。 自己紹介がわりに,チェックしている英語の雑誌を紹介します。 修士課程を修了してから実に15年のブランクがあるので,なるべく多くのタイトルに目を通すようにしています。まだまだ読むのに時間がかかりますが…。 修士の頃は毎週月曜日に「抄読会」があり,院生がA4で2枚分のレジュメを作って交代で発表していました。 当時,推奨されていた雑誌は,”Journal of the American Society for Information Science (and Technology)”,”Journal of Documentation”,”Library Quarterly”,”Information Processing and Management”あたり。 また,学界の研究動向を把握するため,レビュー誌の”Annual Review of Information Scien
Introduction IKEUCHI Ui, Ph.D. in Library and Information Science, Bunkyo University 池内有為 – 文教大学文学部英米語英米文学科准教授です。図書館情報学の研究者で、司書課程・図書館学ゼミを担当しています。専門は研究データ共有、オープンサイエンス、学術情報流通です。 詳しくはAboutやresearchmapへどうぞ。
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