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衆院選
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1.はじめに 深層学習の躍進から始まる人工知能ブームが始まって久しい。深層学習は、2012年の画像処理の大会でその存在が広く認知され、その後に様々な分野への応用が推進された。有名な例の一つとして、DeepMind社/Google社による囲碁AIのAlphaGoが、2016年に人間のトッププロを破ったことは象徴的なイベントとして宣伝された[1]。2020年現在の深層学習は、社会インフラや科学技術の探究など多くの領域の基盤を支える技術として、社会の様々な場所に浸透し始めている。この活躍はいろいろな要素の複合の結果ではあるが、その要因を一言で述べるなら、「深層学習は賢い」という経験的事実、つまり既存の技術ではできなかった情報処理を深層学習が行うことができるということがあるだろう。 本稿では、”深層学習はなぜ賢いのか”という一般的な問いに対して、数理的な側面からの議論を行う。ここでは、数理の一つの
1.はじめに 科学技術の発展にともなって、これまで人間のおこなってきた多くの仕事がAI・ロボットに補助または代替されるようになってきた。2013年9月にカール・ベネディクト・フライとマイケル・A・オズボーンが発表したワーキングペーパー「雇用の未来――どれだけ仕事はコンピューター化されるのか」[1]は世界的な反響を呼び、日本でも雑誌などで「10年後から20年後に消えて無くなる職業」といったような記事が出て話題となった。 医療の現場でも、受付や会計など窓口業務の機械化、手術の半自動化、画像診断へのAIの応用、あるいはパワースーツによる身体的負担の軽減などが進んできた。今後は医療従事者と患者とのコミュニケーションに直接関わる領域へもAI・ロボットの介入が進んでいくだろう。 そこでこの記事では、患者と接する機会の多い看護師の仕事に焦点を当て、その中でも対人援助に深く関わるものとして〈寄り添う〉〈耳
1985年東京工業大学大学院修士課程修了(制御工学専攻)。 同年通産省工業技術院機械技術研究所に入所。2足歩行ロボット等の動的制御技術の研究に従事。1996年米国カリフォルニア工科大学客員研究員。 2001年 より組織改変に伴い独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員、現在にいたる。1996年3月東京工業大学より学位取得。博士(工学)。著書『歩き出した未来の機械たち』 (ポプラ社),『ヒューマノイドロボット』(編著)(オーム社)、"Introduction to Humanoid Robot"(共著)(Springer)。1996年度計測自動制御学会論文賞、2005年度日本ロボット学会論文賞受賞。2015年度日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門学術業績賞。 好きな言葉 For successful technology reality must take precedence ov
東京大学理学部数学科卒業。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学。博士(理学)。 室蘭工業大学数理科学共通講座助教授、コーネル大学数理科学研究所客員研究員を経て、横浜国立大学大学院工学研究院教授。 研究テーマは、量子ウォーク、無限粒子系、複雑ネットワーク。日本数学会、日本物理学会、日本応用数理学会、日本数理生物学会所属。2018年度日本数学会解析学賞を受賞(業績題目「量子ウォークの数学的研究とその応用」)。 はじめに 「量子ウォーク(quantum walk)」は「ランダムウォーク(random walk)」の量子版として,2000年頃より本格的に研究され始めた新しい数理モデルです. ランダムウォークは,拡散現象,ノイズを含む問題など,様々な分野での現象を記述し解析するために必要であり,非常に重要な役割を担っています.一方,量子ウォークは,量子系においてそのような立場になりえる
京都女子大学 現代社会学部 助教 1979年山口県生まれ・2002年京都大学理学部卒業、2007年同大学院博士後期課程修了。博士(理学) 各地の大学・研究所の研究員を経て、2017年より現職 専門分野は理論天体物理学と数値シミュレーションで、特に惑星系の起源と土星の環の構造の研究を中心に行ってきた。最近は、小惑星環や銀河スパイラルアームの研究も行っている。 1. はじめに 1-1 感染症と数理モデル この記事を執筆している2020年3月末現在,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るっている.日本においても,新規感染者数の増加の傾向が見られており,重大な局面である. このウィルスは文字通り新型であり,人類がこれまでに直面していないものである.しかし,感染症の発生とその広がりという現象は,普遍的であり人類は何度も経験してきた.例えば,ペストは歴史上何度か大流行が発生し
