一昨日の朝日新聞夕刊トップに「わがまちにパンダを」という記事が載っていました。ジャイアントパンダの「貸与」による経済効果を狙って、日立市、仙台市、秋田市、神戸市、庄原市(広島県)などが誘致に動いているという内容です。さらには沖縄県の名護市でも同様の主張をする市長候補がいたと記事は伝えています。 www.asahi.com 一読、なにか釈然としない気持ちだけが残りました。上野動物園に康康(カンカン)と蘭蘭(ランラン)がやってきて「パンダフィーバー」が起こったのが1972年。それから半世紀以上も経ったのに、まだパンダにあやかり続けるのかしら、というのがひとつめ。 それから、いくら地域振興のためとはいえ、絶滅のおそれがある野生動物をダシにして経済効果(もっと平たく言えば金儲け)をというのに、どこか「さもしさ」を覚えるというのがふたつめ。 さらに、こうした絶滅危惧種の国際取引を規制するワシントン条