京都大学エネルギー理工学研究所 准教授 佐賀県立伊万里高等学校出身。京都大学理学部卒。九州大学大学院総合理工学研究科修了。博士(工学)。 自然科学研究機構核融合科学研究所助手(現助教)、東京大学高温プラズマ研究センター、東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻准教授を経て2013年2月より現職(宇治キャンパス)。 専門:プラズマ理工学、核融合学、プラズマ計測、分光学。科学教育。 趣味:ピアノ。囲碁。元フィギュアスケート選手。 5回転ジャンプと核融合発電、人類はどちらを先に手にするでしょうか。世代を超えた継続的かつ効率的な育成システム構築が重要でしょう。 印刷用PDF 1. はじめに 2019年末、中国湖北省武漢で発生した新型コロナ肺炎(後にCOVID-19と命名)は、2020年2-3月現在、世界的な猛威を振い[1]、3月12日には、(遅きに失した感もあるが)世界保健機関(WHO)がパンデミ
2005年、京都大学大学院文学研究科で博士号(文学)を取得。2014年より名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。2017年より名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は情報の哲学、技術哲学、人文情報学など。翻訳書にアンディー・クラーク『生まれながらのサイボーグ』(共訳、春秋社、2015年)、ウェンデル・ウォラック&コリン・アレン『ロボットに倫理を教える』(共訳、名古屋大学出版会、2019年)、著書に『ロボットからの倫理学入門』(共著、名古屋大学出版会、2017年)、『人工知能と人間・社会』(共著、勁草書房、2020年)などがある。 1.はじめに 2019年末、東京大学に所属する人工知能研究者、大澤昇平のツイートが物議を醸した(2020年3月現在は東京大学を懲戒解雇されている)。彼はある国に言及して、その国籍を持つ人間は能力が低いので自分の経営する会社では雇わないと発言し、そのことを差別的だ
理化学研究所生命機能科学研究センターバイオコンピューティング研究チーム チームリーダー 慶應義塾大学特任教授、大阪大学招聘教授、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ理事・副代表などを兼務するほか、自動実験計画技術を開発する理研発ベンチャーであるエピストラ株式会社を共同創業。理化学研究所未来戦略室イノベーションデザイナー。科学技術振興機構未来社会創造事業「ロボティックバイオロジーによる生命科学の加速」研究開発代表者。 人工知能技術による第四次産業革命は様々に話題になるが、現在起きていることは一般に認識されている以上の大きな文明史的転換点となる可能性が高い。この変化がどれだけ急激に起きるかはまだ見通せない要素もあるが、100年後の将来を見据えた場合には、ここ数百年の社会の大きな関心事であった科学技術が、今我々がそれを認識している姿とは全く別のものになっているかもしれない。その結果、我々人間が社会
広島大学大学院文学研究科助教 1986年生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学) 著訳書として D・アーミテイジ『思想のグローバルヒストリー』(共訳、法政大学出版局、2015年)、『少子超高齢者会の「幸福」と「正義」』(共著、日本看護協会出版会、2016年)他。 ロボットの「倫理」とは? 人の手を離れて自律的に動作するロボットが我々の社会の中でさまざまな役割を担うようになったなら、そうしたロボットにも「倫理」が実装されるべきだとする考えは、アイザック・アシモフのロボット三原則に言及するまでもなく古くから存在する。ロボットが人間と同等の「行為者」とみなされるか否かにかかわらず、人々の福利がロボットの動作の影響を受けることになるなら、ロボットの動作には何らかの安全策が必要だからだ。 そこまではよい。問題は、ロボットに実装されるべき「倫理」とはいったいいかなるものであり、そ
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